「今も昔もアメリカ民族的な考えに根付く映画。神の所在。」地球の静止する日 コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
今も昔もアメリカ民族的な考えに根付く映画。神の所在。
内容は、ある日未確認飛行物体がアメリカの首都ワシントンD.C.に着陸。その中からで出来た宇宙人👽が🌏人類に伝えたいメッセージとは何なのか?!ww1.ww2.が終わり東西冷戦時に作られた希望に満ちた思いの込められたSF映画。好きな言葉は『人の恐怖が理性に勝るのを恐れています』子供と一緒に宇宙船を見に行った時にインタビューを受けて宇宙人クラトゥ👽が語った言葉。リンカーンの独立宣言に触れ理性的であるはずの人間を疑い始めた宇宙人の気持ちの変化が読み取れ非常に印象深い台詞でした。まだ話してるのにも関わらず途中で一方的に話を打ち切られ慣性運動出来なかった思いと人類の身勝手さや絶望感と期待が読み取れる。非常に人間っぽい所のある宇宙人造形が好感を持てる。後好きな台詞は『クラトゥ・バラダ・ニクトー』非常事態宣言の言葉。どう言う意味があるのかは分かりませんが非常にパンチのあるSFとしてのセンスオブワンダーを感じました。何だかドキドキワクワク💓します。好きなシーンはやっぱりアダムスキー型の🛸から出てくる時の開き具合とスロープの出方が当時としては新鮮で🛸内部のタッチセンサーや間接照明は雰囲気があり力作だなぁと感じ非常に面白かったです。細かい設定は抜きにして非常に興味深く分かり易いそれでいて救われない業の深さとアメリカ🇺🇸と言う国たらしめる所以が分かるような映画でした。やられる前にヤレ!それがアメリカ🇺🇸でも、それやっちゃ駄目だよ!でも最初から最後まで銃で撃たれっぱなしなのに(最後は一回殺される^^;)辛抱強い宇宙人クラトゥは頭下がります。やったら駄目よっ見てるからねーってその時は更に強い力で報復するよとMAD"相互確証破壊"よりも酷い事になるよと。何処かウォッチマンとしての神に似た絶対的な力を渇望していた時代の色が濃い作品で、それは今の時代も変わらないテーマ性に落とし込んだ所が自分としては非常に良かった。