劇場公開日 2023年7月14日

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「哀れジェームズ・ティエン」ドラゴン危機一発 たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0哀れジェームズ・ティエン

2013年6月24日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

興奮

ゴールデン・ハーベスト社とブルース・リーが破格の値段で契約し、撮影途中だった本作の監督が降ろされ、主演のジェームズ・ティエンも従兄弟役に格下げされたそうです。

リーは、ケンカをしないという母との約束を守る役なので、中盤まで全く戦わず、その代わりティエンが戦うのだが、こいつが凄まじいへっぽこカンフーで、更にフラストレーションを溜めさせてくれます。

だが、リーが戦い始めたら、もう動きが周りのへなちょことは別次元で、それまでティエン・レベルの動きに見慣れていた当時の観客は度肝を抜かれたでしょうね!

という訳で、ブルース・リー主演第一作目であると同時に、本物の格闘映画のパイオニアとして、本作は観る価値があると言えるでしょう。

リーの行進や、人型に壁が抜けるシーン、そしてティエンの膝の曲がらない廻し蹴りに、顎のあがった後ろ蹴りなど、笑えるところも満載ですよ(笑)

たぁ〜ちぃん
鈴風 涼さんのコメント
2022年2月6日

「ドラコン危機一髪」はブルース・リー映画の中では一番好きじゃないな。コストの掛かっていない安手の作品で、公開当時、ブルース・リーのギャラを含めて製作費は3000万円だったと聞いている。ロケハンもせず水溜まりの目立つ道端で撮った様なシーンもある。全編が有り物で作ったTVドラマ以下のレベル。従兄弟役のジェームズ・ティエンは他の作品でも元々は武術の心得はない俳優と思われる。「ドラコン危機一髪」のアクション・シーンは町中の兄ちゃんのケンカのレベル。終盤のブルース・リーのアクションは粗削りな猪突猛進で彼らしいスタイルがまだ出来上がっていない。やたらとナイフが出てきて血生臭いのも気になる。私はブルース・リーの黎明期の作品だと思っている。

鈴風 涼