劇場公開日 1970年9月25日

「真面目な時代考証と実写の迫力」トラ・トラ・トラ! Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

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4.0真面目な時代考証と実写の迫力

Cape Godさん
2013年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、CS/BS/ケーブル

興奮

総合:80点
ストーリー: 80
キャスト: 70
演出: 80
ビジュアル: 80
音楽: 65

 この映画でまず良い点は、真珠湾攻撃そのものよりも、それが起こる前の歴史的背景をしっかり調査していることである。アメリカが日本の暗号を解読してそれをマジックと呼び、日本の行動や計画を全て知っていたこと。アメリカ軍による、日本軍からの攻撃の予測とそれに対する対応。山本大将が近衛首相に対して「1年や1年半は存分に暴れてみせますが、2年や3年となると保証が出来ません」といったこと。日本軍内部での対立の描写。無理に感動的にするとか劇的にするよりも、真面目に歴史を見つめて戦争そのものを平等な立場から描こうとしており(それらが全て真実だとは思わないが)、その意味で評価できる。
 またCGではなく実際にセットをつくり飛行機を飛ばして撮影した戦闘場面は迫力がある。特に夜明けの中を攻撃のために飛行機が空母から飛び立とうとする場面は、美しさの中に緊張感や勇気が描かれていて、この映画の中でも特に素晴らしい。

 しかし平等に描いたことによってアメリカ軍の失態を強調することになり、あるいはアメリカ軍が一方的に攻撃され甚大な被害を受ける場面ばかりになってしまった。アメリカ人からすると面白い映画ではないだろう。興行収入もこけたようだが、それも当然。逆によくぞこんなアメリカが一方的に叩かれる映画を作る認可がハリウッドで出たものだと思う。その勇気に拍手を送りたい。

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Cape God
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