天国から落ちた男

劇場公開日:

解説

しがない根なし草の若者がふとしたことから会社の社長に成り上がり、アッという間に再び無一文になるという人生の浮き沈みをユーモラスに描いたコメディ映画。製作はディビッド・V・ピッカーとウィリアム・E・マッキーアン、監督は「オー! ゴッド」のカール・ライナー。スティーブ・マーティン、カール・ゴットリーブの原案を基にスティーヴ・マーティン、カール・ゴットリーブとマイケル・エライアスが脚色。撮影はヴィクター・J・ケンパー、音楽はジャック・エリオットが各々担当。出演はスティーヴ・マーティン、バーナデット・ピータース、カトリン・アダムス、メイベル・キング、リチャード・ワード、ビルメイシー、モーリス・エヴァンスなど。日本語版監督は金田文夫。テクニカラー、ビスタサイズ。1979年作品。

1979年製作/アメリカ
原題または英題:The Jerk
配給:ユニヴァーサル=CIC
劇場公開日:1980年10月18日

ストーリー

貧しい黒人農夫に養子にやられ、不幸な境遇で育ったネビン(スティーヴ・マーティン)は、自分で人生を切り開こうとその育つた故郷を発ち、ヒッチハイクの旅に出た。最初の職場はガソリン・スタンド。1日1ドル10セントの条件で雇われたのだ。そこで働きながら、ヤクザたちを相手に奮闘したり、けっこう忙しい日々を過ごしていたハリーは、ある日、スタンリー(ビル・メイシー)という中年男と会う。ネビンは、彼のずり落ちそうな眼境を器用に工夫し枠を改良してやったのだ。感心したスタンリーは、早速その改良型眼鏡を生産すると言いだした。もし儲かったらネビンに半額渡すと言ってそそくさと去っていった。もっと世の中を見ようとガソリン・スタンドを出たネビンは、ある旅芸人一座に加わり“体重当て屋”という役をあてがわれる。そこでは勝気でセクシーなオートバイ芸を見せるパティ(カトリン・アダムス)を知る。ある日、見物に来ていた子供が事故に会いそうになるところを助けたネビンは、そのことがきっかけで、少年につきそっていた若い美容師マゾー(バーナデット・ピータース)とデートする仲にまで発展。しかし高い理想をいだく彼女はネビンの結婚申し込みを受け入れなかった。傷心のネビンは、再び放浪生活を始めるが、ある日ベレント社というニューヨークの会社から呼び出され、社長に会うことになった。その社長こそ、例のスタンリーで、あのアイデアが大当りをとったので、その時の約束どおり、儲けの半額をネビンに渡すと言うのだ。まもなく社長となって大邸宅で暮すようになったネビンは、自分を育ててくれた黒人家族に毎月2万ドルの仕送りができる程になる。そして、戻って来たマリーと結婚。全てが思い通りになっていたが、その夢も束の間。眼鏡の欠点が公表され、その事から裁判ざたになり、その賠賞金のために再び無一文に戻ってしまったのだ。妻のマリーは、彼のもとを去っていった。再び町をうろつくネビン。ふと気がつくと、彼の横に高級車が止った。乗っていたのは懐しい黒人の家族たちだ。ネビンの仕送りが基で商売が成功したのだ。彼らのはげましを受けながら、ネビンは戻ってきたマリーと共に新たな人生を歩み出すのだった。(ユニヴァーサル映画=CIC配給*1時間34分)

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