「要塞攻撃で終わらないだと!?」テレマークの要塞 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
要塞攻撃で終わらないだと!?
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BS10での放送を鑑賞(字幕,録画)。
邦題は「テレマークの要塞」だが、原題をそのまま訳すと「テレマークの英雄たち」となる。本編を観れば、この邦題がクセモノだとすぐに分かるはずだ。主人公たちが攻撃する目標は厳密には「要塞」と言えないシロモノと思えるからだ。おそらく「ナバロンの要塞」や「荒鷲の要塞」のヒット作に便乗し、二匹目のドジョウを狙った名付けだろう。
実話を元にしているとは言え、この手の要塞モノは要塞攻略までの紆余曲折のドラマを描き、クライマックスの要塞への攻撃が醍醐味と云う印象があるが、本作はひと味違う展開を見せる。
ナチスの重水製造工場(これは厳密には要塞と言えなさそうだが⋯)を攻撃するもそれだけに終わらず、二転三転、最後は重水輸送船へと展開し、スリル満点のクライマックスに手に汗握った。
ご都合主義があからさまだった。重水製造工場はナチスの重要施設のはずなのに、あまりにも警備が手薄過ぎる。簡単に侵入出来てしまい、容易く爆破に成功してしまう。輸送船への侵入も同様だ。あっさりな展開が多いのが気になった。
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