デザーター 特攻騎兵隊

劇場公開日:

解説

荒涼としたアメリカ南西部に、復讐の鬼と化した男の執念の嵐が吹き荒れるアクション西部劇。製作はディノ・デ・ラウレンティス、監督はバート・ケネディ、脚本はクレア・ハフェイカー、撮影はアルド・トンティ、音楽はピエロ・ピッチオーニがそれぞれ担当。出演は「冒険者(1970)」のベキム・フェーミュ、「暗くなるまで待って」のリチャード・クレンナ、チャック・コナーズ、スリム・ピケンズ、ウディ・ストロード、リカルド・モンタルバン。他に巨匠ジョン・ヒューストンが将軍役で出演している。日本語版監修は高瀬鎮夫。テクニカラー、パナビジョン。1971年作品。

1971年製作/アメリカ
原題または英題:The Deserter
配給:CIC
劇場公開日:1971年7月10日

ストーリー

ケーレブ・カーター大尉(ベキム・フェーミュ)率いる分遣隊は小集落をおとずれ、住民が1人残らず虐殺されているのを発見した。しかもその中の1軒に、ナイフで無残な姿にされ、裸のまま天井から吊るされたカーターの妻を見た。すでに虫の息で手のほどこしようもなく、カーターは涙をのんで拳銃を抜き、愛する妻を射殺した。カーターが部下のタティンジャー(スリム・ピケンズ)、ナッチャイ(リカルド・モンタルバン)などと一緒に妻を埋葬しようとしたとき、とび出してきたインディアンの一隊と壮烈な撃ち合いとなった。インディアン皆殺しを誓ったカーターの銃にとって、この撃ち合いはその幕開けにすぎなかった。砦に帰ったカーターは、無能の指揮官ブラウン少佐(リチャード・クレンナ)といい争い、怒ったカーターは少佐の腕や脚を撃って、砦をとび出した。その後2年間、脱走兵としてのカーターは、逆にアパッチ族に姿を変え、本もののアパッチを追い、待ち伏せし、容赦なく射殺してまわっていた。南西部地区の総司令官として新しく赴任してきたマイルズ将軍(ジョン・ヒューストン)は、神出鬼没のアパッチ族に鉄槌を下すには、特別に訓練された攻撃隊の組織が必要と説き、その隊を指揮できる男はただ1人、アパッチに通じた男カーターしかいないと断じた。ブラウン少佐の猛反対をよそに、将軍はカーターを大尉に復帰させ、志願者を募って、猛烈な訓練を開始させた。厳しい訓練を耐え抜いた精鋭20人足らずを率いて、カーターはリオ・グランデ河へと向かった。将軍に奸策の裏をかかれ、特別攻撃隊に組み入れられたブラウンは、出発後すぐにカーターと険悪になったが、砂漠の強烈な日光にすぐおとなしくなった。特別攻撃隊の中には、従軍牧師でダイナマイトに詳しいレイノルズ(チャック・コナーズ)、黒人ので力持ち、ジャクソン(ウディ・ストロード)などの顔があった。リオ・グランデ河を渡った一隊は、100 メートル近い絶壁の岩山を一気に乗り越えて、アパッチを奇襲した。全滅したアパッチの生き残りの少年に情けをかけたために、アパッチの酋長マンガスに存在を知られたカーターの一隊は、敵に迎撃態勢を整える暇を与えずに急襲した。凄絶な白兵戦の末、勝利を納めたカーターは砦に戻ったが、将軍の必死の請願にもかかわらず、カーターの脱走兵の無罪放免は認められなかったことを知った。そのとき、今ではすっかりカーターに心服していたブラウンは、思いきったようにいった。「しかし、カーター大尉は戦死しました。ワシントンにはそう報告しましょう」。砦の門を1人去るカーターの背を、皆の温かい目が見送っていた。(CIC配給*1時間40分)

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