劇場公開日 1995年

「【独特の、可笑しみあるロード・ムービー。アキ・カウリスマキ監督、モノトーンの画調やオフビート感と言い、ジム・ジャームッシュ監督の初期作品「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に影響を受けたでしょう!。】」愛しのタチアナ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【独特の、可笑しみあるロード・ムービー。アキ・カウリスマキ監督、モノトーンの画調やオフビート感と言い、ジム・ジャームッシュ監督の初期作品「ストレンジャー・ザン・パラダイス」に影響を受けたでしょう!。】

2023年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

■1960年代のフィンランド。
 コーヒー中毒の仕立屋・バルトは、修理工の友人・レイノと一緒に車で当てのない旅に出る。
 途中立ち寄ったバーで、タチアナ(カティ・オウティネン:ご存じの通り、アキ・カウリスマキ監督のミューズである。)とクラウディアという外国人の女性2人組と出会ったバルトたちは、2人を港まで送ることにする。

◆感想<Caution! 内容に触れています。>

・アキ・カウリスマキ監督作品に共通する、短い台詞と、微妙な間が、何だかオカシイ作品である。

・バルトとレイノは顔見知りでもない、タチアナとクラウディアと言うロシア人と立ち寄ったバーで出会い、頼まれて港まで車で送る。
ー 相変わらず、感情を表に出さないバルトとレイノ。アキ・カウリスマキ監督作品に共通する要素である。-

・笑えるのは、途中で泊まったホテルで、男女が一緒に部屋に泊まるも、何もせずに男だけ寝てしまい、女はそんな男の姿を見ている。
ー だが、タチアナはレイノの寝たばこを優しく指の間から抜いて上げる。-

<そして、別れの場であるはずの港の傍のタリン駅でタチアナとレイは”一緒に暮らすから・・”と言って、クラウディアは船に乗り、一人残されたバルトは憤懣やるかたなき想いと若干寂しき想いを抱えつつ)で、勝手に4人を乗せて喫茶店に突っ込む妄想をしたりしながら、家に戻り母を閉じこめたドアのカギを開け、再び仕立て仕事に戻り、母も何も言わずに、キッチンに立つ。

 人によっては、”全然面白くないじゃん!”と思うかも知れないが、私はこのオフビート感溢れる世界観が好きである。

 アキ・カウリスマキ監督、モノトーンの画調と言い、オフビート感と言い、ジム・ジャームッシュ監督の初期作品「ストレンジャー・パラダイス」や、「ダウン・バイ・ロー」(特に前作品)に影響を受けたでしょう。違うかな??>

NOBU
マサシさんのコメント
2023年8月22日

ジム・ジャームッシュですよね。

マサシ