劇場公開日 1966年6月18日

ドクトル・ジバゴ(1965)のレビュー・感想・評価

全23件中、1~20件目を表示

4.5動乱の狂気と禁断の慕情が、雪氷をも溶かしてゆく

2023年4月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

興奮

何回か観てるのですが、圧倒的と言う表現も陳腐に感じる壮大なスケールとジュリー・クリスティの美しさにいつも魅了されます。デビッド・リーンは好きな監督で、これぞ映画という贅沢な時間と深い感動を与えてくれます。リアリズムよりも叙情的な側面を強調し、登場人物の心情を第一に色んな形でそれを表現することに腐心している気がします。内容自体は究極言ってしまえば不倫ものですが、凡作になってないのはやはり物語を支える映像表現だったり豪華な舞台設定だったりするわけで。それらがこの作品を唯一無二の次元まで昇華していると思います。 時間を忘れて、銀幕の世界に没入することができる素晴らしい作品です。

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A Lonely DINOSAUR

4.0時代と集団に「個人」はどう存在意義を見出すのか

2022年4月12日
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ソ連時代を代表する詩人の1人であるボリス・パステルナークの代表作である『ドクトル・ジバゴ』(ドクトル・シヴァゴとも表記する場合がある)を映画化した作品。大河小説の原作は恥ずかしながら、未読のまま。今も書棚に静かに埋もれている。そういうわけで、観たというのも理由だ。御託はこの辺で、感想を述べると、3時間もの大作だったが、時間を感じさせないと言ったら嘘だが、革命の怒涛の波と主人公たちの揺れ動く様は引き込ませる。革命は集団の為政者に対する意思表示であった。より良い世界へ突き進むため革命はけたたましい煙を吐きながら猪突猛進する汽車のようにあらゆる者たちを巻き込んでいく。個人的な心情は革命には似合わない。個人は革命の世界に座席を持たない。愛も同様に。 パステルナークはこうした取り残される個人が革命の時でさえも生きていることを切実に書いて示したのかもしれないと思える。映画における広大無辺なロシアの大地とドラマチックな演出は今の映画と比べると古さを感じさせるが、「古き良き映画」の世界へと誘ってくれるような感じがした。 亡命作家であるナボコフによって原作はこき下ろされたが、映画で観た壮大さは存在しないのだろうか。

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琺瑯

0.5思い切り、東側に忖度した作品だと思う。

2022年3月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ロシアの大地とロシアの歴史をバックに描かれる人間の我がままな性を描いた作品だと僕は思った。65年の作品だから、スターリン体制は淘汰されているが、全体主義にはかわりない。しかし、スターリンではないので、思い切り、東側に忖度した作品だと思う。 原作を読んでいないので、なんとも言えないが、ノーベル賞を取れる様な作品だとどうしても思えないが。 1962年がキューバ危機だから、当時はソ連を良く言う人達もいたように記憶する。かくいう、僕もその一人。スターリンは悪いが、フルシチョフや毛沢東は偉人と思っていた。 ちなみに、プーチン大統領を、今は亡き我が父は『プーチンってラスプーチンの子孫だろ』と言っていたのを思い出した。当たらずとも遠からず。

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When I am 75♥️

4.0アラビアのロレンスに次ぐデビット・リーンの傑作

2021年7月6日
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ジョニーデブ

4.52人共、身も心も美しい女性なんだ

2021年4月23日
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見聞

3.0反共のプロパガンダなのか?

