8mm
劇場公開日:1999年5月1日
解説
スナッフ(殺人)フィルムの謎を追ってポルノ産業の世界に潜入した私立探偵の体験を通して、現代アメリカの暗部をえぐったスリラー。「セブン」のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーのオリジナル脚本を「バットマン&ロビンMr.フリーズの逆襲」のジョエル・シューマカーが監督。製作はギャヴィン・ポローネ、ジュディ・ホフランド、シューマカー。撮影は「ブギーナイツ」のロバート・エルスウィット。音楽は「スウィート ヒアアフター」のマイケル・ダナ。美術はゲーリー・ウィスナー。編集はマーク・スティーヴンス。出演は「スネーク・アイズ」のニコラス・ケイジ、「Uターン」のホアキン・フェニックス、「悪魔を憐れむ歌」のジェームズ・ガンドルフィーニ、「アウト・オブ・サイト」のキャサリン・キーナー、「ビッグ・リボウスキ」のピーター・ストーメアほか。
1998年製作/123分/アメリカ
原題または英題:8mm
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
劇場公開日:1999年5月1日
ストーリー
私立探偵のウェルズ(ニコラス・ケイジ)は富豪のクリスチャン夫人(マイラ・カーター)から、夫の遺品の8ミリフィルムを調査するよう依頼される。そこには下着姿の少女が黒いマスクを被った人物に惨殺される場面が映っていた。ウェルズはわずかな手掛かりを元に、少女が行方不明中のメアリー・アン・マシューズ(ジェニー・パウエル)であることを突き止める。女優志願だったメアリー・アンの足取りを追い、ハリウッドに向かったウェルズは、アダルト書店で働く若者マックス(ホアキン・フェニックス)の案内を得て、ポルノ・ビデオのブラック・マーケットに潜入。やがてポルノ製作者プール(ジェームズ・ガンドルフィーニ)から闇ポルノの大物監督ディーノ(ピーター・ストーメア)を結ぶ線にたどり着く。過激なバイオレンスを売り物にするディーノの映画には、マシーンと呼ばれる黒マスクの男優(クリス・バウアー)がしばしば登場しており、例のフィルムを撮ったのはディーノに違いなかった。マックスと共にニューヨークに飛んだウェルズは、ファンを装ってディーノに映画製作を依頼。ディーノとマシーンが待つ倉庫に向かうとクリスチャン夫人の弁護士ロングデイル(アンソニー・ヒールド)が現れ、銃を突きつけフィルムの返却を要求する。少女殺害のフィルムを撮らせたのは故クリスチャン氏とロングデイルだったのだ。ウェルズは間一髪で逃げ延びるが、ディーノとマックスが死ぬ。クリスチャン夫人も自殺したことを知ったウェルズはエディーを締め上げたあと、マシーンと対決する。黒マスクの正体は、自分と同じごく平凡な男だった。マシーンを辛くも倒して事件は解決したが、ウェルズの心は晴れなかった。メアリー・アンの母親ジャネット(エイミー・モートン)から感謝の手紙を受け取ったウェルズにようやく希望の光が差した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョエル・シュマッカー
- 脚本
- アンドリュー・ケビン・ウォーカー
- エグゼクティブプロデューサー
- ジョセフ・M・カラッシオロ
- 製作
- ギャビン・ポローン
- ジュディ・ホフランド
- ジョエル・シュマッカー
- 撮影
- ロバート・エルスウィット
- 美術
- ゲイリー・ウィスナー
- 音楽
- マイケル・ダナ
- 編集
- マーク・スティーブンス
- 衣装デザイン
- モナ・メイ
- 字幕
- 戸田奈津子