「陽気で悲惨な青春映画」トレインスポッティング riKiさんの映画レビュー(感想・評価)
陽気で悲惨な青春映画
2019/06/19 DVDにて鑑賞
タイトルはDVDのパッケージの宣伝文句を拝借しました。
観終わるとこの文句は的を得てると大変思いました。
彼等のドラッグに溺れる日常を描きながらも映画表現はそれを悲惨なものだと提示しながらも色使いやスピード感溢れる映像と編集、そして何より音楽が彼等の日常を悲惨だけれどもその中に陽気さをも与えることによって観客は重くなり過ぎずにでもまたドラックの怖さも感じ取ることが出来ます。
また大きな主題は彼等の住むスコットランドーイギリス占領下ーの閉塞感から、自分たちの将来に対する不安や恐怖から抜け出したいと思う気持ちが、遠いここ日本にいる私達にも場所や背景は違えど共感を覚えます。それは役者の演技の賜物でしょう。
彼等世界のスクリーンへとどっぷり浸かって擬似体験出来る(ドラッグ)、この作品には映画が持つ魅力が詰まっていて20年以上経った今でもその人気が衰えない理由が良く分かります。
コメントする