ザイラーと12人の娘 白銀は招くよ!

劇場公開日:

解説

トニー・ザイラーと十二人の若い娘をめぐる明朗スキー映画。ヴォルフガング・エーベルトの戯曲をクルト・ナッハマンとヘルムート・アンディクスが共同で脚色し、ハンス・キェストが監督した。撮影はハンネス・シュタウディンガーとゼップ・ケッテラー、音楽はフランツ・グローテ、篇中ザイラーが主題歌二曲を歌っている。出演は「黒い稲妻」のザイラー、「黄色い恐怖」のマルギット・ニュンケ、他にギュンター・フィリップ、ガーリンデ・ロッカー、ヘルガ・シュラック、ヴェロニカ・バイヤー等。

1959年製作/90分/西ドイツ
原題または英題:12 Madchen und 1 Man
配給:東和
劇場公開日:1959年12月19日

ストーリー

白銀に輝くチロルの峰、その麓の村オーバー・ヒンメルブルン。そこには村長フックスが経営している旅館の一室に、老警官ヨーゼフと見習のアンダールがいる国家警察の駐在所がある。山奥の村とて事件らしい事件もなく、ヨーゼフは推理小説にうつつを抜かし、アンダールはフックスの娘ローズルに夢中だった。駐在所廃止の噂がたち、ローズルたちは倉庫に嘘の盗難事件を発生させた。この報を聞いた本部は、スキーの名手フロリアン(トニー・ザイラー)を派遣した。彼は休暇かたがた村に出かけた。村の山小屋に十二人の若い娘がスキーにやってくるのを承知で。フロリアンは犯人は内部の者の仕業と推定した。あわてたアンダールは偽の足跡をつくった。フロリアンは山小屋を訪ね、強引に警備役になって同宿することに成功した。スキーを楽しんでいる時、フロリアンは怪しいシュプールを発見した。それは山頂のヒュッテにつながっていた。無人のヒュッテにはヨーゼフ所有の推理小説があった。フロリアンは彼等の偽装事件を見抜いた。でも、これをとがめなかった。そして、リーダーのエファ(マルギット・ニュンケ)に自分の気持を打ち明けた。が、彼女はつまらぬ誤解で、彼の求婚を断った。山小屋の祭の翌日、一行は狐狩りという遊びをした。ところが狐の役のフロリアンが途中から姿を消してしまった。それは彼がヒュッテで美術品盗賊団を発見したからだ。賊の一人を追いつめ、それを利用して他の一味を一網打尽にした。フロリアンが小屋にもどると、彼に裏切られたと思ったエファは一行と帰ってしまった。彼はその後を追った。追いついたフロリアンは彼女を固く抱きしめた。これで駐在所は安泰、アンダールとローズルもめでたく結ばれた。

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