「久々に堂々たる文芸映画を観た印象。最近こういう映画は作られないもんね。数奇な運命に翻弄される女性という定番ながら、ポランスキーの確かな演出力とナスターシャ・キンスキーの美しさで最後まで飽きさせない。」テス もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
久々に堂々たる文芸映画を観た印象。最近こういう映画は作られないもんね。数奇な運命に翻弄される女性という定番ながら、ポランスキーの確かな演出力とナスターシャ・キンスキーの美しさで最後まで飽きさせない。
①(リアルタイムで観ていなくて今回が初めての鑑賞)当時、ナスターシャ・キンスキーは盛んに「イングリッド・バーグマンの再来」と騒がれたけれど(女優としては残念ながらバーグマンほど大成しなかった)、確かに横顔なんかバーグマンにそっくりなショットが何度も出てくる。
②19世紀のヴィクトリア朝のイギリス。金と力とがあれば女性を意のままに出来ると思う男と、当時としては進歩的な考えの持ち主の筈なのにやはり“貞節”という時代の観念から逃れる事が出来ずテスをあるがままに受け入れられなかった男。
両極端のようで、テスを女性という性ではなく、一人の個性ある人間として見れなかったという点では共通しているように思う。
③
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