ツイスターのレビュー・感想・評価
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竜巻の映像が凄い迫力で、竜巻研究に取り憑かれた人達が魅力的
製作総指揮スティーブン・スピルバーグ、ヤン・デ・ボン 監督による1996年製作(113分)アメリカ映画。原題または英題:Twister、配給:UIP劇場公開日:1996年7月6日。
オクラホマ州立大学の研究所にストーム・チェイサーとよばれるチームがあり、レーダー搭載の車で竜巻に接近し、竜巻予知精度向上のため、竜巻発生と移動メカニズムの研究を行っていて、これが本映画のモデルとなっているとか。
何と入っても主役は、竜巻そのものと、その研究に取り憑かれた人達ということで、ユニークであると共に、個人的にとても好きなタイプの映画である。特殊撮影の技術も有ってか、竜巻の映像が凄い迫力で、驚かされると共にその怖さがかなり実感出来た。
その反面、お話はいいかげんというか、極めて予定調和的で、やっぱり主人公Bill(ビル・パクストン)は離婚するつもりだったのに、相変わらず竜巻研究に執念を燃やしている妻Jo(ヘレン・ハント: 1997年に『恋愛小説家』でアカデミー主演女優賞)のところに結局戻る。連れてきたフィアンセ精神科医のMelissa(ジェイミー・ガーツ)が可哀想ジャンと思ってしまった。
観測球が舞い上がらずにガックリきていた主人公たちだが、叔母の家にあった風車の羽をヒントに、アルミ缶を切って加工した羽を観測球に付けることを思い付き、それが竜巻で見事に美しく舞う様は、絵的に鮮やかで、映画的ふぇお見事と唸らされた。
監督ヤン・デ・ボン、脚本マイケル・クライトン 、アン=マリー・マーティン、製作総指揮
スティーブン・スピルバーグ、 ウォルター・F・パークス 、ローリー・マクドナルド、 ジェラルド・R・モーレン、製作キャスリーン・ケネディ、 イアン・ブライス 、マイケル・クライトン、撮影ジャック・N・グリーン、美術ジョゼフ・ネメック3世、音楽マーク・マンシーナ、編集マイケル・カーン、特殊効果インダストリアル・ライト・アンド・マジック、字幕
岡枝慎二。
出演
Joヘレン・ハント、Billビル・パクストン、Melissaジェイミー・ガーツ、Jonasケイリー・エルウェス、Aunt Megロイス・スミス、Rabbitアラン・ラック、Dustyフィリップ・シーモア・ホフマン。
面白かった
『スピード』で名を挙げたヤン・デ・ボン監督の次作ということで大いに期待して見に行った記憶がある。期待しすぎて『スピード』ほどじゃなく、それにしてもなんで竜巻の映画なんだ?と思った。今回は続編の『ツイスターズ』が面白くて、せっかくの機会なので見返した。
観測端末を竜巻に吸い込ませるドロシーの操作性がめちゃくちゃ悪い。ボタンが多すぎるし、遠隔操作もできない。あんなの命がけじゃないと使えないし結局、車をオートクルーズにして1台犠牲にしている。コスト掛かりすぎだ。
若いフィリップ・シーモア・ホフマンが出ている。不細工なナイスガイ役で切ない気持ちになる。また、主人公の婚約者の女の子が、竜巻なんかに無関係なのに死にそうな目に合うし、当然常に後ろ向きで印象もよくないし、本当さっさと帰ればいいのに最終的に恋が破れるし気の毒だ。何一ついいことがなかった。
CGや合成にまだ違和感がある時代だけど、迫力はすごい。
空を飛ぶ 牛が飛ぶ 雲を突きぬけ 渦になる。 これが本場のオクラホマ・ミキサーじゃ!!🍃🌪️
巨大な竜巻を追う”ストーム・チェイサー”たちの活躍を描くディザスター・パニック映画『ツイスター』シリーズの第1作。
オクラホマ州で発生する竜巻を追跡/研究する調査員ジョーと彼女が率いるストーム・チェイサーたちは、新型の観測装置「ドロシー」を携え、新たな竜巻の発生を今か今かと待ち望んでいた。
