「冒険小説が原作の映画の金字塔」ナバロンの要塞 あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
冒険小説が原作の映画の金字塔
かって冒険小説と呼ばれる人気ジャンルがあった
アリステア・マクリーン、ジャック・ヒギンズ等の名前は推理小説におけるアガサ・クリスティにも匹敵する巨匠である
新宿ゴールデン街にコメディアンの内藤陳さんのお店深夜プラスワンはその冒険小説好きの溜まり場として有名だったのはもう何十年も昔のことになってしまった
その巨匠アリステア・マクリーンのベストセラーであり、アガサ・クリスティでいえばオリエント急行殺人事件に相当するような代表作が原作だからお話の筋は超面白いのは当然のことだ
そこにさらに映画としての妙味が主演グレゴリー・ペックによって加わっているから、見応えがある
彼だから指揮官が冷酷非常な決断を下すときの人間としての苦悩が我々に伝わるのだ
ケーリー・グラントではこうはいかないだろうから、それでは単なるアクション映画で終わっていたに違いない
そしてアンソニー・クエイルの存在感と演技は本作でも驚嘆する凄さだ
要塞のセットの美術は大変優れていてリアル感があり見事だ
前半の山場の暴風雨の中の上陸の迫力も見ものだ
中盤少しダレるのだけが惜しい
戦争アクション映画好きなら是非とも観るべき作品
冒険小説が原作の映画の金字塔だ
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