「ネットで検索すると「子供向け」って出てくるのですが、大人でも十分鑑賞に堪えられる作品ですよね。」天使にラブ・ソングを… よしさんの映画レビュー(感想・評価)
ネットで検索すると「子供向け」って出てくるのですが、大人でも十分鑑賞に堪えられる作品ですよね。
殺人を目撃してしまった歌手のデロリス。警察に匿われた寂れた修道院での彼女の活躍を描く物語。
映画comでもALLTIME BESTに選ばれた作品。
ミュージカルのようは作品を想像していましたが、寧ろコメディ。サスペンスで味付けをした音楽をベースにしたコメディ・・・と言った趣きでした。
物語の盛りだくさん。奔放なデロリスに振り回される修道院の人々を面白く描くのがベース。そのベースにサスペンス、修道女とデロリス、修道院長とデロリス・・・の人間関係、寂れた修道院の再生。そして音楽。これらを上手に織り交ぜ、すっきりと魅せる構成は秀逸です。
音楽シーンも好感。聖歌隊のシーンはやはり魅力的。wikiを確認すると、一人を除いて皆自らの声で歌っていたようですが、高齢の方もいるの中でのこのクォリティは驚きです。
ただ、全体的に浅め。「盛りだくさんの内容をすっきり」とさせているので仕方ないのですが、もう少し掘り下げて欲しいとも思います。特に、修道院長のデロリスに対する煩悶のようなものを、もう少し描いて良かったように思います。
また、音楽・・・というか、聖歌隊の頑張りはもう少し映して欲しかった。例えば、中盤にある周辺地域との交流シーンに、聖歌隊の練習シーンを被せるとか・・・
個人的には、もう少し音楽に寄せた方が好みだったので、それが残念に感じました。それでも、完成度は高く、私的評価は4を付点しました。
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