八月のクリスマスのレビュー・感想・評価
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ゆっくり心に広がるよう
とても静かで儚い、恋の物語。
ゆっくりとお互い惹かれあって。
でも踏み込めなくて、でも焦がれていて。
それが見ていてとても切なくなるんですね。
伝えたいけど、それを伝えない事の意味。
いつも笑顔だけど、ヤケになったり人間味もちゃんとあって。
それでも最後はまた、ちゃんと笑顔なのがまた良いです。
ゆっくり心に広がるような、静かで素敵な作品でした。
遺されし人たちへのメッセージ
ハンソッキュ扮する不治の病に侵された写真店主ジョンウォンの店にシムウナ扮する駐車取締員タリムが来る様になった。
ちょっと変わった娘だけど、女性との語らいは元気づけるね。でも余命が気になる様になったら恐くなるかもね。余命ってのは果たして分かった方がいいのかどうか分からないな。遺言じゃないけど、遺されし人たちへのメッセージも必要だ。あとは遺影を撮るタイミングがいつがいいんだろうな。
セリフがほとんどないのに伝わってくるもの
この映画が公開されたころに見た記憶があり、20年ぶりくらいにアマプラで鑑賞。
余計な説明のようなもの、セリフがなくて、物語は淡々と、セリフが少なめ。最後の20分くらいに至ってはほとんどセリフらしいものがなく、長回しの静止画像と役者さんの演技、表情だけで進む。でも気持ち、心情が伝わってくる。脚本が秀逸なのだろう。
日本でも公開されたくらいだから元々よい作品なのだろうけれど、韓国映画も非常に魅力があると思う。
エンドロールで流れるハン・ソッキュの歌う主題歌もとてもよかった。
死を考えた時の事は忘れたりしない。
小学生の低学年の頃だったと思う。隣の犬が死んだ。人なっこい雑種犬だった。
不思議なくらいに哀しかった。そして、ふっつと思った。僕もやがて死ぬ。とてつもなく恐ろしくなった。
若くして死を意識し始めるのは至極当たり前の事だけど、実感することはほとんどない。しかし、この映画は確実に死ぬことが判ってしまった若者の数か月間の生きようを丁寧に描き切っていた。驚いた。実は、この映画は数年まえに観た。きっかけは幼いころから付き合っていた彼女が薦めてくれて仕方なしに観た。その時、僕は今夜のような気分にはなっていなかった。屈託のない笑顔や、心を許した友達の前で泥酔する彼の姿に生きていることのやるせなさが滲んでいた。それでも笑顔を絶やすことはない。そして何よりも恋した女には自分自身の病について語らない。若さゆえにできることなのだ。そして、僕は、この映画を観る様に薦めてくれた彼女のことを思い浮かべた。彼女の顔を思い浮かべようとしたけれど、どうしても頭の中で彼女の顔は描けなかった。
それが"死"と言うことなのだ。
淡々と静かなお話
ただ淡々とお話がすすみます。
派手な演出は全くなく、それが余計にお話をリアルに見せているような気になり、映画の世界へ引き込まれます。
不治の病を抱えた写真屋の男性と、駐車違反取締りのお仕事をする女性の淡いラブストーリーのようなヒューマンドラマ。
正直、単純なようで難しかったです。
死を前にした人間の心情を感情剥き出しには描かず、ただ粛々と死が近づいていることを表現しています。
ただ淡々と、静かな映画です。
タイトルの意味が今ひとつよく映画の内容とどう繋がるのか私には理解できず。
The韓国!のような映画ではありませんが、こんな韓国映画もなかなか良いじゃ無いか!
静かな物語
台詞が少なくて、映像も淡々としていて、
ともすれば眠たくなってしまうが、
ハンソッキュの事情がストーリーの推進力になっていて、段々と見逃せなくなってくる。
「シュリ」とかでのアクティブなハンソッキュよりも、
こっちの静かな彼の方が合ってる気がする。
しみじみと、ほのぼのと・・・
韓国映画にはまり始めた頃にDVDで観ましたが、これまたお約束の主人公の死期の迫る難病。
それでもすっかりその世界に入り、しみじみと観てしまう所が、韓国映画恐るべしです。(笑)
ほのぼのとした二人の恋愛が、とても身近にありそうな感じがして、また悲しいだけではなく、少々笑える所があるのも微笑ましくて、友人と妹の恋愛を見守るような感じで観ました。(男から見た場合ですが)
リメイクもありましたが、自分が面白かった映画のリメイクは、ハリウッド版であれ日本版であれ比較して観てしまい、映画の世界に入って面白く観れないので観てません。(^^;
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