劇場公開日 1970年9月25日

トラ・トラ・トラ!のレビュー・感想・評価

全17件を表示

1.0黒澤明降板

世界中が考える映画を創ると意気込んでいたそうだが、残念、黒澤明の真珠湾が観たかった。
史実は、極東からソ連を攻撃する日本の矛先を南進アメリカに向けさせるため、ソ連スパイのアメリカ国防省事務次官にハルノート原案を提案させて日本を挑発、ルーズベルトも反戦、不参加を選挙公約で当選したので自ら開戦参戦出来ずにいたので、これ幸いと挑発案を同意。まんまとその挑発に乗ってしまい踊ろされた日本。真珠湾とは思わず損害はあっても戦前から計画された対日戦略通りに勝利したアメリカ。ソ連の謀略、アメリカの挑発、政治的な背後を読めず、目の前の対中戦略解決のためだけに石油資源欲しさに開戦した日本、真珠湾だけでは戦争は終わらない。

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全国連加盟国不可侵条約締結、武装中立主義、多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

3.0爽やか?な戦争映画

2023年12月31日
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プライア

4.0CGもない時代によくぞここまで

2023年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本がパールハーバーへ攻撃をするまでの流れと
当日の動きを、
アメリカ側と日本側から追った作品。

そこに至るまでの腹の探り合い、駆け引きを面白く感じるかどうかは
個人差があるとは思うが、
現代の感覚ではない、当時の感覚で
当時の人々を描いたものだと思う。

アメリカ側はまさか日本がいきなり攻撃してくるとは
現場の下っ端は予想だにしておらず、
そのためオロオロと逃げ回ることになったろうし
被害も甚大であったろう。
そんな下っ端をどうなるかわかっていながら
政治的な考えで見殺しにすることになった、
上層部の冷酷さもはっきり出ている。

一方どういう流れへいくのかを想像しきれず、
ヒロイズムに酔ってうまく成し遂げたと高揚している
日本側の若者たちの様子も、また
実際にそうだったのではないかと思わせる。

後世の私たちがあれこれと当時の人々を
選択が間違ってるというのは簡単だが、
実際にその時代に生きてた人達は
それぞれがそうとしか動けなかった(と思い込んでた)のだと
想像する。

歴史の大きなうねりをできるだけ公平にとらえて
表した貴重な作品だった。

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こまめぞう

3.5陽気でalohaな雰囲気のハワイとはかけ離れた、真珠湾攻撃にまつわる映画

2023年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

alohaと思わず言いたくなる、天国みたいなハワイ。
コロナ禍前は何度も旅行に行っていました。
alohaと気軽に挨拶してくれた地元の人たち。
観光で行っていたとはいえ、出会う人は誰もが優しくて行くたびに幸せな気持ちになれる大切な場所です。

真珠湾攻撃についても、常識の範囲内では知っていました。
「トラ・トラ・トラ!」も観たいと思いつつ、なんとなく勇気が出ずズルズルと今まで来てしまいました。
時間がないとか自分に言い訳をして。
alohaと優しく挨拶してくれるハワイの人々への感情が変わってしまいそうで怖かったんです。
しかしコロナ禍で働き方が変わり、少し時間ができたので思い切って観ました。

映画の前半は開戦に至った軍部と政府の日米の行き違いについて、後半は飛行隊による真珠湾攻撃の様子について描かれていました。
歴史背景をしっかり調査しているそうです。繊細な問題なので、そういうところも素晴らしいなと思いました。
映画が公開されたのは、1970年とCGがない時代です。
しかし迫力満点の映像に思わず見入ってしまいました。
離陸のために地上滑走していたアメリカ軍の戦闘機が、ゼロ戦に破壊されるシーン。ここは本物の戦闘機(模型機)や戦艦と特撮をまじえての撮影で作られたそうです。

