劇場公開日 1953年6月9日

「チャールズ・デニス・ブンチンスキー ⇨ ブチンスキー ⇨ ブロンソン !?」肉の蝋人形(1953) アンディ・ロビンソンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0チャールズ・デニス・ブンチンスキー ⇨ ブチンスキー ⇨ ブロンソン !?

2024年4月19日
PCから投稿

キャストに、チャールズ・デニス・ブンチンスキー改め、チャールズ・デニス・ブチンスキー氏が登場、という重要な要素がもれてます。

イゴールという、主人公の相棒的な重要な役どころなのに.....

最後まで自らの職務を全うしようと頑張って孤軍奮闘しますが、如何せん、多勢に無勢で志半ばで(?)御用となってしまうのでした。

これこそ、当時のハリウッドの”赤狩り”を念頭に改名する前の、そう、あの”チャールズ・ブロンソン”氏の若き日のお姿なのでした。
脇役で悪役といえども、ちゃんとタイトルロールにもその名を表し、それなりに存在感を示しているお姿は流石なのでした.....

映画自体は『オペラの怪人』にも類似した感じの怨念復讐モノで、そもそもは”立体映画(3D)”であることがウリだったようです。
そのためか、古いホラー系映画にしては”フルカラー作品”という大盤振舞いな作品になっており、若き日のチャールズ・ブロンソン氏のお姿をカラーで拝めるという功績を残した(?)とも言えるんじゃないかな。

作品としても、古臭さはあれども見世物小屋的感じも手伝い、カラー作品であることもあって、まだ視聴に耐えるレベルのなかなかの雰囲気出してると思います。

アンディ・ロビンソン