デルタ・フォースのレビュー・感想・評価
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褒めるべき箇所が 1つも見当たりませんでした
最悪でした。 褒めるべき箇所が 1つも見当たりませんでした。
そもそも、 性差別がひどかったです。 男性だけ人質にして、 女性と じどうを逃がしていました。 肌の色や性別に関係なく、 命は平等なはずです。 私は ないようにかかわらず差別や偏見を含む作品を低評価にします。 平和と平等な社会のために ご理解ください。
また、 それを抜きにしても低俗な内容でした。 テロリストに対してアメリカ軍特殊部隊 [デルタ・フォース] が戦うのですが、 単純に [デルタフォースが活躍するシーン] が延々と繰り返されるだけの、 中身空っぽの映画でした。 さらに、 [真正面と真後ろにしか攻撃できないオートバイ] など、 ギャグかどうかさえ理解できない へいきも登場して意味不明でした。
今回の自衛隊機のアフガニスタン派遣のニュースは、本作をどうしても思いださせたものだった デルタフォースに相当する自衛隊の特殊部隊もアフガニスタン派遣の自衛隊機に搭乗していたかも知れない
デルタフォースとは、実在する特殊部隊のこと
米陸軍第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊の通称
米陸軍には以前より特殊部隊のグリーンベレーが存在していたが、対テロ戦闘部隊の必要性の高まりに応じて、1977年に英国特殊部隊SASをモデルに新設された
冒頭の救出失敗シーンは実話
1980年の駐イラン米国大使館人質救出作戦「イーグルクロー」の失敗を映像にしている
これはデルタフォースの初陣であった
しかし破滅的な大失敗に終わった
戦死8名、負傷4名
RH-53Dシースタリオンヘリ1機が墜落
C-130 ハーキュリーズ輸送機1機に衝突、爆発炎上
シースタリオンヘリ 6機を現地に放棄
人質救出をする前に命からがら逃げ帰ることになった
目を覆うような散々たる結果だ
失敗の原因は、様々にいわれている
しかし詰まるところは、現場のデルタフォースの隊員の問題ではなく、本作の劇中の台詞の通り「上層部が分かっていない」のが失敗の原因だった
1983年にはグレナダ侵攻に参加する
デスタフォースはグレナダの政府高官が収監されている刑務所の襲撃作戦を行うが、またも失敗してしまう
これも上層部が、事前計画、統制、指揮権限の集中といった事柄に真剣に取り組まないまま侵攻作戦を実行したからだ
そして本作は1986 年の公開作品
エリートの特殊部隊であるのに、作戦失敗の連続で手柄なしの時期になる
本作は、1985年に発生したトランス・ワールド航空847便ハイジャック事件の経緯をほぼ正確になぞっている
しかし現実の事件では、ハイジャック犯が完勝している
人質になった乗客の米海軍兵士が一人殺されてしまい、イスラエルはテロリストの釈放要求をのまされて、ハイジャック犯はまんまと逃れている
本作は、もしこの事件にデルタフォースを投入していたらそんなことにはならなかったであろうという内容の映画だ
本作が米国とイスラエルとの合作映画なのは、煮え湯を飲まされた、米国とイスラエルが対テロ特殊部隊への今後の活躍への期待を込めているということ
現実にはデルタフォースは投入できなかった
それは即応能力、グローバルな機動力、対テロ対処能力
どれをとっても、そんな実力は無かったからだ
その悔しさが、本作に投影されている
本当はこうであって欲しかったのだ
だから本作は夢物語なのだ
米国の映画評論家達が、揃って本作を高く評価しているのは、このようなイスラエルがらみの背景があるからで、割引いて受け取らないといけない
もちろんリー・マーヴィン、ジョージ・ケネディ、ロバート・ヴォーンなどの一昔前の大スターが多数出演しているのは凄いことで、画面が引き締まっている
主人公のチャック・ノリスは、軍隊時代に空手を独自に修得、その後トレーナーとしてスティーブ・マックイーンなど映画界にかかわり、アクション振り付け師を経て、俳優となった人だからアクションシーンはやはり一流の迫力
格闘シーンを無理やり仕込むのはお約束
軍事シーンは元グリーンベレー隊員を軍事コンサルタントに迎えているのである程度はリアル
しかし、これでエリート特殊部隊?という隊員の動きであったり、果てはミサイルを発射するバイクとかトンデモ兵器が登場したりするし、嘘や~ん!というシーンの連続なので、軍事オタクとしては興醒めしてしまう
その程度の映画であると、全て飲み込んで観ないといけない
所詮はヒーロー&アクション映画であると早々に割り切って観れば、まあそこそこ面白い
ところで、デルタフォースの名前の由来は、第一特殊部隊作戦分隊のD分遣隊だからデルタと呼ばれた為らしい
A分遣隊ならばA チームだ
ちょうど本作公開の頃に大人気テレビドラマだったのが「特攻野郎Aチーム」だ
92話、シーズン5まで作られた超人気シリーズだ
この4人のチームは元アメリカ陸軍特殊部隊群第5特殊部隊グループという設定のお話
Aチームが繰り出すメカがなんとなく本作のトンデモマシンを彷彿とさせる
きっとそれを意識してイメージを借用したと思う
本作の映画の中では、デルタフォースが大活躍してハイジャック犯から人質奪還に成功している
溜飲が下がり、カタルシスも得られる
しかし現実にデルタフォースが、人質奪還作戦を初めて成功させたのは1989年のことになる
パナマ侵攻の中、刑務所からCIA の工作員を救出することに初めて成功するのだ
創設から12年、大失敗を重ねて初めて成功したのだ
2021年8月、アフガニスタンのカブールからの脱出は記憶に新しい
大混乱ではあったが、米国や英国は自国民と大使館の関係者をほぼ全員脱出に成功させている
日本はどうであったか?