そして作戦の成功を示す暗号「トラトラトラ!」。
映画のタイトルにもなったこの言葉が打電され、それを受けた日本軍全員が「万歳!」を唱えている場面。
見ている間、ずっと戦争の悲惨さやこの時代を生きた方々への言葉にできない複雑な感情に思わず泣いてしまいました。
簡単に言葉にしてはいけない、強くそう思いました。
現代を生きる自分が、当時のことを語るのは本当に重いことですね。

alohaと笑顔で挨拶してくれた旅行先で出会った現地の人々。
仲良くなり、一緒に撮影した写真がリビングにあるのですが、今はまっすぐに見ることができません。
観たことを後悔はしていません。日本人として大切なことだと思います。
ただ胸がとても痛いです。

と、感情的なコメントとなってしまいましたが、真珠湾攻撃の全体像を知りたい方には、オススメできる作品です。
淡々と事実を述べているので、お若い方が過去のことを知るという点でも視聴してみるのはとても良いと感じました。

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立花真由美

3.5ガキの頃、トトトラララと読んで父に笑われた記憶、縦に書くなよ(笑)...

2022年8月10日
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ガキの頃、トトトラララと読んで父に笑われた記憶、縦に書くなよ(笑)
長い!開戦までがだるい(笑)歴史マニアなら楽しめるのかもしれない。どこまでが史実なのか。
圧巻は真珠湾攻撃。朝焼けの出陣、編隊。CGなどない時代の本物のド迫力。
黒澤明が監督から外れた(外された)という曰く付き作品、見る価値はあるだろう。

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はむひろみ

4.0山本五十六の『日本はアメリカにとって最強の敵。何故なら、日本人は戦いの為に努力している』

2022年8月9日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.5眠れる獅子を起こしてしまった!!

2022年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

タイトルの言葉は、山本五十六が、真珠湾攻撃終了直後に
呟いた言葉です。
この映画「トラトラトラ」1970年作品。
監督はリチャード・フライシャー。枡田利雄。深作欣二。
黒澤明の監督降板が話題になった。
(黒澤は、ノンクレジットながら、日本語版のベースとなったのは黒澤の脚本
であるそうだ)

映画は真珠湾奇襲攻撃を仕掛けた1941年12月8日の真実を
日米に半々の視点、出演者もほぼ半々。
日米どちらかの視点に加担せず、淡々と事実に沿っている。

少し真珠湾攻撃に至った当時の日本について考えてみました。
その理由は夏にローランド・エメリッヒ監督の『ミッドウェイ』を
観たのが大きいです。
この映画の冒頭が正に「真珠湾攻撃」だったのです。
私は「真珠湾攻撃」に付いて殆ど知らなかったのです。
凄いスペクタルな戦争映像で、素晴らしいと言うと語弊があります。
しかし戦争スペクタルとしては、高揚する華やかさでした。(また語弊がありますが、)

《これは当時のアメリカ人にとって、9・11に匹敵する衝撃だったろう・・・》
それが、一番最初に感じたことです。

ハワイは当時アメリカ軍が太平洋に持つ最重要基地だった。
そこを奇襲する作戦・・・ハワイ基地を壊滅的に破壊する、そして半年か一年で
戦争を終わらせることが出来れば日本に勝機はある・・・
これが山本五十六の目論見だった。
しかし奇襲の成功は結果として「ミッドウェイ」の負けに繋がり、
《眠れる獅子を起こしてしまった・・・》
結果に繋がる。
アメリカは真珠湾攻撃の《100倍返し》イヤ、1000倍返しになって帰ってきた。

①真珠湾奇襲にいたるの日本側の要因
一番は、米国の対日経済制裁・・・です。
(鉄鋼や石油などの多くが禁輸となっていた・・・これは日本の中国への侵略を
杞憂する措置だった)

②真珠湾攻撃の日本側の布陣。
ハワイ近海に空母6隻。
そこからと飛び立った航空機は400機にのぼる規模。

③米国の損害。
死者、軍人だけで2334名。民間人含めると2700名。
映画にもある通り、米国は航空機を1箇所に固めて留めていた。
沈没艦は戦艦アリゾナ、オクラホマ、ユタ、ウエストバージニア他多数。
航空機は200機以上。