そこにドロシーの発案者であるジョーの夫ビルが、彼女との離婚を成立させる為にフィアンセと共に現れる。ジョーに離婚届へサインをするよう迫るビル。しかし、そんなタイミングで竜巻発生の知らせがチェイサーたちの下に届く。颯爽と出動する彼らに、ビルとそのフィアンセは渋々同行するのだが…。
ストーム・チェイサーのメンバーである陽気な男、ダスティ・デイヴィスを演じるのは『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』『ハードエイト』の、後のオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン。
製作総指揮を務めるのは『インディ・ジョーンズ』シリーズや『ジュラシック・パーク』の、巨匠スティーヴン・スピルバーグ。
2024年8月現在、強い台風第10号は日本の南に位置し、西北西へ向かって毎時30㎞のスピードで進行中。中心気圧は980hpa、中心付近の風速は35m/sとされており、28日には本州に上陸するものとみられています。
そんな台風接近中の今!観る映画はこれしかねぇ!!そうそれは『ツイスター』ッ!!!🌪️🌪️🌪️🌪️🌪️
ストーム・チェイサーたちの命知らずな研究…というか蛮行を描いた本作は世界中で大ヒット。5億ドル近い興行収入を叩き出し、見事1996年の興行収入ランキングでローランド・エメリッヒ監督作品『インデペンデンス・デイ』に次ぐ第2位を記録した。
さらに、本作の影響により気象学を専攻する学生の数は大きく増加。実際にストーム・チェイサーとして活動するものまで現れた。
ロケ地となったオクラホマ州ワキタには「ツイスター映画博物館」が作られ、さらに現在に至るまで数多のパチモンB級ツイスター映画が世に生み出され続けている。まさに”ツイスター特需”とでも言うべき社会現象を巻き起こした世紀末の怪物である。
本作の目玉である秘密兵器「ドロシー」。これは1979年にアメリカ海洋大気庁とオクラホマ大学により共同開発された竜巻計測機器「TOTO」をモデルにしている。現実ではあまり効果を発揮することがなかった装置なのだが、映画の中ではその問題点を上手くカバーし、見事にミッションを達成してみせた。
ちなみに「TOTO」とは「オズの魔法使い」(1900)に登場する飼い犬の名前にちなんで名付けられた。「ドロシー」ももちろん「オズの魔法使い」からの引用である。ちなみに本作の冒頭に登場するジョーの飼い犬は、映画『オズの魔法使』(1939)に登場するトトとおんなじ犬種を用いている。竜巻業界というのは「オズの魔法使い」オマージュに溢れているのだ。
不遇のマシーン「TOTO」から着想を受け、本作の脚本を書き上げたのはご存じベストセラー作家のマイケル・クライトンと、その当時の妻アン・マリー・マーティン。
この映画がおもしろいのは、ただのディザスター・パニックの枠に収まっていないから。制御不能な大災害を前に、なす術もなく戸惑い逃げる人間たちの姿を描くのがディザスター映画の定型だが、本作の主人公たちはあえてその災害の渦中に飛び込み、それを制する方法を探し出す。この構造はディザスター映画というよりもむしろ怪獣映画。竜巻の巨大なシルエットと、全てを薙ぎ払うその破壊力はゴジラも顔負けといったところ。実際、竜巻の唸り声は動物の鳴き声をミックスして作り上げたものらしく、制作陣の間でもこれは怪獣映画だという認識があったのだろう。うーん「ジュラシック・パーク」の原作者が脚本を書くと、やっぱりなんでもモンスターものになっちゃうのね。
ちなみに、本作の監督ヤン・デ・ボンは『スピード』(1994)の後、ハリウッド版『ゴジラ』を手がける為に色々と準備を進めていたのだが予算の折り合いがつかず、あえなく監督から降板させられてしまう。実質『ゴジラ』な本作を監督した事で、彼の無念も晴れた事だろう。…そういえば、結局このハリウッド版『GODZILLA』(1998)を監督したのはローランド・エメリッヒ。ここでもエメリッヒがヤン・デ・ボンの油揚げを掻っ攫っていってるやん!
