バグダッド・カフェのレビュー・感想・評価
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開拓者または指名を感じた者
レビューを読んでいて、色々な意見はありますが、東南アジアの駐在経験がある自分がこの映画を観て感じた事はこのオバさんはとても良い空気をこのバグダッドカフェにもたらしたと言う事。
仕事上の監督者または店長、責任者の責務と言うのは、いかに効率よく任された範疇のアウトプットを出すかという事にある。その立場にある人は特に観た方がいい映画だと。
オバさんが大きなお節介をしながら周りが巻き込まれていく様を映していますが、リーダーシップを発揮しなくてはいけない責任を課せられた監督者はこのオバさんのような働きをしなくてはいけないと思います。
さびれた、汚い、職場環境をいかに変えるか。それはリーダーによってすべて変わるという事です。リーダーが先頭切って真剣になって想いを込めて進めればいかにひどい環境でも変える事が出来る。その為には知識も努力も必要という事でしょう。人を惹きつけるスキルも必要なのでしょう。
オバさんがただ活躍すると言うより、中年の中間管理職のおじさんが振る舞うべき心構えについての教訓が描かれている。そういう映画と思いました。
そして、それは異国に駐在してしまったのだけれど、頑張って持ち合わせている知識をリーダーシップを発揮して環境を変えて行く、そんな、サラリーマンに課せられたミッションそのものなのです。
あのオバさんを観ながら、駐在していた日々が懐かしく感じた。そんな映画でした。
そういう意味では共感出来ない人が多数いるのもわかります。
でも、自分的には主人公が若いキレイな女性ではなく、オバさんだったのが、よりリアルで良かったかと。
何事もオバさんみたいに率先垂範して現場を観ながら現物と触れて現実を感じて生きて行かないといけないと思います。
とにかく曲の印象
太ったおばちゃんが主人公だった。
そのおばちゃんが訪れたのをキッカケに、ボロくてダサいカフェとそこで働く人たちが変わっていくという話。
calling youという曲が劇中に何回もかかる。頭から離れなくなる。後で和訳を調べたら、なるほどこの映画のための曲だった。なんか不思議な雰囲気の映画。
評価5の映画史上最高傑作10選+α
2001年宇宙の旅
惑星ソラリス
ブレードランナー
未来世紀ブラジル
ミツバチのささやき
ブリキの太鼓
時計じかけのオレンジ
裸のランチ
ウンタマギルー
ナウシカ
もののけ姫
ストレンジャー・ザン・パラダイス
バグダッド・カフェ
ドゥ・ザ・ライト・シング
※わたしの評価の基準
期待通りで3、期待しすぎで普通でも3、期待せず予備知識もなく面白かったら3、それ以上なら4、それ以下なら2。
よっぽど酷いと1。
期待を裏切る良さがあれば4だし、完全に裏切られるほど期待を遙かに超えてたら5です。
オバちゃんの桃源郷
「バグダッド・カフェ」の上映当時、私はミニ・シアター作品を鑑賞することが「イケてる」と思っていたティーンエイジャーでした。内容は良く分からないけど鑑賞しただけでオシャレになった様なそんな気持ちにさせてくれた数々の作品。「バグダッド・カフェ」もそのうちの1本。
そして、そんな時が懐かしくて数十年振りに再鑑賞。
フィルムの美しさと気だるい音楽だけが印象に残っていたのですが、中年女の友情と再生を描いたなんとも頼もしい作品だったではありませんか。
モーテルの女主人ブレンダが抱える日常的なイラつきも、ドイツ女性ジャスミンの抱える心の流浪も、自分が人から認められない「疎外感」が原因。立場の違うふたりが互いに互いの人生を認めあった時から、友情が育まれていきます。ブレンダが持っていない大らかさとジャスミンが持てなかった子供。彼女達は、お互い持たないものを通じて喜びを分かちあいます。
ありったけの明るさで周りを照らせば、人は割とどこでもやっていける。相手を認めれば認めるほど、人は互いに優しくなれる。自分を認めれば認めるほど、もっともっと満たされる。色んな人がいるから、人生を補いあえる。そう、私の人生も。
この作品は、中年女を「孤独」や「疎外感」から解放してくれるオバちゃんの桃源郷の様な作品です。
良い意味で眠くなる映画
渇いた空気と風と、夕闇からの宵闇。有名になったあの曲にのせて、登場人物の想いが緩やかに、時に激しく流れ出す。感情を流し出せる環境と、環境を取り込んだ感情が、中盤から良いループになって、なんとも言えずに心地よく切ない。
挿入歌が印象的
夫と別れたジャスミンが、時を同じく夫と喧嘩したブレンダと出会う。ブレンダは最初ジャスミンに嫌悪感を抱き、疎ましく思っていたが、ジャスミンと次第に心を通わすようになる。最初はカメラワークが独特で何なんだこの映画は?と思ったが見るにつれ引き付けられ続きが気になっていた。
あらためてみたらあまりよくなかった。
15年くらいまえに見たときは、音楽とかいかにも芸術映画っぽい撮り方で、いいじゃん、と思っていましたが、今見るといまいちでした。なぜかというと15年で僕の性格もねじれてしまって素直に感動できなかったからです。
日本を離れて10年近く、バグダットカフェに似ていなくもない雰囲気の町に住んでいます。そこで感じるのは住んでいる人間の苛立ちと無気力さです。こんなところ大嫌いなのに、ほかの場所では生きて生きない、こんな俺たち生きて生けるはずはない、という決め付けと諦めから、そこに甘んじている人たちが多い。彼らにとっては主人公のような別の視点を持った人間がどこからともなくやってきて、自分たちのつまらない生活を良くしてくれる、そういうのが救いなのかもしれません。でも実際にそういう人間といると時々いやになります。どうして自分で変えようとしないのか?自分がかわろうとしないのか?そういう努力をしないまま誰かに依存したり嘲笑したり、そういうのは最近飽き飽きです。
主人公の女性が帰ってきて一件落着、となりますが、本当にそんなにものごと簡単かよ、と、思わずつっこんでしまいました。
すごく個人的な感想で、屈折してるので、まず共感してくれる人はいないと思いますが、書きたいので書いておきます。
うぅむ
非常に評価の高い古い作品を観ると「ん?」ってなってしまうことありません?
