劇場公開日 1996年6月29日

12モンキーズのレビュー・感想・評価

全76件中、1~20件目を表示

4.0改めて見つめると、至るところにギリアム流の趣向がぎっしり

2018年12月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

興奮

あのタンゴが鳴り響くと、我々の頭にはすぐさま地球崩壊後の暗雲たる情景が広がっていく。救いのない未来絵図を独特のビジュアルとシニカルなタッチで描き出すのは奇才テリー・ギリアムのお家芸。だが、本作はそうやってギリアム臭を充満させながらも、企画そのものは彼とは別のところで始動してきた。つまりギリアムにしてみれば他人の企画に乗っかる形でスタートした作品なのだ。そのため強烈なギリアム色を欲する人には物足りないだろうが、クオリティ面で言うと極めてバランスのとれた名作に仕上がっている。ギリアムはこれくらいの距離感の方がうまく映画と間向かえるのかも。『ラ・ジュテ』の要素のみならず『めまい』から得たものも大きく、ラスト近くにはあからさまな目配せが用意されているのも楽しい。観客もこうして時間と距離を隔てて再見することで作品内に埋め込まれた趣向を俯瞰して享受できるのかもしれない。いわば一粒で二度美味しい良作だ。

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牛津厚信

3.5あの音楽は

2024年10月20日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

俺たちの過去も映画を見るのと同じ

・ブラッドピットさんの演技が凄まじく精神崩壊的な部分をどう表現したのか考えた結果ああなったのかなと思った。ただ、物語が未来になると少ししっかりしてきて、その辺のギャップ感もさすが名優と思った。

・この映画もSF洋画であるある(?)のどんでん返し的な結末だったので見ていて飽きなかったし、伏線というか筋がしっかりしていたから真犯人についても納得した。ただ、若干場面転換(時代)があるので落ち着いて鑑賞しないと1回では理解が追いつかない気もした(それが当たり前の話は前提で、例えばなにかをしながらついでにこの映画を見るとかだと多分本編の理解度が遅くなる気がした)

・テーマソングを聴いて、この音楽12モンキーズなのか!と知った。というのもかなりテレビで使われていて子供の時から耳に残ってたメロディだったから。たまたま12モンキーズを観よう!ってならなかったらあの音楽に出会えるのがかなり先になったと思うとラッキーだった。

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きかい

5.0未来は変えられない

2024年7月21日
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イカれたカルトのテロと思いきやあのラストって!
テリーギリアムの作るあの世界観相当良いですし
全盛期のブルースウィリスがよくこんなマニアックで地味なサスペンスに出演したよなーってつくづく思いますね。
あの12モンキーズの組織のデザインが好き過ぎて
革ジャンの背中にあのマークが好き過ぎて当時ペイントしましたよ!

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お主ナトゥはご存じか2世

4.0【ウイルス蔓延により生き残った人類の1%が地下で暮らす2035年から1990年に送り込まれた男が経験する数々の事。今作は脳内フル回転で観る映画であり、テリー・ギリアムワールドを愉しむ作品なのである。】

2024年7月15日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

怖い

知的

難しい

■1996年に発生した謎のウイルスにより全人類の約99%が死滅した未来。
 地下に住んでいた人間たちは原因を探るため、“12モンキーズ”という謎の言葉を手掛かりに1人の囚人ジェームズ・コール(ブルース・ウィリス)を過去へ送り出す。
 しかし、彼が送られたのは事件が起きる6年前の1996年だった。

◆感想

・自身の罪を軽くするために2035年の科学者たちから1990年に送られたジェームズ・コールが、未来、現在、過去の第一次世界大戦時にも送り込まれる中で、精神科医の女医キャスリン・ライリー(マデリーン・ストー)と出会い、真実に近づく過程を、非常に分かりにくく描いた作品。

・但し、その中での複雑なる人間関係と見せつけられるタイムトラベルサスペンス及び、各年代の猥雑とした美術には、如何にもテリー・ギリアムらしさを感じる作品である。

<今作は、短編であるクリス・マルケル監督の「ラ・ジュテ」を見ておくと、多少分かり易いのではないかと思う。
 今作は脳内フル回転で観る映画でもあり、その過程でテリー・ギリアムワールドを愉しむ作品なのである。>

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NOBU

4.0解放と滅亡

2024年6月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

やっぱりブラピは(特にこの頃は)変な役やってる時の方がイキイキして、本当に楽しそう。
ストーリーがちゃんと把握できてるか自信がないけど、このトリッキーさ好きだなあ。
観る人を選ぶ映画、ということかね。私が選ばれてないかもしれないけどね。

