ノックは無用のレビュー・感想・評価
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モンロー君 なかなかやる
舞台劇らしく、限定した空間で事件が起きます。 途中で妙な展開になって、どこかで見落としたのかと思ったら、ちゃんと最後に辻褄が合ってました。混乱した原因はモンロー君の名演技です。かなり難しい役を見事に演じています。
マリリン・モンローの別の一面
マリリン・モンロー20代半ば頃の作品。タイトルからてっきりコメディだと思って見ていたら、ホテルの向かいの男を招き入れてから趣が変わってきた。
結局、マリリン・モンロー扮するネルという女性の悲劇の物語だった。結婚を約束した恋人の急死によって、リストカット等、精神に異常をきたした役を上手く演じていた。実際、彼女の母親も精神病を病んでいて、子供の頃の彼女は孤児院や里親のもとでで暮らしていたらしい。また、彼女自身の晩年も、ネルとダブってるようで切なくなる。
セクシーというイメージが強いマリリン・モンローだが、この映画を見る限り、セクシーというより単純に美しい女性である思う。写真だとそれほどは思わなかったが、動画で見るとやはり他の美人女優とは次元が違う美しさだ。
おじさんやベビーシッターの子供が殺されることなく、彼女自身も自殺しなかったのは良かったと思うが、(たぶん)措置入院されてしまうラストはちょっと悲しすぎる。
もんろー
バーの歌手はアン・バンクロフト。パイロットである主人公ウィドマークの恋人役で別れ話を切り出す。歌はJAZZYで温かい雰囲気でとても上手い。 別れ話でむしゃくしゃしていたウィドマークは部屋の向かいに見えるマリリン・モンローに電話をかけ、さっそくベビーシッターしてるモンローを誘う。死んだ恋人が彼と同じくパイロットだったために精神異常をきたし、キスしまくる・・・うらやまちぃ。子供も起きてくるし、世話した叔父さんも部屋に入ってきたり大騒ぎとなってしまう。 ワンシチュエーションながら面白い展開。モンローの甘ったるい声が最初はなまめかしく感じられるものの、次第にそれが鬱陶しく思えてくる・・・
マリリン・モンローの本当の実力は本作を観なければわからない
強烈な印象が残った マリリン・モンローは登場シーンだけで目を惹き付ける問答無用の魅力を持っている その彼女が悲惨な女性を見事な演技力をもって表現してする 迫力のある怖さと哀れさが十二分に伝わってくる 手首の傷の見せ方の演出も優れており、終盤の真っ暗なバニーの部屋に入ってくるその恐ろしさは総毛立つほどのものであった 脚本も巧みで別れ話の男女と哀れな女性の二本の糸のお話を絡み合わせて最終的にまた二本にしてみせる マリリン・モンローの映画だからと侮ってはいけない 彼女の本当の実力は本作を観なければわからない
壊れた女
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:65点|ビジュアル:55点|音楽:60点 ) ちょっと緩くて可愛くて色気のあるいい女を演じることが多いマリリン・モンローが、ここでは一度悲しみに沈んで壊れた女を演じる。冒頭で登場するや、感情が薄くて魂の抜けたような異様な雰囲気をまとう。さらに自分の悲しみの海に沈んだまま異常な言動を続ける彼女から目が離せなくなる。彼女がこのようななった背景は後に明らかになるが、理由がはっきりと明かされる前にその役になり切っていた彼女の演技が、危うさとともに憐みを誘う。このマリリンが素晴らしくて、彼女の存在だけで十分に引き付けられた。
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