「0030 見返しても面白い戦記物」トラ・トラ・トラ! NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)
0030 見返しても面白い戦記物
1970年公開
1941年から数えて29年。30年といえば21世紀になっての
現代と変わらず、むしろ企画発生の時間経過はほぼ同じ。
それくらい(どの戦記物もそうだが)記憶が人々の頭に
残っており、今風のうわべだけの戦争反対!などの考え方
など微塵も入っていないポリコレなど近寄れない歴史もの
ともいえる。
CGなど使っておらずすべて実写か特撮で重みが違う。
当時は戦記といえば三船敏郎だったので違和感はあるものの
山村総もなかなかの貫禄で日本側パートは重厚。
いや日米合作なのに演出は日本スタイル。
前半ずーっと両国の駆け引きが見られ終盤一気に攻撃が
行われるのも良い。
テレビ放送されるたびに見たなー 。
でもハルノートの思惑なんて全然知らんわけで単純に
ドッカ―んバッカ―んしかわかりませんでした。
80点
初見 1972年12月1日・8日『ゴールデン洋画劇場』
追伸
製作過程で20世紀FOXと東宝と喧嘩別れした黒澤明監督の
意思疎通が全くできておらず、東映京都での撮影となるも
現場は仁義もの全盛でほんまもんもおられ殺伐としていたとか。
黒澤の完全主義は俳優陣をすべて一からオーディションしたため
東宝と重厚役者がいて初めて稼働する黒澤作品が破綻する。
なんか裏の話だけでも1冊の本が書けるよな
コメントする