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なお

4.012monkeys

2024年6月15日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

公開時、映画館で。CATV で再鑑賞。

何と言ってもブラピが最高。イカれた役が上手かった…というのはよく覚えてて、今見ても同じ感想。事件に関係ない彼によって混乱したストーリーが面白かった。
マデリーン・ストウは美しい。
主題曲がインパクトある。

ラストまで見て、少年ジェームズの未来がまたここから始まり、つながるのかと思った。もう一度見ると更に理解が深まるかな。

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ふわり

4.5SFとしての純度の高さ

2024年3月21日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

先日観た本作の元となった『ラ・ジュテ』に続き、テリー・ギリアム流の解釈で文字通り"面白おかしい"サンペンススリラーとしてのSFになっていて素晴らしかった。
約2時間のなかにタイムトラベルの時間の流れに混乱することの心地よさが多分にあり、2035年の美術、ビジュアルもコテコテで外連味たっぷりで観ていて楽しい。一方、展開とその設定には緊迫感、緊張感がありハラハラする。ラストは予想できつつ後味悪くない、けど哀しさの漂う良いものだった。

俳優陣もぴったりで素晴らしい演技。ただ、やっぱりブルース・ウィリスはヅラを被ると面白すぎる。

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ezio

4.5いつまでも心に残り続ける12匹の猿

2024年3月12日
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鑑賞方法:VOD

「12モンキーズ」は公開時に観ているはずなのだが、全く覚えていなかった。何やら今をときめく(当時)ブラッド・ピットが出演していると聞き及び、事前知識ゼロで観に行った、という些末な事は覚えているが、肝心の映画の方は事前知識ゼロが災いして理解が及ばなかったのだろう。
今観るとものすごく自分好みの映画だったことに軽く衝撃を覚えた。むしろ、なんで今このレベルのSFサスペンス・ミステリーが作れないのか、疑問に思うほど面白かった。
こんなん、未来世紀ブラジルでシャッターアイランドなメメントじゃん!

時を経て興味深いのは、未来の世界描写。テリー・ギリアム感と言えばそれまでかもしれないが、最近のSF映画ではまずお目にかかれないスチーム・パンクっぽさが一周回って新しい気さえするし、なんだかオシャレ。
そして漂うディストピア感。まぁ主人公は囚人なので当たり前かもなんだけど。
現代パートでも、画面に映るのは落書きだらけのダウンタウンだったり、やたら混雑した精神病院だったり、廃墟になった映画館だったり世界の全てが小汚くて幸せとは程遠い感じなのが良いんだよね。
つまり「今生きてるところに美点なんてなにもない」雰囲気が漂ってるところ。それが「もっと良い世界」への渇望に繋がっていくのかなと思う。
ジェームズが逃げ出そうとしたことも、勿論そうなんだけど、ジェフリーが画策したことの根拠も、そこにあるような気がする。

この映画は観終わったら「あれは何だったんだ?」とか「これってこういう事?」とか、色々整理していくのが面白いので、観たヤツ一人一人の解釈があって良い。
ただ1つ、私が感じたのは「何もかも明瞭に理解してスッキリする必要はない」ってこと。意味不明なことも、心に引っかかる色々なシーンも含めて、いつまでも「アレは一体何だったんだ?」と思えるほど心に残る映画はそうそうない。
むしろ何で公開時の私はそう思わなかったのか?それが「12モンキーズ」最大の謎だ。

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つとみ

4.0監督の世界観に好き嫌いは有るかも知れないが、そういう映画なのだと思えば楽しめるはず。

2023年9月2日
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すでにスターの仲間入りをしていたブルース・ウィリスは、この映画では捜索者・操り人形であり、自分の記憶の中の謎に迫る役どころ。相変わらず汗まみれ、泥だらけの苦労の連続で違和感はないが、今回はスーパー・ヒーローではなく、時に怯え、悩み、手探りで真実を掴もうとする男の役で、その「求める」悲壮感は一見の価値はあると思う。

一方、まだ客を呼べる俳優だと認めてもらっていないブラッド・ピットは、本当に変で妙な役を与えられたが、物語の鍵となる行動をしているから注意。この映画のブラピを好きになれない人もいるのも事実だが、「セブン」と同じ年に公開された1995年は、ブラピにとって良い年なのかも知れない。

