劇場公開日 2013年9月28日

「伝説の代表的日本人ユニオシと名前はまだない猫」ティファニーで朝食を 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0伝説の代表的日本人ユニオシと名前はまだない猫

2023年8月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

幸せ

初鑑賞
原作未読
原作は『冷血』のトルーマン・カポーティ
監督は『ビクター/ビクトリア』のブレイク・エドワーズ
脚本は『七年目の浮気』のジョージ・アクセルロッド

61年の作品
舞台は43年のニューヨーク

ロマンチックコメディー

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原作と映画ではラストが違うらしい

それまでとは全く違う役のオードリーとファッションを楽しむための映画
ファッション雑誌を映画にしたようもの
無粋なヤフーユーザー民には良さが理解できまい

主人公はコールガールのホリー・ゴライトリー
カポーティの母親がモデルになっている
この作品で清純派を脱却したオードリー・ヘップバーンだが原作者は彼女に起用に猛反対したらしい
役はコールガールだが特にこれといってエッチな場面はない
清純派を脱却しようと吉永小百合は『天国の駅』であれだけのことやったんだけどね

お相手役を演じたのはジョージ・ペパード
役どころはホリーが住むアパートに引っ越してきたばかりの作家志望の青年ポール・バージャック
ホリーがあんな感じだからお相手役の男はクールが定番

だいたいにしてさホリーがバスローブ姿でポールの部屋に侵入し上半身裸のポールがベッドにいる隣で寝そべってなにもないってどういうことだよ
あとホリーとポールがストリップ観に行ったのにストリッパーの肝心なところを披露しないなんて『カルメン、故郷に帰る』かよ
まあ61年の作品だからね
ストリッパーの裸を見たであろうホリーののリアクションは好き

ホリーと同じアパートに住んでいる写真家の日本人ユニオシは白人俳優ミッキー・ルーニーが演じている
ユニオシの名前は画家の国吉康雄から来てるらしいが眼鏡以外は共通点が乏しい
彼に関してよく言われることだが人種差別反対だとか上映禁止放送禁止にしろとかそういう連中とは自分は全く共感できない
出っ歯ならさんまのモノマネする人の方がもっとすごいし自分はそれを見て差別だと思ったことない
なぜ腹を立てるのか自分は理解できない
ディスク特典の『アジア人から見たユニオシ』を観ても同情できなかった
そう簡単に感化されてたまるか
差別を逆手に取って活躍した悪役レスラーのグレート・トーゴーの方が尊敬に値する
むしろ自分は木村花を自殺に追い込んだ人とかパヨクとか嫌韓とか原作厨とかフェミとか阪神ファンの方がよっぽど腹立たしい
コメディーなんだからいちいちうるせーよと思う
だってさもう60数年前の作品だよ
時代錯誤ってどっちって話だよ

ホリーとポールが10ドル予算でティファニーに買い物しようとするのが面白い

パーティーで老婦人の帽子に火がついちゃったのは笑える
昔とんねるずのみなさんのおかげですで石橋が被ってたコント用のズラに火がついているのを思い出した
田村正和のパロディで自宅が焼けた設定だったかな

ホリーが拾ってきて飼っている名無しの虎猫がいい味を出している
ホリーが部屋で暴れたときの猫が特に良い
ラストでは間に挟まれる稀なキスシーン

あと映画comは役名の微妙な間違いわりと多い
バージャックなのにバージャクだしヨニオシなのにヨニヨシになっているしどうなってるの

野川新栄