「【”熱帯夜にはヤッパリ鮫映画だね!”高知能サメと人間たちの攻防を活写したサスペンス。養殖された高知能サメの狡猾さと凶暴ぶりと、先読み不可能な展開にも息を飲む逸品でもある。】」ディープ・ブルー(1999) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”熱帯夜にはヤッパリ鮫映画だね!”高知能サメと人間たちの攻防を活写したサスペンス。養殖された高知能サメの狡猾さと凶暴ぶりと、先読み不可能な展開にも息を飲む逸品でもある。】
■太平洋に浮かぶ科学研究施設アクアティアで、女性科学者スーザン(サフロン・バロウズ)はアルツハイマー認知症に効く物質を得るために、遺伝子操作によってサメたちの脳を肥大化させるというジュネーブ条約に違反する実験をし、サメたちに高度な知能を持たせてしまう。
そんな中、巨大なハリケーンが施設を直撃、サメたちが内部に侵入してくる。
そして、サメと決死の攻防を繰り広げるスーザンたちが、次々と命を落としていく。
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・可なり見応えがある鮫映画である。(キッパリ!)
スーザンが行った行為は結果的には悲劇的結末を迎えるのであるが、彼女自身は高邁な理想の為に実験をしていたのである。
ー だが、その結果、彼女が属していた製薬会社のラッセル(サミュエル・L・ジャクソン)やジム(ステラン・スカルスガルド)は高度な知能を持った鮫たちの犠牲になっていく。ー
・そんな彼女の行った事を知った仲間の女性ジャン(ジャクリーン・マッケンジー)が彼女に浴びせた言葉は痛烈である。
ー ”何て、馬鹿な女なの!!”-
・それでも、心身ボロボロながらも女性科学者スーザンが取った行動は、少し沁みる、というか狂信的でさえある。
ー “鮫が人間より高度な知性を持つはずがない”と信じ、鮫を撃退しようとする姿。だが・・。-
・それにしても、最終的に生き残ったのが、女性科学者スーザンに雇われた鮫飼育に秀でた冷静で、格好良い前科者カーター(トーマス・ジェーン)と、コメディ要素を纏ったコックのプリーチャー(LL・クール・J!!)という展開は面白かったな。
ー 頭が良い奴よりも、キチンと生きている人が生き残るという展開ね。-
<通常の、面白く鑑賞している鮫映画は、能天気な男女がヨットや海岸なので、キャピキャピしている所に、鮫が現れガブガブーっていうパターンなのであるが、今作は冒頭からその様になると見せかけて、結構深い展開がされて行く作品なのである。>