野のユリのレビュー・感想・評価
全2件を表示
周りはネイティブアメリカンの居留地区
映画の中でシュミットがなぜ黒人として差別されないか?
多分、白人ではなくネイティブアメリカンの居留地区で、同化政策によるカソリックの政策だと思う。
『AMEN』をジェリー・ゴールドスミスの讃美歌からの編曲と信じていたが、オリジナルの様だ。淀川長治先生の解説でテレビで見る。
ストーリーの流れから、シュミットが黒人である必要性がなく、寧ろ、修道女がキリスト教のドイツ民主共和国からの亡命者と言った所に意味があると考える。しかし、そんな事、本当にあったのだろうか?
原題 Lilies of the Field
製作年 1963年
製作国 アメリカ
配給 ユナイテッド・アーチスツ
劇場公開日 1964年10月24日
身勝手な修道女
総合:60点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:40点|音楽:60点 )
神の使いが困っている信心深い修道女たちに遣わされ、教会を建てる手伝いをしていく。
世間から離れて宗教や思想に染まってしまった人というのはなんとこれほどにまで頑固で身勝手なのだろう。自分の信仰と信念のためには他人に迷惑をかけてもお構いなし。
人のいいポワチエはそれでも無償覚悟で彼女らのため村のために教会を建てるが、最後まで敬虔な修道女は神には感謝するが彼には感謝の言葉をかけたりしない。教会が出来たのは神のおかげであり、彼のおかげではないのだ。ポワチエはそれも承知の上で教会を建設したのだろうし彼自身の達成感もあったのだろう。
結局最後に彼が仕事を全て終わったと言い、歌いながら車の扉を閉じて発動機を始動する音をたてて去っていくことがわかっても、修道女たちは見送りもしない。私には彼女の身勝手さばかりが気になり、さっぱり爽やかな気分にはなれませんでした。あなたは神に仕える者としては良くても、社会人として常識を欠いており大きく間違っていますよ。
とはいいつつも、彼女の演技力や存在感は良かったのではないかと思います。ポワチエもこれで黒人初のアカデミー賞受賞となりました。
全2件を表示