テリー・ギリアム監督の世界は
必ず味のある映像を見せてくれる。
だから気になってしまう。

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星組

3.5今となっては少し陳腐だが狂気さが味を出している

2023年8月5日
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鑑賞方法:VOD

プロット展開としては、複雑なタイムトラベル系の作品は世にたくさんあるので、いま見ると陳腐に感じてしまう。当然映像も当時のものなので古くさい感じがある。

それでもこの作品で退屈しなかったのは、要所要所にある狂気的な演出だろう。ブラピ演じるジェフリーのようなわかりやすい狂人だけでなく、タイムトラベルで頭が混乱しているジェームズの様子もおかしいし、キャサリンだって、拉致られた側なのになんか飄々としているというか。他にもたくさん「なんかちょっと変」な演出がたくさんあり、こうした狂気じみた感じと(上映当時からすると)斬新なプロット展開が熱狂的なファンを作ったのかなと思いました。

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にち

4.5動物が檻から放たれ街を走っていく光景が忘れられない

2023年7月16日
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鑑賞方法:VOD

ブラピは狂っている
人類が殆ど滅亡した未来から来るブルースが物語自体を妄想と否定する
止められず死にゆく彼を見ているのも幼き自分に眩暈する

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すぅ

4.0ブラピが

2023年1月9日
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レベル違いの演技で輝いてました!!
話しも面白かったです。
僕的にはこれ以上話しを複雑にされるとついていけないっていうギリギリでした。

ブルースウィリスとブラピのお尻が観れるのはこれだけ!!

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もひょもひょ

5.0ブルース・ウィリスの全盛期、 ブラッド・ピットは今ほどかっこよくない。 マデリーン・ストウ(38才)が美しい。 前半はちょっとわかりにくくて我慢が必要かもしれないが、 後半から面白くなるから大丈夫。

2023年1月2日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

萌える

動画配信で映画「12モンキーズ」を見た。

劇場公開日:1996年6月29日

1995年製作/130分/アメリカ
原題:12 Monkeys
配給:松竹富士

ブルース・ウィリス
マデリーン・ストー
ブラッド・ピット
クリストファー・プラマー
デヴィッド・モース

21世紀初頭、
全世界に蔓延したウイルスによって、
人類は絶滅の危機に瀕していた。

新型コロナウイルスかなと思ってちょっとドキドキした。

2035年、科学者グループは
囚人ジェームズ・コール(ブルース・ウィリス)を過去に送った。

ウイルスの原因を取り除くためだった。

囚人を1996年に送ったつもりが実際は1990年だったとか、
脚本が面白い。

たぶんブルース・ウィリスの全盛期で、
ブラッド・ピットは今ほどかっこよくない。
マデリーン・ストウ(38才)が美しい。

前半はちょっとわかりにくくて我慢が必要かもしれないが、
後半から面白くなるから大丈夫。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

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ドン・チャック

3.0予言の秘密

2022年9月20日
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SpicaM

5.0映画力に満ち溢れた怪作

2022年9月17日
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鑑賞方法:VOD
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加藤プリン

4.07割理解でも面白い

2022年9月10日
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話が現在過去未来を行ったり来たりするので初見で完全把握は難しいですが、7割くらいは理解できますのでそれでも十分楽しめます。
未来の科学者シーンは博士の異常な愛情の影響大です。テンポのよさ、やたら流れる小ばかにしたアコーディオンの間奏、ブラピの気チガイ演技が見ものです。

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越後屋

3.0独特な感じ。クラシック的な感じも雰囲気が出ている。 展開についてい...

2022年6月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

独特な感じ。クラシック的な感じも雰囲気が出ている。
展開についていくのが大変だけど、先が気になってしまう。
みんな狂ってる感とブルース・ウィリスも常に辛そうで、ちょっと疲れました(笑)

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よっしー

3.0途中まで良かった

2022年6月19日
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演技も自然で、途中まで良かったが
最後は尻切れトンボ感

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asa89

4.0張り巡らされた無数の伏線、その複雑さがクセになる

2022年2月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

初めて鑑賞した後は少しモヤモヤ、なんとなく納得できずっていうのが素直な感想。だけど2回目、3回目と何度も観るうちにその考えはガラッと変わった。
作品と向き合うたびに新たな発見ができ、独特な世界観に酔いしれる。数多くの伏線が張られ、しっかり見入ってなければ比較的難易度高めな感じなのかなと個人的には思う。完璧な伏線の何とも言えない絶妙な複雑さがクセになる。それらが観客に何を伝えたいのか理解できた時、この作品の本質を心の底から楽しむことができるだろう。
またテリー・ギリアムの鬼才っぷりにも驚かされる。終始作品が放つ世界観に圧倒され、本編とエンドロールの不一致さにいい違和感を覚えるのもまた面白いところ。

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しゃい

2.5There's no right, there's no wrong,

2021年12月2日
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shimeji's list