「皆が不幸に」ディープエンド・オブ・オーシャン ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
皆が不幸に
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誘拐事件。
こんな形で見つかること、あるんだね。
しかし、少なからず関わった全員を不幸にするし、そこから立ち直るためにものすごい時間とエネルギーが要る。
冒頭のシーン。
犬を探してるかと苦笑
ベンをなくす前も、後も長男としていろいろ我慢を強いられていたビンセントが健気で仕方がない。
特にベンを失くしたばかりの頃のビンセント。
そもそも寂しい思いをしてたのに、母親の代わりに妹の世話をしたりして、ものすごく健気でいじらしい。
そして、無気力な母親にはややイラッとした。
ビンセントは成長してイケメンに(笑)、そして難しい年頃。
9年も育ててもらえば、実の家族よりも結びつきが強くなるだろう。
知らずに愛情を込めて育てていた父親もまた被害者で、不幸。
それでも血が繋がっているわけだし、元の戻るのが筋かな、と。
振り回されてしまった本人が一番不憫ではあるが、どうやって気持ちを切り替えたか、がいまいちわからなかったのが残念。
育ての父親にも葛藤はあったはずだし。
これからも良いご近所付き合いを〜なんてことは…どうなんだろう。
あのシダーの香りが決め手だったのか。
大体こういうことがあると、夫婦がギクシャクして結果別れることが多い(大抵母親が吹っ切れず、父親に当たり散らす、父親は母親を責める、みたいな)と思うが、ぶつかり合いながらもそれがなかったのは良かったな。
ウサギのぬいぐるみのシーンは切なかった。
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