「レイラの魅力で観終えれた。」バッファロー'66 ニックさんの映画レビュー(感想・評価)
レイラの魅力で観終えれた。
何かの雑誌で隠れたカルト的人気作というような紹介文を見て気になって観てみました。
結果、退屈せず最後まで観ている自分がいました。
同じロードムービー系でも[パリ、テキサス] の方は間延びして退屈で疲れてしまいましたが、こちらはなぜか観れた。でもその理由を考えた時に、アンニュイな雰囲気に包まれた少女レイラの不思議な魅力によるところが大きかったのだと気づきました。
各シーンの繋ぎ方とかテンポ感なども監督がアーティストだからかセンスが良かったけど、それ以外は主演のビリーは不器用とはいえ粗暴すぎるし、行動は安っぽいし、毒親とのシーンはちょっと冗長だし、誘拐犯を優しく包むレイラが天使過ぎるし、ふと冷静になると2回目は観なくてもいいかなあという感覚に。
後で調べて、主演のビリー改めヴィンセントが監督・脚本ということを知って、ちょっと引いたw
イタい誘拐犯と少女の恋愛というタブー感がカルト的という形容詞が付いてしまう要因だろうけれど、これを自分で創作して自分でやっちゃう所がイケメンとはいえナルシシズムを感じてちょっと嫌だった。
カルト的「佳作」ではあるかもしれないが「傑作」にはなり得ないことも良く分かる映画だった。
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