2020年8月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

何の予備知識も無く、見始めてしまったが、長い映画で何日もかかって少しずつ見た。 ロシアを舞台にロシア革命前後を描いている。話しも映画も長すぎて、つながりが分からなくなるが、途中からはぐんぐん吸い込まれるように映画に没頭した。 ロシア革命の負の部分、悪い部分をかなり強烈に描いているのではないだろうか?どこの国で作られたかを意識してなかったけど、セリフは英語だし、途中から反共のプロパガンダなんだろうと思うに至った。 もう一度見るとさらに気付けるものが有ると思うが、この長い映画をそんなに何度も見る事は難しい。

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m2turbo

4.5時代に翻弄されながらも自分の信念に従って生き抜いた男の人生に心打たれた…

2020年5月14日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

デビッド・リーン作品は長尺が多くて、なかなかテレビでは放映されない。まして、この作品は本当に久々の放映だった。このコロナ禍の中、映画館で映画が観られない状況で、たとえテレビとはいえ、観られたことは望外の喜びだった。彼の作品では『アラビアのロレンス』がベストだろうが、政治的な難しさがあるそれより、私はジバゴの方が好きだ。久しぶりに観直して、自分の記憶と違ったことに気づいた。もっとメロドラマかと思っていたが、第一次世界大戦やロシア革命も背景に描かれている。もちろんラーラとの愛が主軸だが、彼の弱者への優しさに心惹かれた。医学生の時も研究者は目指さず、開業医を志したところにも現れていると思う。ラーラとの出会いは最悪ながら、それでも彼女を愛した彼の懐の深さ。長い作品なので、録画した映像を少しずつ楽しみながら観たが、観終わった後も何日も感動に浸っている。

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瑞

3.0原作はロシアの小説だから

2020年5月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

幸せ

寝られる

長いよ、長過ぎる。 まあ、この監督にはいつもの事だし。 描くべきシーンを台詞やナレーションベース、どうでもいい事を長々と見せられた日にはオシッコ我慢できないっちゅの。 真面目な事言えば、全てが綺麗過ぎ何でもかんでも整い過ぎで感情移入できん。登場人物の転落の様が感じられんのです。昔の映画ってユルユルでも良かったんだよね。 また当方、北海道住みのため、雪の表現は全く評価できません。食糧も持たずあんな格好で雪原うろつけば2時間もたずアウトになります。 でも音楽は良いなあ。日本ではララのテーマって言われたけど本当はラーラのテーマなんですね。

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しんちゃん

4.0見ごたえ抜群、超大作

2020年5月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

興奮

萌える

3時間を越える作品 舞台はロシア革命時のロシア しかし中身はドロドロの恋愛物語 時代の流れに翻弄されるジバゴと、関わる男性全てが惚れるラーラ 悲恋物ですが感動します 名作には名曲が付き物なのか?

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daikokumai

4.0忘れられない人

2020年3月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Bluetom2020

4.0祖国を愛する「詩人の魂」

2019年1月19日
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jarinkochie

0.5間違って2002年のリメイク版を観てしまった

2018年11月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

単純

寝られる

大河ドラマのような雰囲気。ロシア革命と男女の悲恋が絡められている。ただ、ストーリーとしては作り込まれ過ぎていて、ありえないだろ、となかなか感情移入できなかった。私には純粋さが足りないのかもしれない。ドラマだから仕方ないのかもしれないけど、急に画面が暗くなって、いきなりシーンが飛ぶのはなんだか重要なところをすっ飛ばされたようで気に入らない。そのくせ、性的描写はじっくり時間をとってるのには頭にくる。たぶん二度と観ないと思う。

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a0064

2.5ふ~~む

2018年9月22日
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スケールの大きいことはわかりましたが内容は中途半端で期待はずれ。魅力的なキャストも見当たらず 長い時間が過ぎただけでした。

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miharyi

4.0物語の省略が多い

2018年6月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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Cape God

