バットマン・フォーエヴァーのレビュー・感想・評価
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バットマンvsマスク カオティックの誕生。 方向性が変わりすぎたシリーズ第3作に、君はついて来られるか!?
"闇の騎士”バットマンの活躍を描くスーパーヒーロー映画『バットマン』シリーズの第3作。
コイントスによって行動を決める怪人トゥーフェイスがゴッサム・シティを襲う。時を同じくして、ウェイン・エンタープライズの研究員エドワード・ニグマはマインド・コントールを可能にする発明品をブルースにプレゼンするも軽くあしらわれてしまう。そのことを根に持ったニグマは正気を失い、狂人リドラーとして暗躍を開始する…。
元地方検事でありながら不慮の事件により狂気の淵へと落ちてしまった男、ハービー・デント/トゥーフェイスを演じるのは『ハリソン・フォード 逃亡者』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』の、オスカー俳優トミー・リー・ジョーンズ。
ブルース・ウェインに恨みを抱く発明家、エドワード・ニグマ/リドラーを演じるのは『エース・ベンチュラ』『マスク』の、名優ジム・キャリー。
捜査に協力する心理カウンセラー、チェイス・メリディアンを演じるのは『デイズ・オブ・サンダー』『遥かなる大地へ』の、後のオスカー女優ニコール・キッドマン。
トゥーフェイスを取り巻く美女、シュガーを演じるのは『E.T.』『ボーイズ・オン・ザ・サイド』の、名優ドリュー・バリモア。
ブルース・ウェインの部下のひとりを演じているのは『ルディ/涙のウイニング・ラン』のジョン・ファブロー。
なお、前2作で監督を務めたティム・バートンは本作では製作のみを担当している。
ウゼェウルセェヤカマシイ!!!
いやぁ、すごいもん観てしまいましたー…。
玩具箱をひっくり返したかのような騒々しさ。脚本、衣装、役者、設定、全てが過剰な観るドラッグ。
シリーズ第3作でありながら、監督/主演/音楽といった主要なスタッフやキャストはみんな交代。ハービー・デントなんて役者どころか人種まで変わってます😅
一応アルフレッドとゴードン本部長はおんなじ役者さんが継続して演じているため全く繋がりが無いわけではありませんが、作風を含め何から何までガラッと変わってしまっているし、本作は前2作の続きではなくリブート作であると捉える方が自然かも知れません。
本作からバットマンの相棒ロビンが登場。ダイナミック・デュオの活躍が実写でみられるのは、おそらくテレビドラマ版『バットマン』(1966-68)以来という事になるのでしょう。
シリアスかつゴシックな雰囲気が売りだったバートン版。『リターンズ』(1992)ではそれが究極まで先鋭化されており、もはやファミリー向けとは言い難いグロテスクさで我々観客を困惑させた。…こんなん子供泣くで。
製作陣も流石にやりすぎたと反省したのか、本作では作品の方向性をぐるりと旋回。テレビドラマ版を彷彿とさせる、キッチュで楽しい娯楽作品へと生まれ変わらせようという努力が見て取れます。
…だがしかし。確かに努力は見て取れるのだが、今度はそれが変な方向へと暴走している。シュマッカー監督の嗜好が反映されていると思われる新生バットスーツはあまりにも悪趣味。乳首/モッコリ/プリケツと、ウホッな要素が三拍子揃ったブラックレザースーツはもう完全にそういう趣味の人にしか見えないっ!キッチュを通り越してキャンプだよこれは💦
辛気臭いヴィランはやめ!今回は楽しいヴィランを用意しました!…という事なのかどうかは知らないが、メインヴィランであるリドラーを演じるのは稀代のコメディアン、ジム・キャリー。
テレビドラマ版でリドラー(ナゾラー)を演じていたのは、同じくコメディアンのフランク・ゴーシン(1933-2005)。ジム・キャリーの役作りはこのゴーシンの演技を下敷きにしたのであろう。異常に楽しそうな笑い方はドラマ版と一緒。先人を徹底的に研究したジム・キャリーの涙ぐましい努力は買いたい。
…だが、このジム・キャリーの演技のクドいことクドいことっ💦フランク・ゴーシンの100倍演技が過剰。表情筋バグってんのかというほどの変顔と超ハイテンションなセリフ回し、ウザすぎる身振り手振りでガンガン前に出てくる。もうその圧のせいでお話なんか1ミリも頭に入ってきませんっ!!結局リドラーの目的ってなんだったんだろう?
そんなジム・キャリーに触発されてか、あの大御所俳優トミー・リー・ジョーンズも大ハッスルっ!!
深海魚を彷彿とさせるブスッとした表情で、無愛想な役柄を演じる俳優というイメージを持っていたので、こんなにもはっちゃけているその姿に驚き。こういう芝居も出来る人だったんですね〜。
…とまぁジム・キャリーだけでもウザいのに、その横に同じくらいウザいオッさんがいるんだからもう大変。演技の過剰摂取でもうオーバードーズ寸前です😵💫
大体この人たち、言動だけでも煩いのにそれに負けず劣らず衣装の色がドギツい。濃い緑と濃い紫でところ構わず動き回るんだから、視覚的にもとにかく煩い。120分間、間断なく押し寄せる色彩の暴力にあなたの脳みそは間違いなくハックされる事でしょう。
とにかくヴィランズのインパクトが大きすぎるので、バットマンがマイケル・キートンからヴァル・キルマーに変わったこととか、ついにダイナミック・デュオが結成されたこととか、ニコール・キッドマンがエロいこととかそんなん全然どうでも良くなってしまう。この映画が面白かったのかどうかすら良くわかりませ〜ん🤪
バートン版が鬱状態なら、シュマッカー版は躁状態。双極性障害の患者の脳内をスキャンしたかのような、混沌としたシリーズになってまいりました。
今なら絶対にもう少しシリーズ間に統合性を持たせると思う。30年前は大らかだったのだ。
※字幕版ではディック・グレイソンのことをずっとリチャードって呼んでました。一体なぜ?と思って調べてみたのですが、ディックというのはリチャードの略称なんですね。リック→ディックになったみたい。ロバートのことをボブと呼ぶのと一緒な感じなんすね〜。こんなバカ映画で一つ知識を学んでしまいました。
一年中ハロウィン見たいな街のハロウィンの夜の話。
一年中ハロウィン見たいな街のハロウィンの夜の話。
バットマンの降下シーンをCGで作成したとして、俳優の必要性が問題になった作品と記憶する。まあ、今考えればそんな難しい話でもない。だがしかし、さらに無頓着になっているのが、怖いような気がする。この映画の話の内容も仮想現実の話になっている。
兎に角、見ていて疲れる。
ロビンがコックロビンつまり、マザー・グースからきているのは知らなかった。シカゴかニューヨークどちらがゴッサムのモデルなのかと思っていたが、ニューヨークとして、今回はっきり分かったので良かった。
兎に角、見ていて疲れる。
それまでのアメリカ映画が、もろとも地に落ちるきっかけの様な話かもしれないが。さすがなのは、子供が主役のハロウィンを考えて、グロい場面を削っているのには頭が下がる。
正にちんどん屋ですね。そして、
主役のバットマンはBATなMANになって、コックロビンは殺される。
そして、正義の味方はいなくなった。
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