「物語も活劇も古さが隠せない」ドラゴン危機一発 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
物語も活劇も古さが隠せない
総合:55点
ストーリー: 50
キャスト: 65
演出: 50
ビジュアル: 65
音楽: 60
あまりにお約束だらけのベタな物語は、まるで水戸黄門のようにこの先の展開が見えてしまう。それでもブルース・リーならば格闘が見れればいいのだろうが、なんと喧嘩をしないという約束のために前半は彼の格闘場面が無い。代わって彼の従兄弟の二枚目俳優が格闘をするのだが、これがもう本当に駄目。技も切れがないし早さもないし、彼を取り囲む大勢のやられ役たちが水戸黄門の殺陣みたいに一斉に襲い掛からずにやられるのをただ待っているだけだしで、正直かなり退屈する。多分彼は格闘技経験が無いか或いは殆ど無いと思われる。
後半になってその駄目駄目従兄弟が死んでからやっとブルース・リーの格闘が解禁される。とはいっても他の作品と比較してそれほどすごいものではない。ボディガードたちではなく、小鳥を可愛がっているいい歳した会社の社長が一番強いというのも無理があって笑える。
現代の映画と比較すると古さは隠せない。まだまだ発展途上の作品で、ブルース・リーのファンでなければ特に見なくてもいいといった程度。本作とは関係ないのだが、でもこの作品を見た後で考えてみると、数十年前の映画と比較してもいつまでも進化しなかった内容を放送し続けた水戸黄門の終了決定も当然という気がする。
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