沈黙の要塞のレビュー・感想・評価
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京都松竹座にて観賞
いったい誰が、環境保護のために巨大な石油採掘所を木っ端微塵に爆破するだろうか。
いったい誰が、命と魂を救ったイヌイットの考えを「戯言だ」と全否定して戦いに赴くのか。
いったいどこのアクションヒーローが、一企業の社員を多数殺めた手も乾かぬうちに環境保護スピーチを劇中4分間も行うのか。
スティーヴン・セガールだ。
彼の権力絶頂期の監督作であり、これこそ彼がやりたかった事だ。傲岸不遜のマッドネスだ!
でも、この狂った珍品を嫌いにはなれない。寧ろ好き。
セガールの強さを引き立てる敵たちが魅力的なことがその理由。
ベイジル・ポールドゥリスの雄壮なスコアに乗ってバタバタと倒される傭兵たち、得意のマシンガントークでセガールを絶賛するR・リー・アーミー、無駄口が可笑しいビリー・ボブ・ソーントン、怯え方が素晴らしいジョン・マッギンリー…皆、素晴らしいやられっぷり。
ラジー賞受賞も納得の迷作
セガールが気合い入れて作製側にも名を連ね
監督、脚本、主演と三役をこなし見事な出来映え(笑)
武術全般がオリエンタル調な過去作品から
今回はインディアンに力を借りて悪を撃つ。
脚本もサスペンス調の序盤から悪巧みが
露出していき怒りのセガールが暴れまくる~。
って成り行きがあれあれ、なんとつまらん。
アクションはそこそこ見所あるんだが
話の繋がりが今一つで、案の定
クライマックスが盛り上がらず。
脚本、今一なのかなあ。
まあ、アクション俳優が監督するとダメだな、
スタローンもランボーでラジー賞とってるし。
エクスペンダブルズは別ですが。
まあ、B級の域をでていません。
まさしく、ラジー賞に相応しい一作です。
設定が無茶だけど、製油所の場面は面白い
総合:60点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
悪役がどいつもこいつも態度からして典型的な悪人すぎて思わず呆れてしまう。何かと善悪をはっきりとわけすぎているし、先住民は神秘的に描かれているし、ここまで描き分けがいっちゃうとやりすぎなので逆に質が下がる。
だが終わり近く、製油所の戦いはなかなか派手で面白い。仕出かしていることは犯罪行為だしやりすぎで、劇中でもテロリストと呼ばれているし、敵の弾は避けていってくれて当たらないし、けっこう無茶苦茶。だけど楽しめればまあそれでいいのではないか。
セガール自らメガホンを
好調な沈黙シリーズに気を良くしたのかそれとも思い上がったのか(笑)今回はセガール自身がメガホンを取って主演・監督の二役となった。
さて肝心の中身だけど…うーん、環境問題云々等は取って付けた様な物でお世辞にも面白いとは言い難い。
大体、爆破のプロだからと言えばそれまでだけどあれだけの大量な武器・弾薬を隠し持っているなんて…どう考えてもテロリストじやないか(笑)いや、確信犯と言った方がいいか(爆)
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