トゥルーマン・ショーのレビュー・感想・評価
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ラストカットでぶん殴られるような衝撃
劇場公開時鑑賞。
人生生中継とか個人的には無理無理絶対無理。
でも今や嬉々としてそれを行いたがる人が山ほどいるのだからね。
擬似親子関係から親離れするみたいな流れになって、めでたしめでたし…じゃ済まなかった。ラストカット観客は(少なくとも私は)醜悪な消費者の姿が画面に映し出され、結局は自分も無責任な視聴者の1人だったと突き付けられて、「ホラ、これお前らだぞ」と脳内でナレーションを勝手に足してエンドロールを茫然と観るしかないのだった。
ピーター・ウィアー、コワイ。
脚本がユニーク!笑いと風刺
はじめてのおつかいを見てたら……
現代メディアにも通じる問題提起を含んだ良作
もし、自分の人生がカメラに監視され、全世界に向けてテレビ放送されていたら?
そんな奇想天外な設定ながら、テンポの良い構成にぐいぐい引き込まれ、
主人公をユーモアたっぷりに演じるジム・キャリーを愛さずにはいられない、
間違いなく彼の作品群を代表する一本です!
ドーム状の巨大セットに作られた離島を舞台に、
全て俳優が演じる住民たちに囲まれて暮らす男、トゥルーマンの姿を描きます。
なんと言っても、メディアに対する風刺や皮肉と、ジム・キャリーがサラリとかます笑いのバランスが素晴らしい!
主人公の一生が、生まれた瞬間からテレビに支配されてきたことに恐ろしさを感じつつも、
彼のコミカルな演技によって、悲壮感が前面に出過ぎない作りになっています。
トゥルーマンの純朴な行動ををほほえましく見守り、
世界の真実を探ろうとする彼を本気で応援してしまった私は、
あたかも作中の番組視聴者の一人になったような気分でした。
一方、「トゥルーマン・ショー」のプロデューサー クリストフは、
彼の人生をずっと操作してきた人物であるにもかかわらず、
実親のような無償の愛を彼に注ぐ姿には、どうしたってグッときてしまいます。
トゥルーマンの単なる脱出劇にとどまらず、
親離れ・子離れの切なさまで描き切った監督の手腕はお見事でした。
そして本作で見逃せないポイントは、エンドロール直前の「〇〇はどこだ?」というセリフ。
ここまで極端ではないにせよ、他人の人生そのものをバラエティとして消費し、
不都合が生じたら何事もなかったように切り替える、現代の私たちにも通じる姿だと痛感させられます。
日常をさらすことで出演者に大きなストレスがかかり、
日本だけでなく、世界中で自殺者を生んでいるリアリティー番組のあり方について、
今一度考え直さずにはいられませんでした。
カラッとした笑いからブラックなユーモアまで、どれもが一級品のコメディでありながら、
そこから浮かび上がる、メディアに対する痛烈な批判には思わずハッとさせられる、
どこから見ても完成度の高い、洗練された一作でした。
103分と短めなので、サクッと一本見たい方にもオススメ!
3.5
偽りの中でつくられた真実
3回目鑑賞。
1回目に何も知らずに観た時が1番衝撃が大きかった。
ただ最後のシーンはいつも印象に残る。
船が壁にぶつかり色々と悟るトゥルーマンの顔。
自分の姿が全世界に24時間生配信されている。
途中から違和感に気付きだす。
カメラの監視を知ってかそれを騙すような感じで海へ逃げる。
【4回目】4.5
素晴らしい点
毎日同じ日常、ある時周りがオカシイと気づき、島から脱出する。
脱出劇はショーシャンクを彷彿させた
最後の船が壁に当たった時のトゥルーマンの顔
広がっていると思っていた世界で無いと知り、嘆く、
あのシーンは胸にくる
それでも負けずに外の世界に出ていくのも良い
65
嘘ってなに?真実って...なに?
特になんの意味もなく鑑賞。気になった、それだけ
え?スゴすぎるんだが。
最高傑作過ぎる!!!!
