砦のガンベルトのレビュー・感想・評価
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漢気同士のタイマンは見物
たまたまテレビで放送されていた西部劇を鑑賞。この時代は多くの西部劇が製作されているのは知っていて、もしかしたら面白い作品が見つかるかもといった興味から本作を観ました。
ストーリーとしては、流れ者のアウトロー:チャカは、途中飢えに苦しむインディアンの首長に遭遇。時代背景的にインディアンは忌避される存在であったが、チャカは助けと思ってか食べ物を与える。これが後に大きなポイントとなる。話変わって、チャカは放浪の途中で砦に立ち寄る。そこの司令官は暴君的な振舞から直属の部下以外の兵士から嫌われていた。また、この砦は飢えたインディアンから標的にもされていた。チャカは食べ物を与えるよう司令官に進言するが聞き入れられず、逆にガンマンとしての腕を買われ、砦防衛の壮絶な戦いに巻き込まれる・・・てな感じです。
まあ、観ていて気分が良くなる作品ではないです。
思いのほか、主人公を含めた主な登場人物の過去が複雑かつ暗いものであり、また司令官の性格がひん曲がっていることこの上なし。ディナーの席で人を罵倒して酒を飲むようなシーンには不快しかない。かといってこれと言ったカバーされる話もなく、みながら不快感がもやもやと残りながらストーリーが進んでいく。苦みにも美味さがある、ではなく苦いままの展開には顔をしかめるほかありません。
かといって、全部が悪いわけではない。本作の一番の見どころはタイトルにもあるようにタイマンシーンです。
選手はチャカVS司令官直属の部下で暴君を尊敬する軍曹。この軍曹、彼につき従う理由がちゃんとあったみたいで、また部隊の規律をしっかり守れる男。タイマンの原因はチャカが司令官に対し不敬な発言をしたからだが、それはチャカも砦のこと(それ以外もあるのだが)。なのでこのタイマン、引くことを知らぬ漢の、意地を賭けたタイマンなのです。
だからこそ、面白い!
正直唯一の見せ場と言っていいでしょう。そして双方力尽き、引き分けた時、漢同士認め合う友情が芽生えていたのも良。正直このシーンのおかげで後のストーリーも悪くないなと思いながら観てました。
といっても、やはり全体的には物足りず、というより安っぽさが目立ったのが印象的な本作。もちっと作りこんで欲しかったのですが、タイマンシーンが良かったのが救いです。
評価低いな?なかなか面白かったけど。登場人物がそれぞれ曲者揃いで、...
評価低いな?なかなか面白かったけど。登場人物がそれぞれ曲者揃いで、謎に包まれた者も。徐々に明かされていく真実と原住民の奇襲。そしてラストにまた謎。
思うにあれはベロニカの墓で、主人公は若い方をゲット。と思うのだが、どうだろう。
こういうの好きだなあ。
期待せずに観たが、ストーリーも見せ方も良かった。
見入ってしまった。
こういうストーリーは何度も見た気がする。
膠着した規則に縛られてる組織を、腕が立ち、義理堅い無法者が、
強敵や大災害から救ったり、または共に命を散らせる話。
酋長も、主人公の無法者から受けた恩を忘れず、最後殺さなかった、
というのもラストとして良かった。
司馬遼太郎の燃えよ剣を想起した。
退却出来ない軍の意地
ロッドテイラー扮する早撃ちチャカは、砦を護るためにアメリカ陸軍全員の一致団結を呼びかけた。
やっぱりインディアンは脅威だったんだね。チャカは軍曹と殴り合いをして信頼を得たりもしていたな。でも昔は金をもらって頼まれた殺しをやっていたようだ。それにしても砦を引き払えとアメリカ陸軍にチャカが進言しても退却出来ない軍の意地もあったんだろうね。
お久しぶり、ルチアナ・パルッツィ
主人公(ロッド・テイラー)はガンマン、ひょんなことからインディアンに襲われそうな砦に入ってしまう。
砦の隊長は聡明さに欠け、全滅するかもしれない状況でも何ら手を打てなかった。
主人公の元カノ役でサンダーボールのルチアナ・パルッツィが登場、懐かしかった。
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