新鋭の国産ジェット輸送機1機と、本作にも登場したプロペラ機のC-130 ハーキュリーズ輸送機2機を他国から1週間は出遅れて現地に向かった
結果はご存知の通り、ほとんど空振りで1名だけを乗せて脱出させただけに終わった
本作の冒頭のイーグルクロー作戦失敗の大惨事にならなかっただけましかも知れない
それでも政府上層部の自国民とその協力者を救うという断固たる決意と決断力、自衛隊の即応性の不足は言い逃れ出来ないものだと思う
しかし、デルタフォースですら創設から12年かかって幾多の実戦をくぐり大失敗の経験を経て、初めて成功を得ているのだ
今回は救出作戦の真似事しか出来なかったが、少なくとも、装備、機材、良く訓練された部隊を揃え送り出し展開することは出来たのだ
ともあれリングには上がりファイティングポーズはとったのだ
これからだ
今回の自衛隊機のアフガニスタン派遣のニュースは、本作をどうしても思いださせたものだった
デルタフォースに相当する自衛隊の特殊部隊もアフガニスタン派遣の自衛隊機に搭乗していたかも知れない
頑張って欲しい
今後の活躍を期待している
男臭さ全開、人質奪還バトル・アクション映画
映画の前年(1985)に実際に合ったトランスワールド航空847便ハイジャック事件に着想を得て人質奪還バトル・アクション大作に脚色。冒頭の修羅場もまた実際のイランアメリカ大使館人質救出作戦(1980年イーグルクロー作戦)の一幕です。アメリカ人にしてみればこの作戦の失敗はさぞ口惜しかったことでしょう。そんな時節柄、タイムリーなテーマの映画化だったのでしょう。B級映画によくある色恋沙汰も排除して男臭さ全開、アクション映画は硬派路線がいいですね。
実際のTWA事件での犯人の要求は主にイスラエルに向けられたものでしたからイスラエル人でもあるメナハム・ゴーラン監督・脚本・製作の関心も高く、イスラエル軍も全面協力となったのでしょう。劇中のC-130ヘラクレス輸送機はイスラエル軍の実機とか、プロペラ機にJATO(Jet-fuel Assisted Take Off:ジェット補助推進離陸)のブースターがついているのは初めて見ました。
映画では犯人の要求は曖昧、人質を分散させていることも通告しないのは解せませんね。ただ、たった二人のハイジャック犯にデルタフォース総がかりではバランスが悪いので舞台を飛行機からアジトに移さざるを得なかったのでしょう。007の秘密兵器並みのミサイル搭載バイクまで出しているのに手間のかかる肉弾戦の多いこと、武道家のチャック・ノリスの見せ場づくりはお約束なのでしょう、ただ歌舞伎役者の見得もどきのドヤ顔アップはやり過ぎでしょう。
豪華俳優陣なのですがジョージ・ケネディさんをエキストラもどきというのは贅沢の極み、アーメンだけではもったいない、リー・マービンさんは本作が遺作とのこと、アクションスターを貫いた名優さんでした。
よかった
高校生の時に映画館で見て以来でチャックノリスが、バイクからミサイルを発射することしか覚えていなかった。
テロリスト側の事情や存在をけっこうしっかり丁寧に描いている割に、チャックノリスは銃弾が飛び交う中を悠々と動き回って全然当たらない。テロリスト側は何十人も死んでいるのに、アメリカは一人死んだだけでみんなずっしりとした気持ちになっている。そんなバランスの悪さをとても感じたのだが、けっこう面白かった。ハイジャックの様子をとてもしっかり描いていた。
爽快で勇壮なテーマ音楽に緊張感が全くなく、スリルを削ぐ働きをしていた。リー・マービンの指揮は適当で、あれでよく作戦が成功したものだと思った。
何より感心するのは登場人物の背景をほとんど描いていないのに、みんなしっかり存在感を感じさせていた。演出と演技がいいのかな。
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