大怪獣ツイスターを作り上げたのは、史上最強の視覚効果制作会社「ILM」。『ジュラシック・パーク』(1993)でのリアルすぎるCGで世界中の度肝を抜いた彼らが新たに挑んだのは”形なきもの”の映像化。明確な実線で囲まれている恐竜に対し、竜巻とはただの上昇気流な訳でそれ自体は目には見えない。我々が目視しているのは風に舞う塵や砂の集合体なのだ。
このように、明確な線を持たないものをCGで描き出すというのは、当時の技術から考えれば途方もなく困難な事であったはず。にも拘らず、本作のCGのクオリティは驚愕すべきものであり、今鑑賞してみてもなんら違和感はない。ILMの技術力の高さには毎度度肝を抜かされる。
竜巻のクオリティは素晴らしい。だが、本当に褒めるべきなのは空。どんよりと淀む曇り空の違和感のなさである。
カラッと晴れ上がった青空が一変、前触れもなく空の色がセピアに歪む。この竜巻発生時の空のCG描写は凄まじく、どこまでがロケで撮影した本物で、どこからがCGで作り上げた偽物なのか全く判別不可能。空のクオリティが高いからこそ、そこから発生する竜巻の真実味がより増すのである。
これほどまでに素晴らしいCG。これならアカデミー賞受賞間違いなしだろう。…と思っていたのだが、まさかのオスカー像ゲットならず。えっ!じゃあ何が…?まさかヤツが…。
そうです。この年の視覚効果賞を受賞したのはあの『インデペンデンス・デイ』。2度ならず3度までもエメリッヒにしてやられたヤン・デ・ボン。もう掛ける言葉も見つかりませぬ…。
CGのクオリティの高さが本作の面白さに直結しているのは言うまでもないが、実はこの映画がかなりのリアリティ志向で作られている事も忘れてはならない。爆発、氷、風、大破壊と、実物で再現可能なものに関しては出来る限り本物を使用しているのだ。
例えば冒頭でジョーの父親が吹っ飛ばされるのだって、あれ本当にワイヤーを引いて役者さんをぶっ飛ばしているし、クライマックスでのジョーとビルが竜巻に呑まれるシーンでは巨大な車輪のようなものに役者2人を入れ、徐々に回転させる事で宙吊り状態を作り出し、それを逆転させることにより空へと巻き上げれる2人を表現してみせた。
ワキタ大破壊に関してはセット&現地の空き家を本当にぶっ壊すという荒技を披露し、車が竜巻に巻き上げられる描写では宙に舞うのはCG、落下して爆発するのは実車と場面場面で技術を使い分けている。
お気に入りは車が転がってきた家を突っ切るシーン。家の転がりをCGで描いておいて、車が突っ込むところからは実写に切り替え家の中を実際に爆走させる。あの緊迫した状況なのにクスリと笑える面白シーンはこうして生み出されているのである。
このように力技とアイデアを駆使し、実写とCGを最適なバランスで使い分ける。これにより生まれるリアリティこそが本作のキモなのである。
ま、流石に空を舞う牛さんに関しては全CGなんだけどモー🐮
竜巻やCGだけでなく、ご機嫌なストーム・チェイサー軍団にも着目したい。このチェイサーたち、一応は竜巻研究のために危険を冒しているという体裁をとっているのだが、ぶっちゃけただのアドレナリン・ジャンキーたちである。話し声はデカいしカーステレオは爆音だし、とにかく喧しい迷惑集団。
ただ、竜巻の起こるところがあれば場所も時間も関係なく車をぶっ飛ばす彼らの生き方のなんと楽しそうな事か。ジョークを言い合いながらたらふくメシを掻っ込む。こんなん完全に『天空の城ラピュタ』(1986)のドーラ一味の実写化ですやん。そりゃ男の子ならみんなコイツらに憧れますやん。そりゃストーム・チェイサー目指しますやん。
竜巻の迫力はもちろんだが、魅力的な登場人物の数々が本作を名作たらしめているのは間違いないだろう。
まぁぶっちゃけ、ジョーとビル、そしてそのフィアンセであるメリッサの三角関係の描き方については噴飯物の酷さ。視聴者の目線としてメリッサという竜巻素人をメンバーに加えたかったというのはわかるのだが、あまりにも彼女の描かれ方がおざなりで、この3人の恋愛には1ミリも心が動かされなかった。ラジー賞で「興行収入1億ドル以上作品限定最低脚本賞」受賞という不名誉を得たのも納得である。
