走り来る人々

劇場公開日:

解説

「地上より永遠に」の原作者ジェームズ・ジョーンズの長編小説を、「バラの肌着」のヴィンセント・ミネリ監督が映画化した作品。脚色は「魅惑の巴里」のジョン・パトリックと、アーサー・シークマンの共同。撮影は「熱いトタン屋根の猫」のウィリアム・ダニエルズ。音楽エルマー・バーンスタイン。出演するのは「最后の接吻」のフランク・シナトラ、「八十日間世界一周」のシャーリー・マクレーン、「若き獅子たち」のディーン・マーティン、「青春物語」のアーサー・ケネディ、マーサ・ハイヤー等。製作ソル・C・シーゲル。メトロカラー・シネマスコープ。1958年作品。

1958年製作/アメリカ
原題または英題:Some Came Running
配給:MGM
劇場公開日:1959年3月27日

ストーリー

2日酔いのデイブ・ハーシュ(フランク・シナトラ)を乗せたバスが、パークマンの町に入ってきた。デイブは14の時、ある事件を起し追い出されるようにこの町を出た。その後、放浪の末ヨーロッパ戦線に従軍した。その間、小説が唯一の楽しみで自分でも書いた。その彼が除隊祝の馬鹿騒ぎの挙句、ついふらふらと帰るつもりもない故郷行きのバスに乗っかってしまった。デイブの兄のフランクは宝石店を経営して、かなり成功していた。彼の家には美しい妻アグネスと年頃になった娘がいた。フランクは昔のことは忘れ仲よくやっていくべくデイブを訪ねた。しかしデイブはフランクがあまりに自分と違いすぎているのを知った。デイブはフランクを追い出すように帰し酒場へ行った。デイブはそこでアル中のディラート(ディーン・マーティン)に会い、やりたい放題をして生きている彼と共鳴してしまった。その夜フランクの家でデイブのための歓迎会が行なわれた。お客には大学教授のフレンチ父娘が招かれた。娘のグェンを一目みたデイブは彼女に惹かれてしまった。デイブは彼女が仲仲接近し難い女だと分かると、2人に共通する文学を道具に使って、グェンの気持ちを掴むことにきめた。デイブは歓迎会を出ると再び酒場へ戻った。そこにはジニイ(シャーリー・マクレーン)がいた。ジニイはデイブが正体なく酔っ払ってシカゴから何となくこの町についた時彼女の言葉でそれを知ったデイブは、可哀相だとは思ったが金を与え態よく追っ払ったのである。そのジニイは先程から、前に関係のあったレイモンドという男に執拗につきまとわれ困っていた。そこでデイブはディラートと一緒にレイモンドを酒場から叩き出してやった。一方グェンはデイブの書いた「終らざる物語」を読んで彼のすべてを知った。そして改めて彼を見直すのだが、結局デイブの求婚は断ってしまった。グェンと別れたデイブは、ふとジニイと結婚する気になった。本当の幸せを掴んだジニイは幸福の絶頂だった。彼女には希望を失って結婚する気になったデイブの気持など分からなかった。肩を並べて歩いていく2人を、いつか酒場でデイブに追っ払われたレイモンドは必死で追いかけていた。このことをふと知ったディラートはデイブに知らせるべく2人のあとを追った。そしてディラートがやっと2人の姿を発見した時、レイモンドが2人に拳銃を乱射した。駆けつけたディラートがやっとレイモンドをとり押えたが、ジニイは死んでいた。彼女の死顔は束の間の幸せに酔っているようであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

第16回 ゴールデングローブ賞(1959年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(ドラマ) シャーリー・マクレーン
詳細情報を表示

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く

他のユーザーは「走り来る人々」以外にこんな作品をCheck-inしています。