「やっぱり最高のチーム」追跡者(1998) 77さんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり最高のチーム
いいスピンオフでした。
私は『逃亡者』から保安官組にとても魅力を感じていたのでまたあの絶妙なチームワークが見れて嬉しいという満足感も点数に上乗せされていますが、
『逃亡者』を観ていなくても充分楽しめると思います。
序盤のCGなしの護送機墜落から大迫力だったし、
『逃亡者』ではちょっとアクションがもっさりした感じがあったけどウェズリー・スナイプスの卓越した身体能力がきっちり締めてくれていました。
おまけに真犯人は私はなぜかノーマークだったのでw、あの狙撃から先は更にハラハラさせてもらいました。
でもなんといっても今回もやっぱり、家族のような友人のような素晴らしい関係のチームに魅せられました。
キャストがそのままなのもすごく嬉しかったです。
序盤から着ぐるみや変なTシャツで更に人間味を感じさせてくれたボスに、
しっかりジェラードの部下が板についたニューマン、コズモも黒人の女の人もみんながみんな本当に魅力的。
迅速で的確な仕事ぶりからお互いを信頼して尊敬してることがすごくよくわかるのです。
ニューマンの殉職からラストシーンへの流れは、色んな想いが汲み取れて、本当に胸がいっぱいになりました。
この点では是非『逃亡者』も観て欲しいと思います。
余談ですが、魅力ある主人公たちと一回きりでお別れというのも寂しいし、かといって2、3、4…とシリーズ化するとだんだんトーンダウンしていくのでスピンオフって好きです。
主人公が違うから一作目の色が出ていなくてもそこまで気にならないというのもあるし、
それぞれの人生はそれぞれが主役なので、主人公至上主義で脇の人物描写を蔑ろにされるのも苦手で(『逃亡者』は全然そんなことありませんでしたが)、
改めて掘り下げて「あの人はあの時どう考えていたのか」みたいなことがわかるとうれしくなります。
是非是非『追跡者』のような良作スピンオフをもっと観てみたいです。