攻撃映像の凄まじさは、一大スペクタルですが、逃げ惑う米兵を見ると・・・
こりゃあ、恨みを買うだろう・・・と素直に思います。

④暗号文の意味、
ニイタカヤマノボレ1208
これは、
12月8日(1941年です)にハワイ基地を攻撃せよ、
の意味。
トラトラトラ、
は、奇襲成功せり、
の意味。

⑤米国の暗号解読機、
日本側の米国大使などへの重要連絡事項は米国の暗号解読機で即座に日本語に直され、
それを通訳が英語に直ちに翻訳する。
これほど日本の作戦を熟知しながら、米国は何をしていたのだ?

⑥米国の本心。
米国首脳は実は日本の真珠湾攻撃を予知して、待っていた・・・
こう言う発言があります。
《先に仕掛けさせるのだ・・・それからゆっくり叩き潰せばいいのだ》

一方では日本が奇襲するのは知っていたが、まさかハワイではなく、フィリピンだと思っていた・・・との説も、あります。

⑦結論。
真珠湾攻撃の先制パンチは見事に成功したのですが、半年や一年で勝利をもぎ取ることが出来なかった日本軍は泥沼の負け戦を1945年夏まで続けて、結果的には広島、長崎に原子爆弾を投下されてしまいます。
開戦の代償はあまりに大きかった。

映画「トラトラトラ」ははじめにも書きましたが、日米両国に重きを平等に置く
記録的側面を持つ映画です。

映像が美しく、ハワイ基地も素晴らしく、CGに頼らぬ爆撃場面に驚嘆する映画でした。
その後の敗戦までの道のりを曲がりなりにも知る者として、
実に大きなターニングポイントだったと思います。

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琥珀糖

4.0ウクライナ侵略から懲りない人間を考える

2022年3月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

難しい

ウクライナ侵攻で犠牲になった、市民兵士のご冥福をお祈りいたします。

この映画を観て、戦争は人が進めていくことであって、自然なことではないということだ。
当たり前のことである。
人はなぜ、過去の過ちを繰り返すんだろう。

太平洋戦争は日本が仕掛けたという紛れもない事実。
それ以外にも、過去をさかのぼると、国に限らず両者の間にはどっちがどうとは言えないことばかりだ。
それが戦争であり、両者の争いなんだろう。
とにかく平和的な解決を、切に願う。

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かずじー

5.0日米合作の熱気が伝わる戦争スペクタクル

2022年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

 「長門」の艦橋に制服がズラリと並ぶオープニングにごひいきJ・ゴールドスミスの曲が流れると、このトラ・トラ・トラの世界に招かれます。日米の監督がそれぞれの場面を演出していますが、映画の調子に違和感がなく自然なのは一級監督のなせる業なのでしょう。
 ハワイの奇襲シーンは、どれも瞬きするのがもったいない位の素晴らしいスペクタクルです(スペクタクルなんて言葉ひさびさです)。特に飛行場への空襲場面は、離陸寸前の米軍機が次々と襲われて駐機に突っ込むわ、その中を米兵が逃げ惑うわと、おそらく今となってはもう撮ることができない必見で鳥肌もののシーンです。CGでは、この本物の迫力は出せないでしょう。
 そこに至るまでのドラマも、日米の政治的なやりとりがじわじわ沸騰点に達するまで描かれて緊迫感が切れません。山本五十六長官の山村聡が「眠れる獅子を起したも同然」と水平線を臨むと、燃え上がる真珠湾が浮かび上がる最後まで、1970年当時の日米合作の熱気が伝わってくる戦争スペクタクルドラマです。

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yostakkaz

3.5日本の最後通牒より早かった真珠湾攻撃

2021年12月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日独伊三国同盟が締結された頃、日本の暗号電文はアメリカに全て解読されていた。それでも山村総扮する山本五十六司令長官は、交渉が決裂した場合最大の敵となるアメリカに対し真珠湾攻撃を狙っていた。交戦が避けられない場合、アメリカは日本からの攻撃を望んでいた。真珠湾攻撃は大成功を収めたものの日本の最後通牒より55分早く始まってしまっていた。苦しみはここから始まった。

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重

4.0日本人としては誇らしいものの

2021年8月27日
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日米それぞれで分担して制作しています。脚本は日本側は黒澤組なので、さすがに人間描写などが秀逸ですがアメリカ側は記録的で面白味はないです。
演出は両国とも一般的な商業娯楽映画的に手際よく処理されてます。ただ、さすがに戦闘シーンは迫力ありました。2時間半長くないです。戦争映画ではDデイと双璧ですね。

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越後屋

4.0プロデューサーが黒澤明に捧げた作品か?