4.5芸術の結晶

2018年4月25日
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everglaze

5.0紛うことなき、大人の名作です。

2016年8月15日
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泣ける

悲しい

難しい

「午前10時の映画祭」でのリバイバル上映を観に行きました。これは「アラビアのロレンス」とともに、絶対にスクリーンで観るべき映画です。 わたしが選んだキーワードは、愛と情熱と信念。人間が造り上げていくものにも関わらず、抗えない時代の流れ。人間が選ぶものであるにも関わらず、抗えない情熱…情熱は恋愛だけではなく、政治思想などの信念にも激しく表れます。 一般に信念を持ち理想に邁進することは大切と言われますが、その強い信念や高邁な理想のために他人をも巻き込む悲劇をも生み出すことは稀ではありません。かたや表裏比興(老獪な食わせ物、やや嘲りを込めた言葉)と陰に日向に罵られようとも、人生は生きることにある、と悟ったように世を渡る生き方もあります。心の中は激しく揺さぶられながらも。 西側の制作による映画なので多少なりとも強烈な描かれ方がなされているとは思いますが、血の通わぬ雪と氷の地に起こった冷徹なロシア革命の動乱と混迷は、現代に生きる者にとっては大変恐ろしく感じます。 しかしその中でも人は生きているのです。殊に主人公ジバゴの感性はとても人間味があります。医師としての勤勉、詩の数々、そして運命の恋への情熱。冷厳なる社会の流れの中にも埋もれきらない、登場人物たちの人間味が表れています。 信念に生きようとする男でもなく、上手に世を渡る男でもないジバゴ。正直で純な男です。どっちつかずな、一生懸命な男です。 考えてみれば、医師という職業がそもそも「どっちつかず」なのかもしれません。人命を助けるという希有な働きができるため、敵味方の両方から重宝され、また利用もされやすい。彼が底意地を張ったのは、あの決断だけ…女であるわたしからすれば馬鹿みたいな男の意地で、彼は大切なものをすべて失います。 だけどそれが完全に間違った選択であったかどうかは、神の視点に立ったわたしたちにも断じることは出来ません。なぜなら同じ人間だからです。 ひとつ言えるとしたら。 動乱や政治に打ち克つことができるのは、連綿とつづく血脈だけなのかもしれません。夢半ばで倒れても、その子、その子孫が社会を生き抜き、生き続けてゆくことは何にも勝る抵抗だと思うのです。 畏怖するほど美しい映像の中に「人間」を描ききったこの作品は、3時間20分という長尺にもかかわらず冗漫でも情報過多でもありません。流行の映画などでは途中寝てしまうこともあるわたしですが、この映画には即座に引き込まれ、200分という時間が充実して流れました。 大人による大人の映画です。 ※おまけです…「銀河鉄道999」のメーテルは、ロシア美女にしかマネが出来ないなぁと思いました。

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Bell_ray

4.0とてもよかった

2016年7月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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吉泉知彦

5.0個人から見たロシア革命と内戦

2016年7月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

どんな理由があれば、戦争が正当化されるのだろう? 革命は泥棒、戦争を正当化できるのか? 個人として誠実な生き方を貫く事は、時には大切な人を裏切る事に繋がってしまう。そういう不幸な時代だったという事かな? 原作は大昔に読んだので、ほとんど忘れていたが、自然描写の詩のような美しさに感動した。この映画も冬の厚い雲の向こうから差す太陽、朝焼け、森、雪の平原など風景がすばらしかった。 誰もが、自分なりに誠実に精一杯生きている、生き抜いている、幸せとは程遠くても… 生き抜く決意の中にしか希望はない。

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Momoko

4.0名作

2016年7月14日
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上映時間は約3時間半と、非常に長い。 しかし、それを苦に感じないほどのテンポの良さ、内容の濃さ。 ロシア革命を背景とした民衆の生活に焦点を当てており、当時の情景が事細かく描かれていた。 普通に歴史の勉強にもなると思う。 また、個人的には、「ちゃんとした家がある」ということのありがたさを実感できた映画でもあった。 共産主義下のロシアでは、自分の家に他人が入り込み、さも当然かのように生活し、その私物ですら公共物とみなす。 画面を通して、そうした状況下で生活することの息苦しが鮮明に伝わってきて、やり切れなかった。 映画でこれほどの臨場感を醸し出している作品は稀。

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檸檬

1.5革命<秩序

2016年7月10日
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鑑賞方法:映画館

一介のブルジョアから見たロシア革命は悲惨、革命より秩序の方が大事やな。家族<運命に身を任せるという意味において主人公と革命家は同じ。

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めたる