「巨匠オリバーストーン流石!」天と地 みきねこさんの映画レビュー(感想・評価)
巨匠オリバーストーン流石!
巨匠のベトナム戦争三部作
プラトーン
7月4日に生まれて
天と地
今回は天と地を観ました。
プラトーンよりも数倍も良かったけれど、やはり戦争はダメ絶対!というメッセージが要所要所に描かれています。
もちろん、今作は実話に基づいたもの。
そして全ての女性に観てほしいと思いました。
何故なら今作はベトナム戦争をベトナム人女性側の視点で映していて素晴らしいからです。
だけど観たら、それはもぉ苦しくなりました。
攻撃、無法地帯、レイプ、拷問、戦争精神病…
それはそれは皆が傷ついて、それでも前を向いて日々を生きる姿が描かれている。
時代の流れに翻弄されるベトナムの人々。
先進国は何故、他国を乗っ取ろうなんて考えるのか皆目見当つかないけど、、、私。
だけど、これは決して他人事じゃない明日はわが身の日本です。それをシッカリ自覚して観なきゃいけないと思いました。
さて、今作の名言の備忘録…
戦争精神病の旦那から逃げている時の僧侶の言葉
★相手に改心するチャンスを与えることが出来なかったら自分の負い目を増やすだけだ。
もし相手を見捨てたら、自分を救う機会さえ失うだろう。
★悟りへの道は決して広くも安全でもなく険しく容易ではない。
天気のいい日だけ歩いても決して目的地には到達しない。道を誤らないように。
父親のいない子供は屋根のない家のようなものだ。
戦争精神病で夫が亡くなった時
★この家は住むには適していない。
表口から裏口へ一直線だ。
入ってくる全てのものが表口から裏口へ抜けていく。お金も幸福もだ。全てが通り過ぎる。
家族と再会した時の兄の言葉
★もう昔のことだ、水に流そう。
ただ明日にすがるだけ。
やっと明日が来ても、また戦争だ。
母の言葉
★戦争が作り出したものは沢山の墓だけだよ。
墓の中には敵はいない
涙は神様が悲しむ人間に、お与えになる慰めよ。私はもうダメ。激しい風で涙も枯れ果てたわ。
最後の主人公の言葉
★運命に逆らえば苦しみ受け入れれば幸せになる。
復讐の連鎖を永遠に断ち切る。
全てに因果があるなら、弱気の時、強くなれと教え、恐れる時、勇気を持てと教える。
混乱したら利口になれと教え、耐えきれなければ手放せばいい。
永遠の勝利は心で掴むのだ。