2021年4月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今年、ノンフィクション
「黒澤明VS.ハリウッド」を読んだ勢いで
レンタルDVDにて再鑑賞。
映画館で観た後は、幾度も
短縮されたテレビ放映版を観ていたせいか、
記憶のないシーンも多く、
意外と新鮮に観ることが出来た。

そして当然ながら、黒澤明だったら
どう撮って、どう編集していただろうと
想像しながらの鑑賞になった。

日本側シーンは、ほぼ黒澤の脚本に基づいて
撮影されたと言われているためか、
俳優陣の演技とその演出・描写を除けば、
黒澤作品といっても良い位の
重厚な出来と感じた。

しかし、米国側のシーンでは、
もし完全主義者の黒澤が総監督として
アメリカ側の撮影フィルムにハサミを入れる
ことの出来る立場だったら、
たとえ結果的に見事に撮影出来たシーンで
あっても、複数の角度から撮った同じ場面を
別のシーンとして使う等の編集は
行わなかっただろうと思う。
それは、繰り返される魚雷投下や
飛行場の空襲シーン等だ。
また、間延びし過ぎた戦闘機の空中戦シーンも
大幅カットしていたのでは、
などと想像もした。

ノンフィクションを読んで、
この映画での黒澤降板の真相は、黒澤自身、
ハリウッドの制作スタイルとの違いは
感じつつ、自分の意のままにならないのでは
と不安のままことが進んで行った末の
精神的破綻の結果だったと私は思うが、
プロデューサーのエルモ・ウィリアムズは、
最後まで黒澤への特別の想いを
持ち続けていたのではないか。

それはほぼ黒澤の脚本通りだった
日本側のシーンと、
日米の双方に平等な扱いを感じるからだ。
特に日本人将校の描写の扱いには
畏敬の念すら感じるが、
これは日本側への配慮というよりも
黒澤明への意識だったのではないだろうか。

だから、暁の発艦シーンと
ハワイの田園上空を飛ぶ日本機と
そのシルエットを同時に映した素晴らしい
場面などは、黒澤への意識の昇華として、
エルモにとっても満足出来たのでは
無いだろうか。

私は「史上最大の作戦」に比べ、
「トラ・トラ・トラ!」の方が
ドラマ性をより高く感じる分評価するが、
この作品は、キネマ旬報のベストテンでは
「史上最大の作戦」に比べ、
誰の一点も入らない惨敗だった。
戦争映画が評価されにくい雑誌とは言え、
黒澤明監督作品だったら
違う評価にもなったのではと、
この作品の不遇さを嘆かざるを得ない。

しかし、きっとエルモはこの作品を
敬愛すべき黒澤明へ捧げるつもりで、
最後はプロデューサーとして
まとめきったのではないかと
勝手に想像した。

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KENZO一級建築士事務所

4.5ワレ奇襲二成功セリ。トラトラトラ!!

2017年7月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1970年にこんなリアルな映画作るの凄い!面白い映画は時代関係なく面白い。セリフがカッチョエー!

