「演じる理由」パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
演じる理由
こうしたいくつもの、心に闇を抱えた役を演じたのち、自ら命を断ったロビン・ウィリアムス。
彼の押しの強い演技が苦手だったので、生前は彼の出演作を観ることは稀だった。ほとんど意識的に避けていたと言ったほうが正確である。
いま、映画の中の彼を見ていると、一体どんな思いで演じていたのかと思う。
自身が役の苦しみを知っているからこその、あの演技だったのか。それとも、俳優の抱える苦しみはもっと強かったのか。
もしかしたら、役になりきっている間は、そうした自分自身の苦しみを忘れることができるということが、彼が俳優という仕事を選んだ理由だったのかも知れない。
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