「【”笑いで患者の苦痛を癒す。そして過剰な幸福感を持つ!”今作は実在の医師、パッチ・アダムスの若き日の姿を名優ロビン・ウィリアムズが素晴しい笑顔で演じるヒューマンドラマの逸品である。】」パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”笑いで患者の苦痛を癒す。そして過剰な幸福感を持つ!”今作は実在の医師、パッチ・アダムスの若き日の姿を名優ロビン・ウィリアムズが素晴しい笑顔で演じるヒューマンドラマの逸品である。】
ご存じのように、名優であり、コメディアンでもあったロビン・ウィリアムズが、実は鬱病やアルコール依存や薬物に溺れていた時期がある事は有名である。
だが、私はだからこそ、それを克服したロビン・ウィリアムズの笑顔や、悲しみの表情には重みがあると、思っている。
今作でも、ロビン・ウィリアムズ演じるパッチ・アダムスは、冒頭、自殺未遂をしたが故に、精神病院に任意入院をしている。
だが、彼はそこで様々な精神病患者と触れあい、心を開いた事で、医者になる事を目指すのである。
彼が、医学部に入ってからの医学界の常識を覆す、”患者を笑わす事で苦痛を癒す””患者と同じ目線に立つ。””患者と医者ではない。人間と人間である。”行動や言動は可笑しくも、多くの事を考えさせてくれるのである。
彼が恋したカリン(モニカ・ポッター)が、徐々に彼に感化され、無料の診療所で共に働き出しながら、精神病患者のラリーの家に呼び出され、殺されてしまう事件は哀しい。自分の所為だと責めるシーン。彼は無料の診療所の近くの且つてカリンを連れて行った素晴らしい眺望の場所に立つ。そこは足元は断崖絶壁だ。彼は神を呪うが、そんな彼の鞄に美しい蝶が留まり、その後、彼の胸に留まった時のロビン・ウィリアムズの泣き笑いの表情は素晴らしい。
そして、彼を放校処分にしようとするウォルコット学部長との対立の果て、彼が医師団から判断を下されるシーンでの、彼の医師としての持論を述べる姿は素晴らしい。そして、そんな彼を応援するように、且つて彼が励ました子供達がズラリと登場するシーンには、素直に感動するのである。
<今作は、実在の医師、パッチ・アダムスの若き日の姿を名優ロビン・ウィリアムズが素晴しい笑顔で演じるヒューマンドラマの逸品なのである。>