「【音色】 『なまいきシャルロット』 と言うよりは、 『むきりょくシ...」なまいきシャルロット スタンダードさんの映画レビュー(感想・評価)
【音色】 『なまいきシャルロット』 と言うよりは、 『むきりょくシ...
【音色】
『なまいきシャルロット』
と言うよりは、
『むきりょくシャルロット』
の方が正しいかもしれません。
シャルロットは
学校で流れていた🎹の音色に、
強く惹かれます。
生き生きとした表情で
"音色"を奏でる天才少女の表情は、
"寝入ろ"うかと言わんばかりの
シャルロットの無気力な表情との、
凄まじい対比となっています。
【ブルックリン】
映画『ブルックリン』にて、
アイルランド🇮🇪から
ブルックリンへ上京し、
大人の女性へと成長したエイリシュ。
彼女は都会への憧れではなく、
出稼ぎのために上京しました。
一方シャルロットの場合、
生活に困窮している訳でもなく、
自由への渇望から旅を望みます。
【たかが世界の終わり】
映画『たかが世界の終わり』にて、
主人公ルイは自分の死期を悟るまで、
家に帰ろうとはしませんでした。
シャルロットも
ルイも
カツオもそうですが、
彼らの家族はみな否定から入ります。
【サザエさん】
カツオは確かに生意気小僧寿司ですが、
たまに知的な言動も吐きます。
それでも基本、
『生意気は否定しておけばいい』
という理念の元、
家族は言動を肯定しません。
そりゃ"ヒス"も起こしますわ。
【家出】
話は『ブルックリン』に戻ります。
人間は都合の良い生き物で、
エイリシュを否定してきた人間も
彼女が魅力的になったと見るや、
一時帰郷した彼女を
即引き止めにかかります。
シャルロットが
『田舎から出ていくべきか否か?』
その判断基準は様々です。
一つの判断基準としては、
『その土地に大切な人が存在するか?』
があると思います。
エイリシュには大切な人がいる。
ルイにも大切な人がいた。
シャルロットにも大切な人がいる。
カツオ、お前はいずれ家を出ろ。