が、そんなもんはこの映画においては枝葉にすぎない。豪快なキャラクターと壮絶なディザスター、圧巻の映像に大いに楽しませていただきました♪一昔前の大味エンタメ映画ってやっぱ最高やな✨
なお、ジョーダン・ピール監督作品『NOPE/ノープ』(2022)はほとんどこの映画のリメイク。この映画を「意味わからん」とか言ってる人は本作を一度観てみると良い。モンスター版『ツイスター』、それ以上でも以下でもないんだから難しく考えてはいけない💦
おそらくアメリカでは切実な問題をエンタメで表現している。ノンストップで最後まで突っ走るのは「スピード」仕込みか。
かなりおもしろかった。
製作総指揮にスピルバーグ。監督はヤン・デ・ボン。
子供の頃、竜巻によって父親を失ったジョー・ハーディング。
彼女は成人してストーム・チェイサーになっていた。
竜巻の情報を分析し、いちはやく人々に知らせるための研究をしている。
彼女の夫ビルもストーム・チェイサーだったが、今は気象予報官になっている。そして、ジョーと離婚することになっている。
ある日、ジョーに呼ばれたビルは離婚届を受け取るつもりで婚約者とともにストーム・チェイサーたちのもとを訪れる。
しかし、ジョーはまだサインしていなかった。ビルを呼んだのは、彼が発案した発明品が完成したからだった。ハリケーンの内部にセンサーを放り込み、そこから情報を収集する装置だ。
その時巨大な竜巻が発生し、彼らはそのハリケーンを追って出発するのだった。
製作総指揮のスピルバーグがどこまで口出しをしたかわからないが、竜巻版「ジョーズ」といった印象。
また、シナリオをマイケル・クライトンが書いているため、「ジュラシック・パーク」っぽさがあちこちに感じられる。
つけくわえるならば女性が主役で男性と一緒に車で走り続けるという意味ではヤン・デ・ボンの「スピード」を踏襲しているとも言える。本作はスピードを落としても車は爆発しないのだが、竜巻と追いつ追われつするチェイスはヤン・デ・ボンらしさがある。
アメリカはしょっちゅう竜巻で被害を被っているニュースを聞くので、情報収集は本当に必要なのだろう。エンターテイメントに仕上げてはいるが、深刻なテーマを扱っているのだと思う。
目の前で竜巻に父親を奪われたジョーがトラウマを解消していく姿は、あまり重く描かれてはいない。それでもストーリーとしてきちんとおさえることで、物語に厚みを持たせている。
製作費は135億円。
興行収入は730億円。
1996年全世界興行収入トップ10の2位に入っている。
ちなみに1位は「インデペンデンス・デイ」(興行収入1,200億円)。3位は「ミッション:インポッシブル」(670億円)。
規模感の大きさで売り上げが決まるわけではないだろうが、結果的にはそういう順位付けになっていて面白い。
F5
初鑑賞したが、想像してた内容じゃなくてちょっと驚いた。迫り来るハリケーンから逃げ惑うパニックムービーかと思ったら、ハリケーンに立ち向かう内容だとはね。お決まりの離婚問題から元鞘ストーリーで、中々の迫力と恐怖が味わえるオールドムービーだが、VFXと演技力でカバーしながら最後まで楽しめる映画となっている。がしかし、やっぱり人智を超えたハリケーンから逃げ惑うパニックムービーの方が好みかな。何か淡々とストーリーが進み、ハリケーンから助かって終了じゃ味気ないような気がするね。まぁ、この当時の脚本やVFXじゃこの辺が限界でしょうか
青春のディザスタームービー
中学生の頃映画館で観たのだけど、
あまりの迫力に空いた口が塞がらなかった記憶がある。
今観るとさすがにこんなもんだったかぁと思うのだけど、
昭和生まれの自分としては、
VFXとセットのバランスが丁度良くて
セットの部分なんかはリアルではないかもしれないけど、
遊園地のアトラクションみたいで観てて楽しい。
ヘレン・ハントも可愛い。
痛快でした
新作見終えて旧作も気になったので観てみましたらなんとも痛快で楽しめました
新作よりだいぶ好みの展開です