オススメの海外映画は?と聞かれたら即答でこの映画の名を上げたくなるほど面白かった。
何不自由なく、平凡な毎日を送るトゥルーマン。
しかし彼の生活は全世界に向けて24時間、休むことなく生放送されているのであった。
とにかく、どうやったらこんな脚本書けんの?
展開といい、テンポといい、全てが素晴らしい。
あっという間に終わってしまう。もっともっと見たい
ジム・キャリーの怪演。
簡単そうだが、この役は相当難しいと思う。
誰よりも自然に過ごさなければならない。なんて大変な役なんだ。
しかし彼はやり遂げた。Netflixで無料で見ていいものなのか。ダメだろ!金を払いたいよ!
階段をゆっくりと上るように、ひとつひとつ丁寧に作られている。分かりやすく面白い。
慌てているシーンも美しい。
しかも泣ける。
彼の生き方は操作しているのに、彼らしさがある。
愛くるしくて、応援したくなる。ラストに近づくにつれて彼への愛が深まっていく。
「自分中心に世界が回っている」
1度は誰もが憧れること。
自由のようで自由でない。とても恐ろしいことなのだ。
トゥルーマンの住んでいる世界はトゥルーマン以外全てウソ。友人も妻も親も事故も事件も全て嘘。
トゥルーマンを作っている世界はトゥルーマンにとっては全てウソ。
現実ってなんだ。この世界は本当なのか。俺は操られているのか...
天候操作に自然破壊、周りは建物だらけで何もかも人工物。こんな世の中はもうすぐそこにあると思う
メッセージ性が強い映画だ。
とにかく、多くの人に見て欲しい。
最後まで目が離せないパーフェクトな作品でした。
ジム・キャリー、最高!!!!
発想は面白い
だがしかし、こんな世界恐怖すぎる。
全世界の人に生まれてからずっと見られている生活。
愛してる奥様も、偽物。親友も偽物。
全員が俳優さん。
現実なんてありませんでしたね。
トゥルーマンだけが現実だと思っていた世界は全てが作り物で、全てが台本になっていて、監督の指示でしたね。
かなしすぎますね。
彼を撮影するために作られた世界があって、海を行けばこの国から出られると思ったトゥルーマン。
ですが海すらも作り物。
この時のトゥルーマンの絶望感はすごかったですね。
いつもはコメディ感溢れる俳優さんですが、やはり名俳優さんなだけあり、表情を見ていて少しだけ泣きそうになりました。
海を渡るトゥルーマンに津波の試練を与えたり
番組をよくするためにしか動けない監督はもはやサイコパスかと思いました。
君より君を知っているって笑いながら語り出したときは、もうなんかホラーにみえました。
そして笑顔で外への扉を恐れずに出て行ったトゥルーマン。
彼が現実世界で幸せになれることを心から願います。という気持ちになる映画でした。
紛れもなく彼は大スターでした。
もしこれが自分だったら頭がおかしくなると思いました。笑
日常と思っていたものが本当は全部作られたものだった。トゥルーマン以...
秀逸な物語が魅力的
素晴らしいストーリーと演技力!
笑いあり、感動あり。飽きさせないストーリー展開と、ジム・キャリーの素晴らしい演技!大好きな映画の一つだ。
まずは、ストーリー設定がおもしろい!街全体がセットで、そのにいるすべての人が俳優。トゥルーマンの毎日がテレビで全米に放映されている。なんともスケールのデカいドラマ!
空からライトが落ちてきたり、死んだはずの父親が生き返ったり、奇妙な出来事が起こって、自分のいる世界がおかしいことに気づくトゥルーマン。一見シリアスな場面を絶妙なコメディタッチに演ずるジム・キャリーはさすがとしか言いようがない。
ラストのシーンは、涙を誘う!まるで全米の視聴者の一人として、トゥルーマンの旅立ちを見守る自分に気づく。このドラマが終わった後のトゥルーマンロスはいかほどか!
