血の婚礼

劇場公開日:

解説

フェデリコ・ガルシア・ロルカの同名の戯曲のバレエ公演の模様をバレエ団の楽屋風景から第5幕のクライマックスまでをドラマ仕立てで描く。製作はエミリアーノ・ピエドラ、監督は「カルメン(1983 Saura)」のカルロス・サウラ。ロルカの原作を基にアントニオ・アルテロが脚色。撮影はテオ・エスカミーリャ、音楽はエミリオ・デ・ディエゴ、振付は主演のアントニオ・ガデスが担当。共演はクリスティーナ・オイヨス、ファン・アントニオ・ヒメネス、ピラール・ガルデナスなど。

1981年製作/スペイン
原題または英題:Wedding in Blood Bodas de Sangre
配給:東映クラシックフィルム
劇場公開日:1985年1月22日

ストーリー

劇場の楽屋。アントニオ・ガデス率いるスペイン舞踏団の一行が準備に勤しんでいる。出しものはフェデリコ・ガルシア・ロルカの戯曲「血の婚礼」だ。踊り手は衣裳を整え、メイクし、ギタリストや歌い手たちは練習を始める。主人公レオナルドを演じるアントニオ・ガデスが顔を造る。メーキャップを終え、稽古場に集まる踊り手たち。さっそく軽い練習に入る。今日が公演の初日。緊張からガデスが振りを間違え、ヒロインの花嫁を演じるクリスティーナ・オイヨスがトチる。次は衣裳を付け、リハーサルが行なわれる。第一景。結婚式の当日。花嫁と母親が喜びに包まれている。花婿(ファン・アントニオ・ヒメネス)はナイフを身につけて会場に臨もうとするが、母親がそれをとめる。第二景。ゆりかごをあやすレオナルドの妻。彼が家に帰って来る。埋めようのない隙間。すがりつく妻をはねつける。第三景。花嫁とレオナルドは愛し合っている。結婚式を直前にして花嫁の不安はつのる。第四景。結婚式の後の宴。レオナルドがやって来る。踊りの輪の中で抱き合う二人。引き離すレオナルドの妻。宴の場を退く花嫁。遂に彼女とレオナルドが駆け落ちする。近くの男の腰からナイフをぬき取り、花婿に渡す母。二手に分かれる人々。第五景。森の中。逃げるレオナルドと花嫁。追う花婿とその仲間たち。決闘の末、レオナルドも花婿も息絶えてしまう。全てを失い立ちつくす花嫁。

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