離婚届から始まったのでどこかに別れる原因について知れる部分があるのだろうと思ってましたがない!のでそこは気になる点
ジョーのチームがワキタの叔母さんに胃袋掴まれてるの笑っちゃったし、物語上邪魔者だった婚約者やライバルのリーダーが途中退場するのはホッとするものがありました
ただライバルのリーダーは殺さずに、最後は自分たちの過ちを認めてジョーのチームにあっぱれしてたら良かったのになーと思っちゃいました…残念
ホルスタインが舞う
28年ぶりに観たが『シャイニング』のジャック・ニコルソンが吹き飛ぶシーンを忘れていたので、懐かしさもプラスして笑ってしまった。
とてもテンポ良く進んで行って、いいんだがストーム・チェイサー達が薬中みたいなハイテンションでメリッサが言う「あなた達みんなオカシイ!」に同感する。
舞い上がる牛と、その次の牛は同じだったのか?あの牛はどうなったのだろう?
※2024年に『ツイスターズ』上映。
竜巻を追え
『ツイスターズ』前に久々に鑑賞。昔、WOWOWとかで何度も見たなぁ…。
90年代、VFX技術の発達により70年代にブームになったディザスター・パニック映画の人気が再燃。人災・事故なら『タイタニック』、隕石落下なら『アルマゲドン』『ディープ・インパクト』、自然災害なら本作だろう。
巨大竜巻の脅威!
『オズの魔法使』など竜巻が登場する作品はあったが、ここまでメインに持ってきたのは確かに当時珍しかったかも。
やはり技術面の問題。日本だったら円谷英二だったら特撮とアイデアで表現していたかもしれないが、ハリウッド当時最新のVFX技術を駆使しての迫力とスケール。
だから人や車は勿論、牛やタンクローリーも舞い飛ぶ! 今見ると牛はギャグシーンみたいだが、それくらいの“竜巻級”のエンタメサービス。
『ジュラシック・パーク』で世界を驚かせたILMのCG。その『ジュラシック・パーク』のマイケル・クライトン(脚本)とスピルバーグ(総指揮)、『スピード』を大ヒットさせたヤン・デ・ボン(監督)。言うなれば、『ジュラシック・パーク』の迫力と『スピード』のスリル。
さすがに30年近く前、CGの粗い部分もあるが、それは仕方ない。今のCGを30年後に見せたって同じ事言われるだろう。
それでも竜巻を間近で見、身近に感じさせるほどのCG竜巻は今見ても圧巻。特に“F5”の竜巻は怪獣級。
それには訳が。
ヤン・デ・ボンの『スピード』に続く監督2作目。
知っている方も多いだろうが、本当は『スピード』の次に撮る予定だったのは、ハリウッド版ゴジラ。デ・ボンはゴジラファンで、デザインも脚本も完成し後は撮影迎えるだけだったが、予算のゴタゴタで降板。製作中止に。
その時撮れなかった悔しさを、ゴジラを竜巻に変えて。この『ツイスター』の竜巻はゴジラなのだ。
(尚、ネット上ではデザインや大まかな話も調べれば出ていて、平成ガメラを彷彿させる怪獣対決ものでなかなか面白そう。エメリッヒじゃなく、こちらが公開されていれば…)
話はシンプルもシンプル。
竜巻に観測センサーを付けようとするチームの奮闘。
竜巻を追え。やってる事はデンジャーで無謀だけど。
チームリーダーと夫は“ストーム・チェイサー”として共にやってきたが、離婚を控える身。
未練たらたらの妻、再婚相手を連れてくる夫、場違いな再婚相手。ディザスター・パニック大作で、驚異のチープな大人の三角関係が展開。
ちとキャラ描写には難ありで、チームの仲間もライバルチームもほとんど空気。人間ドラマなんてあったもんじゃない。ま、それを見たい訳じゃないんだけど。
『恋愛小説家』直前。ヘレン・ハントの若々しさと白いタンクトップ姿は眩しい。
にしてもビル・パクストンにフィリップ・シーモア・ホフマン、クライトンと3人が故人。28年の歳月を感じる…。
ツッコミ所もありだけど、久々に見ても面白かった。90年代のパニック映画、好きだったからな…。
単純明快、痛快。THEエンタメ。
いつの間にかあまり作られなくなって、ハリウッドはヒーロー映画ばかり。嫌いじゃないけど。
またああいうディザスター・パニック映画を。
そしたら再び巨大竜巻発生!
