「時代の違いはだいぶ感じるけど楽しめた」バッファロー'66 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
時代の違いはだいぶ感じるけど楽しめた
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98年公開作品となると今から20年も前の作品になるのか。主人公の女性に対するオラオラ感など時代の違いはだいぶ感じるシーンは多々あったけど普通に楽しく2時間鑑賞する事ができた。
主人公のビリーは刑務所から出てきて早々とレイラを拉致して妻のふりして自分の妻のフリをしろと脅すところから作品は始まる。
仕事も政府関係の仕事だの両親に嘘をつき、そこまで見栄を張らなきゃいけない由緒正しい家庭なのかと思いきや訳あり両親であり、あまり息子のことなんか気にもかけてない。
ストーリーが進むにつれてビリーは愛されることを知らずに育ってきたんだなというのがひしひし伝わる。
レイラも拉致された身でありながらビリーに好意を抱き側に寄り添い愛を与える。
ビリーに心を許したレイラに対しても作中内では一定以上男女関係にはならず、その辺りもビリーのこれまでの生い立ちや背景がひしひしと伝わる。
この辺のビリーの確固たる過去の描写とかを描かず想像させてくれるのは見ていて楽しいものだ。
楽しむ事はできたがビリーのレイラに対する横暴さは作品といえどこの時代でみるとやっぱり不快感は覚えるよね。
あんなにイライラする姿は共感はできないが愛なく育つとビリーのような拗らせた性格になるのもとてもリアルな感じで理解はできる。
あまりこの時代の作品を積極的に映画館で見ることはないが今回シネクイント系列の招待券をもらい行く機会ができ、そして楽しむ事ができたのでとても幸せな気持ちになれた。
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