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enchang318

4.5真珠湾攻撃・・

2016年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

「トラ トラ トラ!」とは真珠湾攻撃開始!の暗号文。前半は開戦に至った軍部と政府の日米の行き違い、後半は零戦21型の飛行隊による真珠湾攻撃の模様が主。CGが無かった時代にこのクオリティ。さすが当時120億円をかけた迫力の映像だ・・日米開戦になった連合艦隊司令長官山本五十六の苦悩が解るストーリー。歴史の検証にifは無いが、もし山本五十六が戦死しなかったらA級戦犯にされていただろうか!?1970年の日米合作の戦争映画。山村聡が本物の山本五十六に見えてきたのは、果たして自分だけだろうか!?・・

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亮一君

4.5「トラ トラ トラ!」を観て・・

2015年11月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

戦後25年の1970年に公開された日米合作の戦争映画。巨費の120億円をかけて真珠湾攻撃を再現している。当時の国家の上層部がなぜ戦争に至ったか、歴史的事実に基づいて忠実に再現し、CGがまだ無い戦闘シーンなどは迫力の映像となっている。
外交交渉で戦争を回避しようとした近衛文麿首相、アメリカへの攻撃を進言した東条英機陸軍大臣、山本五十六司令長官が何を語ったかなど、丁寧に映像にしている。
ハル国務長官がいわゆるハル・ノートを突き付けて日本が開戦に至った訳だが、決して侵略戦争では無かったと断言できる。
ハル・ノートは、日独伊三国同盟の破棄、日本の中国大陸からの撤退、日本への石油の輸出の禁止などが一方的に要求されていて、到底承服できるものでは無かった。
真珠湾攻撃の戦闘シーンはゼロ戦の超低空飛行による艦隊の攻撃など迫力がある。しかし、太平洋を航行する南雲中将の空母「赤城」がなぜ第二次攻撃をせず反転したのかなど未だに謎である。
皮肉にも太平洋戦争の行く末は、山本長官の危惧する通りとなる・・
映画は1970年度アカデミー賞を受賞。

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Ryoichi

4.0真面目な時代考証と実写の迫力

2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 70
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 65

 この映画でまず良い点は、真珠湾攻撃そのものよりも、それが起こる前の歴史的背景をしっかり調査していることである。アメリカが日本の暗号を解読してそれをマジックと呼び、日本の行動や計画を全て知っていたこと。アメリカ軍による、日本軍からの攻撃の予測とそれに対する対応。山本大将が近衛首相に対して「1年や1年半は存分に暴れてみせますが、2年や3年となると保証が出来ません」といったこと。日本軍内部での対立の描写。無理に感動的にするとか劇的にするよりも、真面目に歴史を見つめて戦争そのものを平等な立場から描こうとしており(それらが全て真実だとは思わないが)、その意味で評価できる。
 またCGではなく実際にセットをつくり飛行機を飛ばして撮影した戦闘場面は迫力がある。特に夜明けの中を攻撃のために飛行機が空母から飛び立とうとする場面は、美しさの中に緊張感や勇気が描かれていて、この映画の中でも特に素晴らしい。

 しかし平等に描いたことによってアメリカ軍の失態を強調することになり、あるいはアメリカ軍が一方的に攻撃され甚大な被害を受ける場面ばかりになってしまった。アメリカ人からすると面白い映画ではないだろう。興行収入もこけたようだが、それも当然。逆によくぞこんなアメリカが一方的に叩かれる映画を作る認可がハリウッドで出たものだと思う。その勇気に拍手を送りたい。

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Cape God

4.0コアなファンにはコレクターズボックスをお勧め

2008年12月6日

興奮

知的

難しい

オリジナルの映画は1970年制作であるが、近年になって当時の製作の裏話をこのコレクターズボックスに詰め込んでいる。
オリジナルで映画では難しい内容や描ききれなかった部分、そして開戦当時の元兵士の談話が特典ディスクに込められている。

この映画では二つの国の文化と政治姿勢の擦れ違いが幾度も重なって悲劇的な開戦に入ることが描かれている。
そしてコレクターズボックスでは、日本側の最初の監督の行動が米側に理解されずに製作が蛇行してしまい、興行的には失敗してしまうことが描かれている。

私としては、劇中の「米軍が反撃のために離陸しようとした飛行機が滑走しながら僚機を破壊してしまい、兵士が必死に逃げ回るシーン」をおすすめ。なぜなら演技ではなく本物の映像だからw

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もぐもぐかつみ