この夏の…と言うより、製作決まった数年前から楽しみにしていた。
【牛が飛ぶ、タンクローリーが吹っ飛ぶ、耕運機も吹っ飛ぶ!トルネードディザスタームービー。自然災害は嫌だなあ。】
ー 一週間前に「ツイスターズ」を観たばかりであるが、今作もトルネードシーンは凄かったなあ。今作の制作総指揮はスピルバーグ氏だが、今作があって、「ツイスターズ」をスピルバーグ氏は製作したのかな。ー
◆感想
・トルネードシーンは凄かった。CGなのだろうが、凄かった。
・けれども、科学者・ジョー(ヘレン・ハント)が夫ビル(ビル・パクストン)と離婚する背景が全く描かれないので、”兎に角この映画は、トルネードディザスターシーンを見せたいんだね!!” と脳内を切り替えて鑑賞する。
・それにしても、トルネードが去った途端に離婚届を書いていたジョーとビルが、皆がいるのにハゲシク、キスをするのは命が助かったヨロコビなのだろーが、全くノー天気だなあ。
”悲しいほどノー天気”By NOBU。
<日本も、夏になると台風が来るし、気象によっては平地でも竜巻が起きる。が、米国のトルネードは、凄さが別格である。
頼むから、地震だけは起きないで欲しい、と切に願うよ。お盆なのにさあ・・。自然は無慈悲である。>
竜巻感ならツイスターズより絶対コッチ!
ツイスターズを見て、改めてツイスターを見直しましたが、竜巻に突っ込んでいく荒くれ者どもの爽快感は絶対1の方だと思う。
ピックアップトラックで田舎町を突っ走り、ヴァンヘイレンのヒューマンビーイングが流れる。もう最高。
勢いでダットサントラックを買った若かりし頃を思い出しました。
今となってはCGが少しチープですが、約28年前の映画と考えると逆に凄いと思ってしまう。
アメリカ映画はこうでなくっちゃ!
と、思わせてくれる傑作だと思います。
Dorothy is flying!!! (歓喜)
1996年公開ってことは、撮影時は30年前くらい?当時、この迫力の作品を作れたのは単純にすごいと思いました。
もちろん、作り物感が凄すぎて、まるでa-haのTake on me のプロモーションビデオみたいに、実写とアニメが融合したような映像にすら思いましたw。
もちろんみなさんのレビューで言及されていた「飛んでいる牛」のシーンも、シリアスな描写に関わらず、まあまあ大きな牛がシュール過ぎて笑っちゃいましたねw
ストーリーは新しい方がキャラが引き立ってよかったですが、こちらの方が竜巻の不気味度が高いような気がします。アカデミー、視覚効果賞の候補にもなったから、来年のアカデミーでオスカーゲットしてほしいと思います。
ちなみに推定予算9200万ドル、世界総興行収入約5億ドルだから、なかなかのヒット作だったようですね。
ビル役のビル・パクストンは7年前に既にお亡くなりになりましたが、何とこのビル役の最有力候補がトムハンクス!他にもケビンコスナー、ジョン・トラボルタ、リチャードギア、ニコラスケイジ、ブルースウィリス、カートラッセル、マイケルキートン…などなど、錚々たるメンバーがいたそうですが、ちょうどその頃、トムはアポロ13の準備に入っていて、彼が直々にビルを推薦したとのことです。
男性陣は確かにちょっと地味だったから、もしトムやケビンが主演だったら、日本でももっとヒットしたかもしれません。😅しかも、あのウザい彼女のフラグは要らなかったかもwww
ちなみにグレンパウエルの「ツイスターズ」は大ヒット感がありますが、実はまだ世界興行収入が約2億8000万ドル。なんだかんだでヤンデボン監督、スピルバーグ総指揮の力は偉大でしたwww
ヘレン・ハントが可愛い♡
2024年公開の『ツイスターズ』鑑賞のため見返してみました。
