ニューヨーク東8番街の奇跡のレビュー・感想・評価
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ぬくもりを感じるSF
UFO型の金属生命体の造形が何とも可愛らしい。そして、一つひとつの動作に感情が見て取れる。こんな温もりを感じられるSF作品は多くない。
また、老夫婦の店の写真が何とも良い役割を果たす。回想シーンなんて無いのに、彼等のこれ迄の人生が見えるかのようだ。
都合が良すぎるかもしれないが、人生悪いことばかりじゃないはずだと思わせてくれる良い作品だ。
ファンタジー
困った人達を知らない誰かが助けてくれる普遍的なファンタジー作品でした。本作では人間は宇宙人に助けられましたが、昔から神様や妖精に助けられる話しは普遍的なものですし、見えないものに対して命を吹き込む人間のイマジネーションは本能的なんだなと感じました。AIが作れたのも脈々と受け継がれた人間の創造性のDNAが成せる技ですね。
あっさりとした味付けとふんわりした食感
オープニングから苛烈な地上げを受けながらも古いアパートに思い入れや事情があってしがみついている住人達。
もう諦めるしかない、という時に大きな変化が訪れます。
この変化、オープニングからいくらも立たないうちに何の伏線も何の兆しも脈絡もなく、
本当に唐突に訪れる。
色々とご都合主義的ながら、苦境に立たされた住人たちが少しずつ救われる様子や、それぞれの交流は心がじんわり暖かくなる気持ちになれる。
ただ、色々と中途半端なことが多く、何となく”いい話っぽい”というカンジでエンディングになる。
決してつまらない映画ではないし、むしろ気持ち良く見れる面白い映画なんだけど、
緻密さやテーマ性が足りないって感じ。
スピルバーグのおとぎ話
ニューヨーク東8番街では再開発の波が押し寄せ住民たちが追い払われそうになっていた。ジェシカタンディ扮するフェイライリーは、誰が去って行っても気づかなかった。そんなフェイを面倒見ていたのはヒュームクローニン扮するフランクだった。助けてくれとフランクが思わずつぶやいたらUFOが現れた。まあスピルバーグのおとぎ話だね。
80'sムービーの隠れた傑作
全体をオールドタイムジャズで温かく包み込むような感覚が素晴らしい🎷🎺
立ち退きを迫られる住人の人間ドラマをコミカルかつ人情的に描きつつ、小さなUFO達との交流を交えながら文字通り奇跡を起こしていくSFファンタジー作品という側面も持つ。
特筆すべきは、UFOそのものを擬人化し、途中から子供のUFOを産み、ストーリーに幅を持たせていること🛸💫
80年代、特にスピルバーグ製作作品ともなれば宇宙人表現にはことさらこだわるとこだろうが、あえてUFOそのものが宇宙人で、電気を主食とし、スクラップから物を生み出し、壊れた物を再生出来る!
これがファンタジーの領域を倍増させている👍
時代を象徴するような有名俳優こそ出演してはいないが
、だからこそ作品そのものの味が際立っているのだとだと思う🎉
ちなみに、これはBlu-rayでもコレクション済み👍
今では虫型軍事ロボットも活躍するが・・・
スティーヴン・スピルバーグ・プレゼンツ!と、スピルバーグの名前があるとついつい見てしまっていたあのころの映画。『コクーン』にも夫婦で出ていたヒューム・クローニンとジェシカ・タンディ夫妻がいい味を出している。
可愛いUFO。子供だったら実物大のオモチャだと思えば、絶対に欲しくなる。そんなUFOがアパートの屋上で赤ん坊を産むのだ。1匹は死産だったけど、2匹は元気に夫妻のダイナーの手伝いをする。スープ鍋に落ちた時はダメかと思ったけど・・・
地上げ屋ボビーが壊したものを全て元通り。リペアマンとしては最高の腕前だ。終盤には火事になって立ち退きは目の前となるが、奇跡はそこから訪れる。一家に一台欲しくなる、そんな映画だ?
着想は悪くないけど
他に行くところはいくらでもあるのに、どうしてこのマンションにだけ来たのかの説得力がないまま、紙芝居的に見てしまった。こじつけでもいいから理屈が欲しいね。だから、見終わった後の高揚感とか満足感とか全くなかった。
BS日テレ字幕版鑑賞。 大昔見て楽しかった記憶。何十年ぶりかの再見...
BS日テレ字幕版鑑賞。
大昔見て楽しかった記憶。何十年ぶりかの再見、やはり楽しい、面白い。
ここには夢がある。ロボット、異星人とはこんな関係でありたい。いや、これは違った宗教の人種とか、人間同士の関係にも当てはめたい。
いろんなところでにんまり、そしてほっこりできる。こんな映画、最近少なくなっちゃったなあ、そんな気がする。
愛情という電池
「生命の美しさ」をテーマにファンタジーの域をこえる名作
「ファンタジー」と聞くと、現実ではありえず子供たちに夢を与えるようなイメージがあるが
このファンタジー映画はもはやファンタジーをこえスピルバーグからのメッセージカードのような映画だ。
犬や猫を使って、"愛情が生命に息を吹き込む"そういった映画にしてもいいのかもしれない。
が、ここで使われたのはUFOだ。しかも自分の意思があり生活をするのだ。一見UFOと共に過ごすファンタジーだが、愛情という大きな要素で映画がどんどん展開されていく。矛盾しながらもファンタジーで不思議な感覚にはならず、むしろ人を納得させるのだ。
これだからスタッフも今となっては大物になっていくのだと思う。
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