バード・オン・ワイヤーのレビュー・感想・評価

3点。
いやー、メル・ギブソンは本当にいいですね。
内容的にはちょっとうまく行き過ぎ。コメディ。

ＦＢＩ内通者の裏切りにより命を狙われることとなった証人と元恋人の逃走劇を描く物語。

メル・ギブソンが主演するコメディアクションです。
共演者ゴールディ・ホーンとの掛け合いが面白く、テンポも良く、気軽に楽しめる作品に仕上がっています。
また、内通者によりＦＢＩに頼ることが出来ず、ギャングに追われる緊迫感もしっかりとあり、サスペンスとしても楽しめる作品です。

ただ、そこは90年の作品。ラフトシーンの展開等で古さは否めず、高い評価は難しいと感じました。

私的評価は普通にしました。

スーパースターそろい踏みのB級追っかけアクションです。
スターの無駄遣いともいえますが、スターが出てるから体裁が整った、ともいえます。

訳ありのカップルが殺し屋から逃げ回る映画は多いからだろうか差別化の為にコメディアンヌのゴールディ・ホーン、お尻まで出して大活躍のコメディ仕立て、カーチェイスやバイクではありきたりなのでセスナとヘリの空中戦まで入れて、これでもかとの力の入れよう、ヘリの宙返りは実写でしょうか・・？。ユニバーサル75周年記念映画とあるがたっぷり予算が付いたのだろう、留めはクライマックスの舞台を動物園に設定、面白いアイディアです、猛獣たちに殺し屋もたじたじ、シュワルツネッガーの「イレーザー（1966）」も動物園での決戦でしたね。
見どころ満載なのだが面白さは微妙、もともと笑いとサスペンスは折り合いが難しい、おふざけムードが災いして殺し屋に狙われても真に受け取れない。おまけに音楽までおふざけを助長、名匠ハンス・ジマーを使いながら随所にわざとらしい劇伴挿入はどうしたことか・・。
ゴールディのファンなら文句なしでしょうが彼女が濃すぎてメルギブソンも影が薄い、お金を掛けたB級映画にしか見えなかったのはキャラ設定の甘さでしょうか、成功した敏腕弁護士というのにゴールディは天然キャラのまま、せっかく頼りになる女獣医さんまで出しているのにクライマックスの動物園で活用しないのはもったいない、よくあるハッピーエンドでなく、どっちも選べずまたも行方不明でも面白かったろう・・。下手なコメディ仕立てが仇になった気がします。

登場人物の誰にも共感できない。男もクズだし女も使えない。結果悪いことしてたのには変わりないのにハッピーエンドなのにも、納得いかない。

　マッドマックスが証人保護プログラムでこそこそ隠れて生活していると元彼女にばれて大変な事になる。

　元彼女が騒がしい上に余計なことばかりして足手まといなこと甚だしくてじつに鬱陶しかった。途中で現れる、獣医をやっている女の方がよっぽど美人だし、問答無用で敵に発砲していて凛々しかった。

　コメディタッチのアクション映画で楽しかった。午後のロードショーで見るのにちょうどいい映画だった。