とにかくヘレン・ハントが可愛いので、それだけで飽きずに見ていられます。
この手の作品あるあるの、離婚間近の夫婦と今の恋人という三角関係が定番だけど面白いですね♪
迫力ある竜巻映画
映画館で見れたら+5点くらい加点出来たと思います
迫力ある竜巻映画で破壊力と怖さの演出がぴか一でした
ただアメリカ映画っぽく吊り橋効果のラブロマンスがあるので、そこは個人的にはちょっとノイズでした
それより成功の結果でも描写してくれた方が良かったなと
ラストもあの状態での無傷は…
地下室に入って扉を閉め続けようとするところを止めて助かるような演出なら花丸でした
ツイスターズを見て、思い出して
アマプラで再度視聴しました。
昔見た時も面白かったけど、映画館でツイスターズを見たあとに見ても面白かった。
日本でも最近は竜巻がありますが、アメリカ人には身近な災害なんだろうなぁ。と、思わせる作品です。
いま気付いたのですが、スピルバーグだったんですね。
知りませんでした。(-_-;)
メチャクチャ面白い! ものすごいド迫力映像とテンポのいいドライブ感に圧倒される、パニックアクション巨編!!
1996年の初公開時、理由は忘れましたが恐ろしく眠い中で映画館に行ったので爆睡覚悟で観始めたところ、面白すぎて眠気も忘れて気がついたらエンドクレジット、というぐらい衝撃的な体験だったのを今でも覚えています
それ以来、何度も観ていますが、何度観ても飽きることなく楽しめる正にモンスター級の大傑作です
幼少期に竜巻で父親を亡くした少女ジョーが大人になり、自分と同じような辛い思いをする人を少しでも減らしたいため竜巻予測を可能にさせようと竜巻襲来を予測できるデバイスとシステム開発のため仲間と奔走する熱いドラマ
始めから終わりまで、アメリカ・オクラホマ州の大平原を舞台にジョーと仲間のストームチェイサー達がひたすら竜巻を追いかけ続けるストーリー展開だけど、これが全く飽きさせない見事な脚本と演出、素晴らしく完成度の高い作品に仕上がっています
監督はアクション映画の傑作「ダイ・ハード(1988)」の撮影監督でその後、これもまたアクション映画の金字塔的作品である「スピード(1994)」を自ら監督し名を馳せたヤン・デ・ボン監督、持ち味の技術とセンスを駆使して生み出された手に汗握るスリリングでエキサイティングなスピード感あふれるカッコいい映像に釘付けとなり、上映時間113分があっという間でした
主人公ジョーを演じるのは本作の翌年に公開された「恋愛小説家(1997)」でオスカー主演女優賞を受賞したヘレン・ハントさん、竜巻を執拗に追うシュッとしたクールビューティがメチャクチャ似合っていてカッコよく、とても印象的でした
長いけど竜巻に呑まれるシーンは圧巻
今夜(2024/07/20)観ました。
90年代映画らしいセット感やストーリー展開で、『バックトゥザフューチャー』や『ジュラシックパーク』を思い出しました。
まさか、『プリンセスブライドストーリー』の口ヒゲヒーローが、嫌なやつとして出演しているとは、ちょっぴりショックです(笑)
都合よく竜巻が発生、主人公の一行の近辺に来てくれる辺りに軽く興醒め。映画だから仕方ないとは思いますが、あまりにも度重なるとやはり白けます🙂↔️
大団円もこの時代らしい感じで収められてて、こう性格がひねくれてると、🥱←です。
とはいえ迫力の竜巻直撃のシーンの緊迫感はなかなかのもので息を飲みました。
新作の『ツイスターズ』も現在上映中なので、観に行かれる方は本作をおさらいとして観られたら如何でしょうか😉
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