天安門

劇場公開日:

解説

89年6月4日、全世界を震撼させた中国・北京での天安門事件を再検証したドキュメンタリー。事件を生んだ構造の歴史背景を解明し、89年4月から6月までの6週間に渡り、運動の推移をたどる。監督・製作は中国育ちの米国人で、カーマ・ヒントン(インターヴュアーも兼任)と、カメラマンとしても活動するリチャード・ゴードン(撮影も)のコンビで、『One Village in China』(87)はじめ、中国についてのドキュメンタリーを数本発表している。脚本はジェレミー・バームとジョン・クロウリィ。音楽はマーク・ペヴスナー、編集はデイヴィッド・カーノチャンとチャールズ・フレッド・チャーチル、録音はティム・カラハン、ジョン・キャメロン、アレックス・グリスウォルド。ナレーターはデボラ・エイモス。

1995年製作/189分/アメリカ
原題または英題:The Gate of Heavenly Peace
配給:アップリンク
劇場公開日:1997年5月31日

あらすじ

※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。

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映画レビュー

5.0中国が民主的な国となることを願って

2025年3月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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この映画は1989.6.4に中国北京の天安門を中心とした区域で中国の人民解放軍が民主化を求める学生や市民、労働者を銃で打ったり、戦車で踏みつぶしたりした天安門事件について4.15の胡耀邦元党総書記が亡くなってから6.4に至るまで何が起こっていたのか明らかとする貴重なドキュメンタリー映画です。

私は以前からこの事件に興味があり、関係している本も読んだりしていましたが、この映画には学生デモのリーダーであった王丹さんや柴玲さんのインタビューがあり、デモを行っている学生にとって5/19の戒厳令の公布以降、撤退するか引き続き天安門広場でデモ(ハンスト、座り込み)を行うか、迷っていました。当時、応援に来た知識人(劉暁波など)のインタビューも交えてそのシーンが映し出されています。また、息子を亡くした母である丁子林さんのインタビューを聞くことは、大きな悲痛でした。一刻も早く中国が民主的な国に変わってくれることを期待します。
この映画を制作された監督及びスタッフのみなさまに心から感謝いたします。

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のりあき