斬新な設定で面白いのだが少し底が浅い
なんだろうとても難しい映画。
コメディという程、コメディしていないし、感動するという感想もちらほら聞くが、どうにも感動するような話ではなかったと思う。
冒頭からネタバレを示唆するようなシーンから始まり、どこか古くさく何かぎこちない街の人々と風景。
トゥルーマンと一緒にこの映画を観ている視聴者もなんかこの世界おかしくないか?という事に気付き始める。
そして、この世界の世界観が明るみになり、逃亡したトゥルーマンを見守り続けて、トゥルーマンが最後に扉を抜けて、トゥルーマンショーを観ていた映画の中の住人は違う番組を模索し始めて映画は終わる。
やったね、トゥルーマンついに捕らわれの身から自由を手に入れたねという所で感動するのだろうか?もしそうならばあまりにもそれは神の視点すぎないかと思ってしまう。
それにもっと大きな苦難がこれから待ち受けているのは必至だと思うので。
この映画の興味深い点はやはりその世界観であり、四六時中監視されて何気ない日常を演出され勝手にスターにされていたトゥルーマンの自我が目覚めて、現実の世界にどういう影響をもたらしていくのか?という所だと私は思う。
なので言ってしまえば、映画の終わりの部分でエンドロールじゃなくて、オープニングが始まる壮大な話なのだと思うのだが、映画はそこで終わっている。
映画の尺的にそんなに長くは無理だし、作れないよというならば、冒頭から30分ぐらいまでの人形劇はかなり退屈だったので短く出来ると思うし、車のカーチェイスシーンや船での嵐のアクションシーンもそこまで必要に感じなかったので、その辺りを削って、トゥルーマンが現実世界に現れた時にどういう事になるのかが観たかった。
と色々書いたがここまで色々と思考させてくれる実はTVショーでしたという設定は斬新であり、とても面白いものだった。
30年も気付かれなかったのはおかしすぎるとか色々と粗を探せば見つかるが、そういう事を気にする映画ではないだろう。
なんとも秀逸な映画
かなり昔見たのを見返してみると改めてこの映画の秀逸さがわかりました(^^)
壁の中に閉じ込められた男トゥルーマンがある時自分の存在に気づき始める。
ジム・キャリーしか演じれなかったと思えるほどの彼の名演技、そしてトゥルーマンを愛する世界のファン達。
でも一番のファンはエド・ハリスが演じた番組プロデューサーなんだろうなーと見返してみて思います。
素敵な素敵なトゥルーマン・ショー、劇場で見たかった映画です。
怖い話。TVの中の自分。
自分はテレビの中の存在なのかもしれない。全てが仕組まれているなかの一人かもしれない。全てプログラムされているとしたら、だからと言って何かできるわけではない。僕たちに必要なのは「冒険」なのである、「実験」と言ってもいい。消費する側から、作る側にならなければ、そしてそう言う人を応援し続けなければ。狂気の世界だけどありうる世界。
新しい世界に踏み出すトゥルーマンと大衆の酷さの対比が秀逸
小さな街で平凡な保険員トゥルーマン。しかし彼の生活の一挙手一投足は全てテレビ放送されていて、彼以外は全て俳優、知らないのは本人だけ。しかし、死んだはずの父親がいきなり現れて・・・と言うストーリー。
サスペンスやアクションを好む私にとって、この手のドラマを鑑賞するのはとても珍しいことです。で結果として、鑑賞して良かったと思える佳作でした。
特異で斬新な設定、その設定に、道化師のように芝居がかった主人公の演技が絶妙にマッチしています。
死んだはずの父親(役)との出会いによる転調から、主人公の動揺や周囲に対する不信。そして、危険もあるが予定調和ではない世界へ踏み出す主人公。
彼を応援する劇中の視聴者同様に私も応援したくなりました。そして、直後に悪びれずにチャンネルをいじる視聴者に、大衆の酷さを感じました。
ただ、秀作というにはやや足りない印象です。本当の両親とか、恋人がショーの世界に侵入するなどがあれば、よりスリリングになったと思いますけど・・・逆に世界観を壊す可能性もあるかもしれませんね。
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