「16歳という設定に無理やり主演してしまうところさえ目をつむれば名作です」ネバダ・スミス あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
16歳という設定に無理やり主演してしまうところさえ目をつむれば名作です
さすがに撮影時36歳のマックイーンが16歳の設定の主人公を演じるのは無理があります
彼も懸命に少年らしく演じようと努力していはいるのですが、無理なものは無理です
しかし、お話が進むに従って主人公が成長し凄みのある復讐者になってからは16歳という設定はどこへやら、もう本来のマックイーンの映画になりす
単なる復讐譚にとどまらない深みがあります
インディアンとの混血であるという設定、恩人コードや牧師との出会い
この二人のそれぞれの教えがクライマックスに活かされます
またインディアンの娼婦やタピオカなどの女との出会いと別れも花を添えるだけでない切なさがあります
ルイジアナの沼地の囚人キャンプもサザンコンフォートの源流を彷彿とさせます
とまあこのように盛りだくさんです
両親を惨殺した三人組への復讐の物語ですから、構成は、発端と一人づつの復讐で都合4部構成となります
最後のトム・フィッチが名優カール・マルデンです
もう流石としか言い様のない素晴らしい演技を見せてくれます
カメラも西部やルイジアナの美しい光景を感嘆する程の色彩と深みのある映像で撮っています
16歳という設定に無理やり主演してしまうところさえ目をつむれば名作です
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