僕にとってはこれがそれに当たります。
映像技術の低い古い時代の作品であることを考えれば、決してつまらない作品ではないです。むしろ、色調だったり、音、雰囲気だったりはよく出来ていると思います。
でもねぇ。。。
やっぱり若干の単調さがダメでした。もちろんそれは個人の好みでしょうが。
徐々にカフェの空気が和らいでいく流れと、ちょくちょく入るくすりと笑えるシーンはよかったです。
一番印象的だったのは、最後にジャスミンが帰ってきて盛り上がっている中、デビーが”too harmony”と言って出ていくところ。ただのハッピーエンドじゃなくて、そういう人間もいるということをちゃんと描いていたのは面白かった。
印象は選びたい選択肢が無かったので・・・。挙げるなら「人間味」「感性」とかでしょうか。
希望の匂いのする映画
これはレビューでは無いが、いつかは書かねばと思っていたので書かせて頂きたい。
震災直後には相応しくないと思って今まで投稿しなかったが、まだ時期尚早なのではと思ってもいる。
東日本大震災が発生してから2週間以上が経った。
発生時、僕は静岡にある職場にいた。こちらは大きな揺れでは無かったのだが、
それだけに、帰宅してニュースを見た時は自分の目を疑った。
テレビの画面に映った光景は、今まで目にしたどんな悲惨な光景よりも悲惨だった。
地震の被害を受けた方々は、映画なんぞ観ている余裕の無い方が殆んどだろう。
映画には歌や本と同じように人に希望を与える力があると僕は信じているが、
今この時期においては、映画が与えられるものは僅かしか無いのかも知れない。
けれど悲しい気持ちを暫しの間でも紛らわしてくれるものも、時には必要だと思う。
ある報道番組では、子ども達の不安な気持ちを取り除いてあげようとアニメのDVDを
観せている避難所もあると報じていたし、少なくともいつかの僕の経験でも、
そんな精神的な“避難所”が必要だった。
そこで僕も、前向きになれる映画、単純に楽しめる映画を幾つか紹介させてもらいたい。
残念ながらアニメには疎いので子ども達の喜ぶ映画を選ぶのは難しいが、
なるべく浮き世離れしていて、なお且つ重くなく、破壊的なイメージの無い映画を選んだつもりでいる
(案外そんな映画が稀である事に、この文章を書く際に気付いた)。
『バグダッドカフェ』は希望の匂いがする映画だ。
砂漠のど真ん中にある寂れたカフェに集まった、性格も価値観もばらばらの人々が、
ひとりのでっかい女性の暖かい心によって結ばれてゆく物語。
ちょっとアートな映画だし、最初の15分は多少の辛抱が必要かも知れないが、
穏やかな優しい気持ちになれる映画だったと記憶している。
気が向いたら、観てみていただきたい。
改めて、
今回の震災で被害に遭われた全ての方々に対し、心からお悔やみ申し上げます。
未だ不安定な状況が続いているものとお見受けします。
希望を見出せないくらいのどん底だと言う方も居るかも知れません。
けれど今がどん底なら、あとはきっと上へ上へと昇ることしか起こらない筈です。
どうか希望を捨てずにいてください。
僕には僅かの募金や自分が明るい気持ちになれた映画の紹介ぐらいしか出来ませんが、
今暫く頑張ってください。
一刻も早い復興を祈っております。
荒削り。でも...心にぐっとくる。
ラブストーリーでもあり、荒削りなストーリーとカメラワークにも見えるのですが、まるでアンビエントミュージックを聴いているような気分になる、落ち着いた大人の映画と思います。
実際の映像が綺麗で、ジュベッタスティールの歌がさらにこの映画の価値を上げています。
これは何度見てもいい映画。
気だるいなかにも、人生の縮図、暖かく描かれ
アメリカ映画では見られない雰囲気を持った映画。ホリーコールのカバーによる、主題歌で有名になりましたが、オリジナルも最高。
主演女優と助演女優の掛け合いが見物。見終わった後、心温まる映画です。
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