「もどかしい……」ナイトメアー・ビフォア・クリスマス 壱川 ようさんの映画レビュー(感想・評価)
もどかしい……
主人公のジャックは毎年やるハロウィンに飽きを感じてて辛いってスタートで、クリスマスの世界を見つけてその華々しい世界に魅せられ、自分でクリスマスをやろう!ってなるのは面白い内容だと思いました。
サリーが登場するけど花の占い?が不吉みたいなふわふわした理由だけで止めに入ろうとするし、博士?と追いかけっこしてたけど途中から博士サリーを諦めてたし、博士とのシーン結構あったけど必要あったのかな…ってなりました。でも一途で可愛かったです。
ジャックはそういう主人公なんだなって見てるけど、クリスマス失敗して「クリスマスとかくそどうでもいいわ!それよりハロウィンだわ!新しいネタ思いついたしやったるで!」みたいになるのあっ、クリスマスあんな憧れてたのにもういいんだ…ってなりました。
ウギーブギーは料理人なのか、親分なのか、ギャンブラーなのか、結局分からなくて最後の決闘シーンがしっくりこなかったです。
そもそもそういう悪い奴なんだし、悪意を持ってジャックに取り入ったり誘拐したわけでもないし、どちらかというとサンタをぶち込んだ子分3人組が悪い気がするんだけど…。
なんならサンタを拉致を指示したジャックが元凶なんだけどこの悪党め!みたいに言っててうーんってなってしまった…。まあ確かに悪党だけどお前が言うの?みたいに少し思ってしまいました。
最後の結ばれるシーンは素敵だったけどほんと最後の終わる間際に「あの女お前のこと好きなんだってよ」「えっ、マジで?」的な会話だけで「私の愛する人〜♪」ってなってて愛するの早!!って思いました。
なんというかジャックなりにクリスマスに心を動かされ、彼なりに一生懸命やって、素敵なものに仕上げようと努力したのに散々な結果だと所が毛嫌いされてしまうのが個人的に悲しかったです。彼は人を幸せにしてあげたかったし、あの暖かい世界に憧れてただけなのに、かなり切なかったです。
彼の何が悪かったのかな。憧れた事?答えが出ないのに行動した事?サリーの言う通り最初からやらなかったら良かったんでしょうか。
ちょこちょことしたネタは面白かったですし、映画の雰囲気は最高でした。あの霧からのワンちゃんの鼻がクリスマスのトナカイと被るのはなるほど!ってなりましたし面白かったです。アニメーションのクオリティも最高でした。
ただどうしてもジャックが切なかったし、ちょっと後ろ向きなメッセージを受け取ってしまった為に自分の中でもやもやしてるのかもしれません。
夢を見るにも出来ることと出来ないことがありますね…。やるには何事も慎重にならないといけないのかもしれません。周りの人の意見も大切にしましょう。