「【小学生時代に映画好きの両親と共に観たピーター・ユスティノフ、ポアロ作品。当時は出演俳優を誰一人知らなかったが、今観ると6割の名前が分かり、”随分映画を観て来たモノだ”と感慨に耽る個人的名品でもある】」ナイル殺人事件(1978) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【小学生時代に映画好きの両親と共に観たピーター・ユスティノフ、ポアロ作品。当時は出演俳優を誰一人知らなかったが、今観ると6割の名前が分かり、”随分映画を観て来たモノだ”と感慨に耽る個人的名品でもある】
■内容は、推理小説好きの方であれば誰でも知っているだろうし、2022年に公開された、サー・ケネス・ブラナー版「ナイル殺人事件」を観た方も多いと思うので割愛。
◆感想
・30年数年振りに鑑賞したが、各シーンをほぼ覚えている事に、チョイ驚く。
アルハンブラ宮殿で、ジャッキー(ミア・ファロー)が、ルイーズ(ナント!ジェーン・バーキン!)を挑発するシーンや、アメン神殿で1000年動かなかった岩が落ちて来るシーンから始まり、船内で次々に起きる殺人シーンも、全て覚えていた。
原作を読んでいた事もあるだろうが、矢張り相当に面白かったのであろう。
・そして、お決まりの灰色の脳細胞のベルギー人、ピーター・ユスティノフ演じるエルキュール・ポアロが、生きていた乗客全員を集めて真犯人の犯行方法を解き明かすシーンは、名シーンである。
<ラストの悲劇的なシーンが、原作の”ナイルに死す”という題名に準拠する事が分かる傑作推理小説の実写化映画である。
ニーノ・ロータによる雄大なメインテーマも、趣を添えている作品でもある。>
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