チャーリー(1992)のレビュー・感想・評価
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忠実な伝記
チャプリン先輩の生涯を重要な出来事に沿って時系列に描いています。
ただ、忠実に描きすぎてドラマチックが不足しています。
また、生涯が頭に入っている人向けに作ってあるので、WIKIのチャプリンの項を併読しながら観た方がよいでしょう。背景の説明などがかなり省かれています。
映画人としての側面は希薄で、夫人とのいきさつに重きが置かれているところは冗長です。
何といっても違和感を感じたのは外見。演技は秀逸ですが、いかんせんまるで似ていない。特に老年の風貌はハヤタ隊員かメイクを失敗したマーロン・ブランド先輩みたようでした。もう少しメイクで何とかならなかったものか?
本来3点ですが、チャプリン先輩の伝記に低得点とはいかないので、4点としました。
チャップリンの人生のサマリー
チャップリンの人生の概要を捉えるにはいいけど、もっと心理描写が観たかった。
ロバートダウニーJrはさすが、器用だなと思った。
背格好も似てるし、配役はいい。
チャップリンの映画は好きだけど、スーパーロリコンなチャップリン自身にはイマイチ好感が持てない…。
Want to understand me, watch my movies. 若きRDJの演技が光るチャップリンの自伝的映画
チャールズ・チャップリン。実際に映画はあまり観た事がなくても、あの特徴的な髭と帽子とステッキは誰でも知っている超有名コメディアン。そのチャップリンを若き日のロバート・ダウニーJrが見事に演じています。
コメディアンでもどこかしら陰のあったチャップリンに、どこかしら陰のあるRDJがハマってます。いやー、RDJが若い頃天才って言われていたのも納得の演技です。この後酒やドラッグで身を崩しても、「アイアンマン」で復活できたのは確かな演技力のおかげですね。
何故だか出演陣がやたらと豪華です。アンソニー・ホプキンスやダン・エイクロイド等のビックネームはもちろんの事、今ではすっかりたくましい女性のイメージがあるミラ・ジョボビッチ姐さんの17歳当時の若々しさにはビックリ!更に「Xファイル」でモルダーをやる前のディビット・ドゥカヴニーとか!彼の有名なチャップリンの映画なのでチョイ役でも出たかったのかぁっと思われます。
実際にチャップリンの時代ってハリウッドが花開いていってる半面、世界大戦があってたりと正に激動の時代だったんですね。チャップリン自身単なるコメディアンではなく、自分の作品を作り上げる為には生活を省みない完璧主義者だったということが良く描かれていました。何度も結婚、離婚を繰り返したり、途中血液検査で自分の子ではないとわかっても裁判で負けたり、アメリカ国外追放になったりと正しく波乱万丈な人生!
世界一有名な喜劇王でも舞台裏では一人の人間であり、悩み苦しみながら生きてきた人生が最後にアカデミー賞という舞台で、観客の笑い声で報われたシーンは感動を覚えます。これまであまり知らなかったチャップリンですが、これから作品を色々と観てみようと思いました。
ロバート・ダウニー・Jrは天才!
チャップリンが大好きなのに、ながらく未見だった作品。
ロバート・ダウニー・Jr主演の、チャールズ・チャップリンの伝記映画です。
ロバート・ダウニー・Jrは この「チャーリー」で、英・米アカデミー賞で 主演男優賞を受賞しています。
この作品、キャスティングもスゴイんです。
主演のロバート・ダウニーJrをはじめ
アンソニー・ホプキンス、ダン・エイクロイド、ケヴィン・クライン、ナンシー・トラヴィス、ペネロープ・アン・ミラー、マリサ・トメイ(可愛い )、若かりし頃の ミラ・ジョヴォヴィッチ(チョット驚いた )とまー、凄いですw
それに、チャップリンの娘の ジェラルディン・チャップリンが
チャップリンの母親役で出てるんですねー。
目元なんてお父さんそっくりですょ
チャップリンが好き過ぎるゆえに、ある意味観てなかったのですが、やっぱり観て良かったです。
チャップリンは大好きで、伝記などはもちろん読んでるので
思い起こしながら、伝記と照らし合わせながら観ました。
いや~、ロバート! アンタはスゴイッ !
この、コピー能力と言ったら ホント脱帽ものでした。
本物のチャップリンを観ているようで。
ロバート・ダウニー・Jrは、ホント凄い役者だなーって思います。
映画自体は、2時間19分という 若干長尺と思われるサイズですが
内容的には 随分~駆け足で走り抜けた感じなので、それぞれの出来事を もっと細かく観たかったって言うのが率直な感想ですね。
人間臭いチャップリン
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 80
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 75
栄光につつまれたチャーリー・チャップリンの人生を描く。
彼の栄光の陰で、私生活の女性問題・母親の問題を抱え、さらに赤狩りに巻き込まれてアメリカを追われる。老いてスイスで生活をする中で赤狩りも落ち着いたアメリカから招待を受けても、かつての批判を思い出し恐れてアメリカ行きを躊躇う。出演した多くの映画の中では、彼は恐れを知らない小柄な面白い男。しかしあれほどの大物役者でもかつて自分を敵視した場所に戻るのは怖いものなのかと、人間臭さが出る。
「放浪者」の素顔
チャップリンと言えばおそらく誰しもがあの「山高帽をかぶり杖を持ったちょび髭の小男」を思い出すだろう。この映画はそんな彼の「真の姿」を見せている。
この中で描かれているチャップリンの素顔は「女たらし」で「精神的に参っている」「自尊心の高い」「気難しい男」だ。要するに、真の彼は喜劇的ではない。そして天才でもない。物語の終盤に自伝の執筆者(映画のみに登場する架空の人物)にチャップリンはこう答える。「天才でないことが悲しい」。そう、彼はただのロリコンでも共産主義者でも天才でもなかった。普通のコメディアンなのだ。このシーンに彼の本質が現れているだろう。
途中、伝記物にはありがちな冗漫なシーンが多々ある物の最後のシーンは見る人の心を打つ。チャップリンという人物を描いた初めての作品としては一見の価値がある。
(11年4月24日)
やっぱりロバート・ダウニーJrは天才だった。
見事にチャップリンを演じきったローバーとダウニーJrは天才だと思う。かなり若い頃の作品ではあるが確かこの後薬物等で一時身を持ち崩し、最近カムバックしたのが「アイアンマン」「シャーロックホームズ」と聞いたが若い頃に天才ともてはやされ、ちやほやされたのもわかる気がする。喜劇で世界を変えてやると仕事に打ち込み、初恋を忘れられず若い娘と逢瀬を重ね、離婚結婚を繰り返す喜劇王。脚本のプロットもしっかりしています。なんせ脇を固める俳優や女優の豪華な事。ジェラルディン・チャップリン、ダン・エイクロイド、モイラ・ケリー、アンソニー・ホプキンス、ケビン・クライン、ダイアン・レイン、マリサ・トメイ、ペネロープ・アン・ミラー、ミラ・ジョボビッチそうそうたる顔ぶれ。特に初恋の相手と晩年の妻を演じたモイラ;ケリー、相変わらずの重厚感を醸し出すアンソニーホプキンス、16歳の妖艶な女優の卵を演じるミラ・ジョボビッチ等一見の価値ありです。映画を見てゆくとだんだんロバートダウニーJr演じるチャップリンに違和感を感じなくなってしまいます。まさに喜劇王を演じきったといえます。晩年のメイクは残念ですがすばらしい作品です。必見。
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