トップ・ハット
劇場公開日:1936年1月
解説
「コンチネンタル」「ロバータ」のフレッド・アステア、ジンジャー・ロジャースのチームが主演する音楽映画で、「コンチネンタル」と同じくドワイト・テイラーが書き下ろし、自ら「ロバータ」のアラン・スコットと協力して脚色し、「コンチネンタル」「メリケン万歳爆走の巻」のマーク・サンドリッチが監督に、デイヴィッド・エーベルが撮影に当たったもの。助演者は「コンチネンタル」同様エドワード・エヴァレット・ホートン、エリック・ローズ、エリック・ブローアと、舞台女優のヘレン・ブロデリックの面々である。作詩作曲はアーヴィング・バーリンの担任。
1935年製作/アメリカ
原題または英題:Top Hat
劇場公開日:1936年1月
ストーリー
アメリカのレビュー・スター、ジェリー・トラヴァースは、ロンドンの興行師ホレース・ハードウィックの召還を受けて出演することとなり、ホレースの乞うままにホテルに彼と同室する。ヴェニスに滞在しているホレースの妻のマッヂからジェリーと夫のホレースに週末にぜひ来い、会わせる友人があると言って来る。ジェリーは愉快になり、歌って踊って1人で大はしゃぎをする。その部屋の真下に陣取っているアメリカ娘のデール・トリモントは、うるさいので憤慨してホテルの支配人に文句を言う。それでも効き目が無いので怒ったデールは寝巻き姿で飛び出して抗議にやって来る。美しいデールの抗議に恐縮したジェリーはへどもどしながら詫びる。それに好感を抱いたデールの怒りはとけ、ジェリーの踊りのリズムを口ずさみながら眠った。翌日乗馬の稽古に出掛けるデールが乗った馬車は馭者に変装したジェリーが馭して行った。稽古の途中で雨に逢いデールが音楽堂に避難すると馭者姿のジェリーが駆けつけて歌と踊りでデールと親密になる。ホテルは帰ると彼女はヴェニスのマッヂから週末に遊びにこい、との電報を受ける。そしてデールがマッヂの夫の部屋の番号を聞いて訪ねると、そこにはジェリーがいたので彼女はジェリーがマッヂの夫ホレースだと思い込み、恋心を感じていただけに悲観してしまう。ジェリーもホレースが飛行機でヴェニスへ行くと、マッヂが紹介する友人というのはほかならぬデールだった。ところがその紹介振りが損財だったので、デールはジェリーがマッヂの夫だと確信し、彼を避けようとする。それにも係わらず彼女はジェリーを熱愛しているのを感じて衣装屋のアルベルトと結婚する。それを知ったマッヂはホレースが鈍感だからと叱りつける。それで今までの間違いが判ってジェリーはデールとゴンドラ遊びに出掛け、カーニヴァルのお祭り騒ぎにいきあわせ、2人はピッコリーノを踊り狂った。そして彼女とアルベルドの結婚は、ホレースの召使ベイツが牧師に変装して司会したので無効である事が判った。かくてロンドンに帰った時デールをジュリーは舞台でのパートナーとしたばかりでなく、生涯のパートナーとした。
スタッフ・キャスト
- 監督
- マーク・サンドリッチ
- 脚本
- ドワイト・テイラー
- アラン・スコット
- 原作
- ドワイト・テイラー
- 製作
- パンドロ・S・バーマン
- 撮影
- デイヴィッド・エーベル
- 音楽
- アービング・バーリン
- マックス・スタイナー
受賞歴
第8回 アカデミー賞(1936年)
ノミネート
作品賞 | |
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美術賞 | |
ダンス監督賞 | ハーメス・パン |
主題歌賞 |