「インモラルで溢れた現代の信仰」バッド・ルーテナント 刑事とドラッグとキリスト とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
インモラルで溢れた現代の信仰
4つの試合と1つの事件…全7試合あるんだぞ、ドジャースが勝つ!作中における、もう後のない(地元チーム?)メッツの勝利は、イエス・キリストの復活に置き換えられるかもしれない。そんな、奇跡を期待していない主人公LT。むしろ嫌がっているくらいだ。そして、聖母と(ブルボンプチえびせんみたいなパン=コインにも見える? と)寝る象徴ショット。他にも子供の写真の上でコカインを吸う、キリストの描かれたクッションに座ることでイエス・キリストに背を向けるなど、信仰に背くようなショットが出てくる職権乱用。本当にすがる思いで信仰心試されるような機会なんて現代に生きていると、そうそうないわけだが。許される者と許されざる者、信仰心が試される。
ハーヴェイ・カイテルは本作でもキリストのイメージで両手を垂直に上げて唸るシーンと『ピアノ・レッスン』で、全裸のイメージ。すごい体。あと、素晴らしく力強い顔芸(失礼)に両手で髪の毛をかきあげるおなじみの仕草もそこそこに期待に応えつつ、ノリノリな熱演!ずっと見たかった作品やっと見られた作品!! アベル・フェラーラ作品、日本で見られないの多いから、『キング・オブ・ニューヨーク』とかは本当に見られるようにしてほしい!!! 熱望切望。
どこにいた?
勝手に関連作品『ミーン・ストリート』
コメントする